2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧
「外国語を学ぶための言語学の考え方」 黒川龍之助2016年2月25日中公新書 ロシア語を得意とする日本人の友人に、黒川さんの著書を薦められて読んでみた。 黒川さんは1964年東京生まれ語学の専門家。図書館で黒川さんの「世界の言語入門」(講談社現代新書)…
「すべてを引き受ける」という思想茂木健一郎 吉本隆明光文社2012年6月20日 初版第一刷発行 茂木さんが、吉本さんの「家族のゆくえ」の書評を新聞に書いたことをきっかけに執り行われた二人の対談。2006年7月~10月にかけての対談。そして、吉本さんが他界さ…
「徳 アテレー」 と 「幸福」を考える。 「トマス・アクィナス 理性と神秘」 の続き。 megureca.hatenablog.com 本書を読んでいて、 言葉にすると「幸福」というのはそういうことかもしれないと思ったので覚書。 「徳」という概念は、古代ギリシアの「アレテ…
頭の良さはノートで決まる 超速脳内整理術齋藤孝2017年1月20日第1刷発行ビジネス社 図書館で目に入ったので借りてみた。著者の齋藤さんは1960年生まれ。メディアにもよく出ている方なので知っている人も多いと思う。最近もTVに出たりしているのか? よくわか…
ストレスの正体 と 睡眠 今月の学術刊行誌 ほすぴ(183号)のテーマが「ストレスの正体」、だったので、ちょっとストレスについて考えてみた。 2011年の震災の後、東北復興支援の一つとして避難所の栄養指導のボランティアに参加していたことがある。そして…
「abさんご」 黒田夏子2013年文藝春秋 先日、知人との会話の中で、黒田さんの話題が出たので、第148回 芥川賞 (2013年)を受賞した本書を手に取ってみた。図書館で借りた。手に取って思い出した。私、これ、読もうとしたことある。。。 多分、一度、この本を…
「今度こそ本気で目標達成したい人のための 『続ける』技術」石田淳 IS 行動科学マネジメント2006年10月30日初版発行フォレスト出版 何かを習慣化したいと思ってる人へのハウツー本である。図書館で予約していたのが回ってきたのだけど、何で予約したのかも…
「トマス・アクィナス 理性と神秘」山本芳久岩波新書2017年12月20日 トマス・アクィナスに興味を持ったので、図書館で借りてみた。新書で後書き入れて274ページ。難解だった。哲学として難しいというよりは、神学がまったく馴染みのないところなので、それが…
「小さな幸せ46こ」よしもとばなな2015年3月10日初版発行中央公論新社 よしもとばななさんは、1964年東京都生まれ。詩人・思想家・吉本隆明さんの次女だ。本書は「婦人公論」に2013年から2015年にかけてエッセイとして書かれたものを単行本化したもの。先日…
「看る力」 by 阿川佐和子 大塚宣夫阿川流介護入門2018年6月20日第1刷発行文春新書 文藝春秋 知人が、「75歳を過ぎたら1日安静にしているだけでも、6~7%の筋肉がおちる」と書いてあった、というので、興味をもって読んでみた。健康維持に関する本を読むの…
「吉本隆明 最後の贈りもの」吉本隆明潮出版社2015年4月20日 戦後最大の思想家と言われる吉本隆明さん。1924年東京月島生まれ。 若い人には、吉本ばななの父親と言った方が馴染みがある人も多いかもしれない。 かくいう私も、吉本隆明さんの書籍はそんなに読…
「チャイナ・アセアンの衝撃 日本人だけが知らない巨大経済圏の真実」邉見伸弘2021年2月22日第一刷発行 日経 BP 六本木アカデミーヒルズの読むべき新刊として、2021年3月に紹介されていて、図書館で予約していた。8月になってようやく回ってきた。 今年3月…
今朝教えていただいた、禅の言葉。 「紅炉上一点の雪」 こうろじょう いってん の ゆき 『碧眼録』第69則垂示 戦国時代、川中島の戦いのときのお話。 禅のピークの時代で、上杉謙信、武田信玄は深く禅の修行をしていた。 上杉謙信は、自ら武田軍の本陣に攻め…
「絶対に医者に殺されない47の心得」神戸大学大学院教授 岩田健太郎講談社 2013年12月9日 第1刷発行 コロナにまつわる様々な活動で一躍有名になったと言っていいかもしれない岩田健太郎さん。 1971年島根県生まれ。神戸大学大学院医学研究所・微生物感染症学…
「福沢諭吉が見た150年前の世界」日本初の海外旅行ガイドブック 「西洋旅案内」初の現代語訳福沢諭吉 著武田知弘 訳・解説2021年7月21日第一刷株式会社彩図社 図書館の新着本の店で見つけたので、読んでみた。 面白かった! 福沢諭吉。実は、私は「学問のす…
