2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

利他の心: 稲盛さんを悼んで

2022年8月24日、稲盛和夫さんが、90歳で老衰のために亡くなった。 ご冥福をお祈りいたします。 京セラの創業者であり、松下幸之助に続く日本を代表する経営者として多くの人に慕われた稲盛さん。直接お会いしたことは無かったのだけれど、知人がJAL会長時代…

『孤独の哲学 「生きる勇気」を持つために 』 by 岸見一郎(哲学者)

孤独の哲学 「生きる勇気」を持つために岸見一郎(哲学者)中公新書ラクレ2022年5月10日 発行 先日、駅ビルの月末ポイントキャンペーンで、もうちょっと買い物したら「ボーナスポイント」につられて、つい、本屋さんで買った本。ポイントのために買い物する…

『潮騒』 by  三島由紀夫

潮騒三島由紀夫新潮文庫昭和30年12月25日 発行平成17年10月20日 120刷改版平成31年4月10日 144刷 地理の勉強をしていた時に、潮騒の舞台「神島」がでてきた。三島由紀夫の作品。これも映画化されていたりするので、お話は知っているけれど、何年も読んだこと…

「言志四録」(佐藤一斎):学問を始める者の心得

「言志四録」(三) 言志晩録 佐藤一斎 もうすぐ、8月も終わる。私には、特に決まった夏休みがあったわけではないけれど、なんとなく、一夏が終わっていくなぁ、、という気持ちになっている。 この2年くらい、毎日が夏休みのような、毎日が仕事のような、、、…

『悪の処世術』 by  佐藤優

悪の処世術佐藤優宝島社新書2021年5月24日 第一刷発行 佐藤さんの著書を読んでいて、引用されていたのか、気が付いたきっかけはわすれてしまったけれど、読んでないな、、、と思ったので、図書館で借りてみた。昨年、5月の本。 裏の説明によれば、”新型コロ…

『鎌倉殿と北条一族 歴史は辺境から始まる』by  安部龍太郎

日本はこうしてつくられた2鎌倉殿と北条一族 歴史は辺境から始まる安部龍太郎小学館2022年7月4日 初版第1刷発行 *本書は、月刊誌『サライ』に連載されていた「半島をゆく」を底本に加筆修正したものです。取材には、著者の安部龍太郎氏、三重大学の藤田達…

『音声学者 娘とことばのふしぎに飛び込む』 by  川原繁人

音声学者 娘とことばのふしぎに飛び込む川原繁人朝日出版社2022年5月31日初版第1刷発行*本書は2021年10月1日から2022年3月9日朝日出版社 Web マガジン「あさひてらす」にて連載した『音声学者とーちゃん、娘と一緒に言葉のふしぎを見つける』の原稿を大幅に…

『読むだけですっきりわかる やり直しの日本地理』 by  後藤武士

読むだけですっきりわかる やり直しの日本地理後藤武士宝島社2019年2月26日 第一刷発行 図書館の「地理」の棚で見つけた本。カラーのイラストの表紙が読みやすそうだったので、借りてみた。うん、北海道から沖縄まで、いい感じにポイントが抑えられている。…

”完全読解 司馬遼太郎『坂の上の雲』” by  佐藤優 片山杜秀

完全読解 司馬遼太郎『坂の上の雲』佐藤優片山杜秀文藝春秋2022年3月25日第1刷発行 図書館で、「歴史」の新着図書を検索していて、見つけた本。借りてみた。 『坂の上の雲』。TVドラマにもなっているし、お話は知っている人が多いだろう。私は社会人になりた…

『偉人メシ伝  天才は何を食べて成功したのか』 by  真山知幸

偉人メシ伝天才は何を食べて成功したのか真山知幸笠間書院2022年7月5日 初版第1刷発行 新聞の広告で見たのだと思う。面白そうと思って、図書館で借りてみた。 感想。面白い!!面白い!!笑える!!しかも、よくこれだけ、、くだらないというか、どうでもい…

