諸刃の剣:
一方では大変役に立つが、他方では大きな害を与える危険を伴うものの例え。
英語でも、
Double-edged sword.
「諸刃の剣」という言葉を目にすることが重なったので、ちょっと引っ掛かった。
目にしたのは、本の中。
「人生を変える習慣のつくり方」 by グレッチェン・ルービン
「GO WILD」 by ジョン・J・レイティ/リチャード・マニング
「人生を変える習慣のつくり方」の中では、一つの項として「習慣における『諸刃の剣』」として出てきた。 二つのことを組み合わせてやるということで、習慣にしやすくなるというのが主な話なので、「諸刃の剣」、と表現するのがよくわからないと思ったら、 組み合わせで定着できる習慣は、悪い習慣も定着しやすくなるということのようだ。
お酒を飲んだら、タバコを吸う習慣とか?!
一つをやめたら、もう一方もやめられるかもしれない。
「アメリカンデモクラシーの逆襲」では「個人献金」が「諸刃の剣」。
「GO WILD」では、「オキシトシン」が「諸刃の剣」。
どちらも、個人献金をしたくなったり、オキシトシンが分泌したりするような愛情を感じる相手には寛容な行動になるが、それ以外の他者については逆に疎外行動に走ることがある、ということ。赤ちゃんを産んだ母親がオキシトシンによって赤ちゃんに愛情を注ぐ一方で、知らない人から赤ちゃんを守ろうとして攻撃的になる、といったようなことが書かれていた。
まぁ、同じという事はないのだけど、「諸刃の剣」って、世の中のあらゆるものが当てはまるような気がした。
ある人にとっては、プラスのことだけれど、同じことが他の人にとってはマイナスになる。
「薬も過ぎれば毒になる」とはちょっと違うかもしれないけど。
物事にはどんな物も両面性あるいは多面性がある。
自分に都合の良い面だけを見ていると、偏ったことになるという事を忘れないようにしよう。
なんで、「諸刃の剣」なんかが、気になったのだろう???
耳障りのよさげな話ばかり聞こえてくるからか???
コロナ下での在宅勤務。外出しなければ感染は避けられるけれど、運動量が減ることで確実に免疫力は低下する。高齢者なら、筋力が衰える。
長期的に見て、今、何をするべきかを考えよう。
そうだ、コロナ対策が、どれもこれも、「諸刃の剣」と、感じていたのかもしれない。
何が正解かは、わからないけど。