「死すべき定め 死にゆく人に何ができるか」 Being Mortalアトゥール・ガワンデ Atul Gawande原井宏明訳2016年6月24日 (原書 2014)みすず書房 医師が書いた、専門書ではない、終末期に関する本。自分自身の高齢化や、親の介護が身近になる前に、読んでおく…
学問の自由があぶない 日本学術会議問題の深層佐藤学 上野千鶴子 内田樹2021年1月30日晶文社 図書館で内田樹さんの名前で検索をかけた時に出てきた本。 2020年10月1日、菅首相が日本学術会議の新会員任命拒否をしたことを受けての出版。 ニュースで聞いたけ…
「なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか」枝廣淳子・小田理一郎2007年3月29日東洋経済新聞社 図書館の棚で目に入ったので借りてみた。 タイトルにはなっていないけれども「システム思考のススメ」みたいな本。 私がシステム思考に最初に触れたのは、 ド…
「墨子よみがえる」半藤一利2011年6月15日 初版第一刷 平凡社 半藤一利さんは、1930年東京生まれ。 戦争に関する著書が多いけれど、中でも、「日本のいちばん長い日」の人、というとわかりやすいか。ジャーナリスト・小説家というけれど、もともとは編集者。…
「あなたも翻訳家になれる」 枝廣式 英語→日本語力 の磨き方 枝廣淳子 2009年4月16日 第一刷発行 ダイヤモンド社 翻訳家として独り立ちするには、どうしたらよいのかということを伝えるための本だけれども、技術としての翻訳をできるようになるための参考と…
「血も涙もある」山田詠美2021年2月25日新潮社 今年の、山田詠美、エイミィ、ぽんちゃん。 黒い背景に、レモンやリンゴ、ジビエなど、美味しそうな食材が彩る、装丁。 帯には、「私の趣味は、人の夫を寝盗ることです」続く、説明書きには、「有名料理研究家…
「ファーストクラッシュ」 First crush山田詠美2019年10月30日 第1刷発行 文藝春秋 久しぶりに山田詠美が読みたくなって図書館の棚にあったものを借りた。やっぱりぽんちゃんが好きです。やっぱりエイミィは素敵な文学者です。ストーリーは とある家の三姉妹…
「NATURE FIX」自然が最高の脳をつくる最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方フローレンス・ウィリアムズ 著 栗木さつき・森嶋まり 訳2017年7月25日 第1刷発行NHK出版 自然の中にいるとパワフルになれるような気がする。エネルギーがチャージされるよう…
世界に誇る 大北斎展 @ 川崎浮世絵ギャラリー 2021.7.10~ 9.12 暑い暑いと言いながら出かけていたなか、ふと目に入った、葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の作品。 今(2021.7.22~9.17)、六本木 東京ミッドタウン・ホールでは、北斎…
「海の怪」鈴木光司 著2010年9月10日 第一刷発行集英社 海の岩場の白い波のモノクロっぽい表紙。 図書館図書館の特設棚に並んでいたが目についた。夏の怪談シリーズみたいな感じの棚だった。お化けとか、幽霊とか、、、。その中に、 「鈴木光司」の名前を見…
東京国立博物館で開催中の、聖林寺 国宝 十一面観音菩薩立像三輪山信仰のみほとけに行ってきた。 「古寺巡礼」に触発され、重ねて目にした東京で初公開となる特別展の記事。 megureca.hatenablog.com そう、東京では初公開。 コロナで入場制限をしている東京…
今日の坐禅会で教えていただいたこと。 「禅と儒教」を考える。 日本における神仏儒の習合というのは、どう成り立ってきたのかを考えてみる。 日本には、縄文時代以来の日本的霊性(アニミズムを含む)というものがあった。それから、5世紀頃に伝来した儒教…
「いいなづけ」 アレッサンドロ・マンゾーニ 著 平川祐弘 翻訳河出書房新社 原書 1827年1989年11月 単行本として刊行。2006年7月 文庫本(上・中・下)として初版発行。2020年6月 文庫本 3刷発行。 ヤマザキマリさんが、「コロナ後の世界を生きる」の中でイ…
「脳が冴える15の習慣」 記憶・集中・思考力を高める築山節 著NHK出版 生活人新書2006年11月1日 初版2019年8月10日 第51刷発行 知り合いがとても参考になる本として紹介していたので、読んでみた。 著者の築山さんは、1950年愛知県生まれ。財団法人臨床医…
「キャリアポルノは人生の無駄だ」谷本真由美2013年6月30日第1刷発行朝日新書 著者の谷本さんは1975年神奈川県出身。メイロマ(May_Roma)として Twitter で多くのフォロワーを持っているらしい。 私は彼女のツイートを見たことはない。ほかの著書も読んだ…