『徳川がつくった先進国日本』by  磯田道史

徳川がつくった先進国日本磯田道史文藝春秋2017年1月10日第1刷 (本書は、2012年1月に NHK 出版より刊行された『 NHK さかのぼり日本史⑥ 江戸天下泰平の礎』を文庫化したものです。 図書館の歴史の棚で見つけたので、借りてみた。 著者の磯田道史さんは、197…

禅の言葉:恨みに報いるに恨みをもってしたならばついに恨みのやむことはない。恨みをすててこそやむ。

今朝のZoom坐禅会で教えていただいた禅の言葉。 終戦の日を過ぎたところなので、、、、ということで、いつもとはちょっと違うお話をいただいた。 ”敗戦後日本を勇気づけた「ダンマパダ」法句経(真理のことば)”の紹介。 「恨みに報いるに恨みをもってしたな…

『雪国』by 川端康成

雪国 川端康成新潮文庫昭和22年7月16日 発行平成18年5月30日 132刷改版平成28年6月5日 152刷 言わずと知れた名作『雪国』。1968年ノーベル文学賞受賞者である、川端康成の作品。この真夏に、『雪国』を読んでみた。歴史の勉強をしていて、川端康成がでてきた…

東福寺に行ってきた

先日の、京都での寄り道。 歴史の勉強、、、と思って、 紅葉で有名な東福寺にも、行ってきた。 地理、歴史を考えつつ、やはり、行ってよかった、、、と振り返り。 創建750年の歴史、臨済宗の大本山。 臨済宗の大本山は、たくさんある。 妙心寺、南禅寺、大徳…

『図解 一度は訪ねておきたい! 日本の七宗と総本山・大本山』  永田美穂・監修

図解 一度は訪ねておきたい! 日本の七宗と総本山・大本山永田美穂 監修青春出版社2018年1月15日第一刷 図書館の歴史の棚にあったのか、地理の棚にあったのか、はたまた宗教の棚にあったのか忘れてしまったのだが、最近、歴史を勉強していて、やっぱり日本の…

『一冊でわかる室町時代  世界の中の日本の歴史』

一冊でわかる室町時代世界の中の日本の歴史大石学 監修河出書房新社2022年4月20日 図書館で、「歴史」で「新しい順」の検索で出てきた本。歴史の勉強に、読んでみた。 室町時代って、なんとなく、鎌倉時代と戦国時代に挟まれた地味な時代、、、って思いがち…

伏見稲荷大社に行ってきた

夏休み、明石からの寄り道に、京都駅八条口側のホテルに泊まったので、朝の散歩のつもりで、伏見稲荷大社まで歩いてみた。Google mapによれば、歩いて30分くらい。 24時間やっていると言うので、8時頃にホテルを出て、9時半頃に戻ればいいかな、、、と、チ…

平等院鳳凰堂に行ってきた

明石の知り合いのところへ遊びに行ったついでに、京都の平等院鳳凰堂に行ってきた。 住所:京都府宇治市宇治蓮花116京都駅からJR奈良線で、宇治駅まで。快速なら20分弱。各駅停車でも30分かからない。 駅から歩いて、8分。宇治川沿いに立つ、10円玉の模様に…

日本の世語による禅の言葉:無術の術とは、完全に無我となり、我を没することである

日本の世語(和歌、俳句等日本文学)と禅 坐禅はインド発で、中国を経て日本にやってきた。日本では、神道と融合して、日本化されて伝わっている。なので、日本の坐禅は、神道と気持ちが一つになっているところがある。公案は、「碧巌録」とか「無門関」とい…

『教科書に出てくる遺跡と文化財を訪ねる』 ④近代日本と新しい日本への歩み(明治時代以降/日本の世界遺産

教科書に出てくる遺跡と文化財を訪ねる ④近代日本と新しい日本への歩み(明治時代以降/日本の世界遺産こどもくらぶ編集あすなろ書房2019年2月28日 初版発行 先日の続き。『教科書に出てくる遺跡と文化財を訪ねる』全4巻の最後、④は近代。 megureca.hatenabl…

