ふらここ

久しぶりに目にした、「ふらここ」。

 

新聞の俳壇ででてきた。

ふらここ。

 

音(オト)は、身に覚えがある。

でも、なんだっけ?なんだっけ?

どこで、出合ったことがあったんだっけ???

 

「ふらここ」

普段使わない言葉、わすれてしまう。

 

しょうがないので、広辞苑をひいた。

 

ふらここ【鞦韆】

ぶらんこ。ぶらここ。しゅうせん。

春の季語。

 

4月も3日。

コロナの自粛の中、新年度が始まった。

ふらここ。

小学校の帰りの公園、昔は、たいてい公園の一番人気がぶらんこで、

しかも数が限られていて、

ぶらんこ。

ふらここ。

 

ふらここ、といった瞬間に、小さな子供が乗っている情景が思い浮かぶ。

ぶらんこは、ちょっと大きい小学生くらい。

ぐんぐん漕ぐのが、ぶらんこで。

ゆらゆらゆれるのが、ふらここ。

 

これは、勝手なMegureca辞典。

 

ふらここ。

 

ちょっと、ほっこり、やさしい気持ちになった。

のびのびと外で遊べる日常が待ち遠しい。

 

誰ものっていない、誰も漕いでいない、

ゆれないふらここは、ちょっと寂しい。

静かで平和なのかもしれない。

 

何十年も乗ってないね。

ふらここもぶらんこも。

見かけもしなくなったね。。。

時々落ちてコケて大けがするけど、

バランスとるのが楽しかった。

立ちこぎで、ぐんぐん空に近づく。

大人になると、空が遠くなるのかな。

高層ビルで仕事しても、空は動かない。

ブランコで漕ぎながら見上げる空は動いてる。

だから、ちょっと、近く感じる。

 

空に、近づきたい。

と、思った4月の土曜日。

平和、かな。

 

それにしても、この前「ふらここ」を目にしたのはどこだったろうか。

思い出せない。

まぁ、いいか。

忘れることも、人生には大事なこともある。