「もみじまんじゅう」 季語じゃないよね?

老健にいる 父からのメール定期便に

「おやつに、もみじまんじゅうをたべた」

と。

毎日、おやつをだしてくれる、父がショートステイする老健

昔は、辛党で炭水化物はお酒しか摂取しなかった父も、今ではすっかりお酒は飲まず、甘いおやつを欲しがるようになった。

ま、父が喜んで美味しくたべているならば、もみじまんじゅうでも、カステラでも、なんでもいいのだが。

 

今日は、5月11日、季節は初夏よね。一応。

でも、「もみじまんじゅう」かぁ。

と、ちょっと思った。

半分ボケていると思って、馬鹿にしてないよね(なんて、本気でおもっちゃないけど)

なんか、季節感ないなぁ、、、と思ってしまった。

「もみじまんじゅう」と「もみじ」が、まったくの別物であるのはもちろんわかっちゃいる。

なんとなく、これから夏に向かっていく気配のするこの季節に、

なにも「もみじまんじゅう」じゃなくても、、なんて、おもってしまったのである。

広島出身者が施設にいるのか?

いやいや、いいんです。

毎日、おやつを出していただき、ありがとうございます。

ほんと、感謝してます。

 

「桜餅」は、塩漬けの桜の葉をつかっているから、桜餅。

そして、「桜餅」は、「桜」と同様に春の季語。

「桜餅」は、なまものだし、季節のお菓子としての地位を確立しているから季語になっているのだろう。

そして、春になると和菓子店に並ぶから、季節を感じてちょっとうれしい気持ちになるし。あのピンクが春っぽい。

 

「もみじまんじゅう」は?っておもって調べてみたら、

歳時記には載っていなかった。

 

歳時記に載っている紅葉がらみの季語は、以下の通り。
もみじ 紅葉
もみじ(うすもみじ) 紅葉(薄紅葉)
もみじ(こもみじ) 濃紅葉
もみじ(ちりもみじ) 散紅葉
もみじ(はつもみじ) 初紅葉
もみじかつちる 紅葉且つ散る
もみじがり 紅葉狩
もみじがわ 紅葉川
もみじなべ 紅葉鍋
もみじぶな紅葉鮒 

もみじやま 紅葉山

まぁ、どれも、秋、、、だよね。

 

おかしの命名って、色々だな、と思った。

特に、一年中売られている定番のお菓子に、季節を彷彿させる名前をつけると、、、ちょっと季節がずれていると、おやっ、と思ってしまう。

のは、私だけ?

まぁ、私も、いつも、おやっと思うほど、繊細な感覚の持ち主ではないけど。

 

雪見だいふく」なんて、「雪見」といえば冬の季語だけど、実際、一年中売っているかもしれないけど、なんとなく、買うのは冬じゃない???

お日様が、カンカン照りのプールの帰り道は、「雪見だいふく」より「ガリガリ君」でしょ。

 

「梅が枝餅」は、、、あれは、一年中うっているけど、、ちょっと夏でも冬でも許せる気がするなぁ。

 

美味しければ、お菓子の名前なんてなんでもいい!けど。
と、、、売る方からしたら、そういう訳にはいかないよね。

「もみじまんじゅう」という名前がないと、「もみじまんじゅう、ください」って言えないもんね。

 

博多通りもん」とか、「博多の人」とか、土地の名前をいれると、土地の宣伝になるよね。

萩の月」は、仙台であって、萩のものではないけど、、、。

あれは、お月様みたいに丸くって、形から命名したんだろうね。

形からの命名といえば、「ひよこ」「鳩サブレー」。

そのまんまやん!!

いや、ひよこはひよこだけど、鳩サブレーは意外と微妙かもしれないぞ。

いや、あの鳩胸っぷりは、鳩か。。。

 

そうか、「もみじまんじゅう」も、形をそのままだから、しょうがないのか。

安芸の宮島

子供の時は、秋の宮島だと思っていた。。。

紅葉がきれいだから・・・。

 

おかしの命名も難しいね。

 

ま、おいしければなんでもいい。。。

 

「おっとっと」なんて、名前だけ聞いたら何のお菓子か、さっぱりわからん。

 

そういえば、フランスのお菓子で、

「ペ・ド・ノンヌ(Pet de nonne)」ってあるね。

=「尼さんのおなら」

ふざけた名前だけど、ちょっと、ふふふ、、、とかわいらしくもある。

 

名前の由来って、色々あるね。

ま、食べ物は何より美味しいことが一番。

 

今度、広島のアンテナショップで「もみじまんじゅう」買ってこよう。

夏に食べるなら、冷えた麦茶とかな。

 

まぁ、季節が楽しめる日本に住んでいることに感謝しよう。