『キャリア教育支援ガイド お仕事ナビ16  観光に関わる仕事』 全国通訳案内士

キャリア教育支援ガイド お仕事ナビ16観光に関わる仕事バスガイド・全国通訳案内士・旅行代理店・女将理論社2018年7月初版 全国通訳案内士は、通訳を職業とする上での「三冠」のうちの一つなので、近いうちには取得するようにと通訳の先生に言われている。先…

『佐藤優の集中講義 民族問題』 by  佐藤優

佐藤優の集中講義 民族問題佐藤優文藝春秋 文春新書2017年10月20日 第1刷発行 ウクライナの問題や 、ナショナリズムの問題を考えるときに、アーネスト・ゲルナーの『民族とナショナリズム』は、その教科書のように言われる。いつか読もうと思っていたのだが…

全生庵:夏の坐禅会 「後姿を拝まれる人」

昨日は久しぶりに、全生庵での夏の坐禅会に参加した。有志の集まり。 山岡鉄舟ゆかりの寺、全生庵。 コロナになってから、定員を50人から半分に減らして開催しているが、 昨日はほぼ満員だった。 そして久しぶりの顔に会うこともできた。やっぱり数年ぶりで…

『奇跡』by 林真理子

奇跡林真理子講談社2022年2月14日 第1刷発行 38年ぶりの林さんの「書き下ろし」。しかも、実名を出した梨園の妻の不倫の物語ということで話題になった。人の不倫なんてどうでもいいし、でも林さんが書いたものがどんなものなのか気になったので、図書館で予…

『一汁一菜でよいと至るまで』by  土井善晴

一汁一菜でよいと至るまで土井善晴新潮新書2022年5月20日発行 YouTube で養老孟司さんが土井善晴さんとの対談をしていて、この本の話をしていた。私は料理が趣味なので、土井さんが出演されていたNHK「今日の料理」 は、若い頃は毎月テキストも買っていたし…

禅の言葉: 寒時は闍黎を寒殺し 熱時は闍黎を熱殺す

今朝教えていただいた禅の言葉。 「寒時は闍黎(じゃり)を寒殺し 熱時は闍黎を熱殺す」 ちょうど、猛暑の時なので、今朝はこの言葉を、と。 坐禅堂は、クーラーも暖房もないので、今の時期であれば、汗をダラダラ流しながら坐禅をするもの。そんな時にぴっ…

『京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ』 by  山極寿一

京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ山極寿一朝日文庫2020年5月30日 第1刷発行 姉が貸してくれたので読んでみた。 著者の山極さんは、1952年東京生まれ。霊長類学者人類学者。京都大学理学部卒業。同大学院理学研究科博士後期課程単位取得退学。理学博士。ゴリ…

『教科書に出てくる遺跡と文化財を訪ねる ① 大昔の時代と国づくり(縄文・弥生・古墳時代)』

教科書に出てくる遺跡と文化財を訪ねる ① 大昔の時代と国づくり(縄文・弥生・古墳時代)こどもくらぶ編集あすなろ書房2019年1月30日 初版発行 再び、時代をさかのぼって、『教科書に出てくる遺跡と文化財を訪ねる』の①。大昔というざっくりしたタイトルがち…

『倫敦塔・幻影の盾』 by  夏目漱石

倫敦塔・幻影の盾夏目漱石新潮文庫昭和27年7月10日 発行平成20年10月25日 77刷改版平成28年11月10日 83刷 図書館で文庫本を見つけたので借りてみた。 裏の説明文には、”もう二度と倫敦塔には行かないだろう。 多様な文体で卓絶した資質を示す漱石最初期の短…

『インテリジェンス都市・江戸 江戸幕府の政治と情報システム』 by  藤田覚

インテリジェンス都市・江戸江戸幕府の政治と情報システム藤田覚朝日新書2022年5月30日 第1刷発行 図書館で「歴史」分類で検索して出てきて、比較的新しかったので、借りて読んでみた。インテリジェンス都市、というタイトルが面白そうと思ったのだ。 前に、…