べろべろの神様

人生の先輩が、宴席からの電話口で、歌ってくれた。

 

「べろべろの神様は、正直者の神様で、、、」

♪ ~♪~♪~!

 

 

おいおい?!

なんじゃそりゃ。

なんで、彼がそんな歌を歌いだしたのかは不明だが、

よい加減に酔っぱらった電話だったので、

私が「飲みすぎないでくださいね」と言ったから、かもしれない。

 

で、そんな歌、本当にあるのか?と思って、調べてみたら、あるのね、ほんとに。

Youtubeでも、色々なメロディーで歌っている人がいた。

「べろべろの神さまは、正直者の神様で、お酒のほうへとおもむきゃね~」

 

宴席遊びの一つということで、「○○のほうへと、おもむきゃねぇ」ということで、歌いながらコマを回したり、箸袋を使ったりで、宴席の中の誰か一人を指し、お酒を飲ませる。指名するのは、べろべろで、正直者の神様。人の仕業ではないので、運命を受け入れて飲め!ってこと。

〇〇には、「美人」だったり、「愛妻家」だったり、、まぁ、なんでもあり。

かつ、可杯(べくはい)を使う。飲み干さないと置けない、底のない杯。

 

昭和の時代なら、宴席で指名されたら杯を空ける、、なんてことがよくあったけれど、今どきはお酒の強要になりかねないので、飲むのはアルコールでなくても、、ということで遊ぶことがあるらしい。

 

こんな遊び、八百万の神様がいる日本にしかないだろうな、、、という気がする。

ただ、可杯、に相当するものは、海外でも見かけたことがある。

モスクワで、ウオトカを入れる円錐の器とか、ヨーロッパでも蒸留酒を飲むのに出されたことがある。

 

お酒で盛り上がれるのは、万国共通。

グローバル言語ともいえるかもしれない。

まぁまぁ、一杯飲もうぜと。

べろべろの神様は、時に、正直者の神様になる。

くわばら、くわばら。

 

お酒は、飲んでも飲まれるな!

楽しく、美味しく、健康的にいただきましょう。

それが、正直者の神様への感謝のしるし。

 

昨日は、美味しくて、ちょっと飲みすぎた。

それも、神様のなせる業。

と、なんでも、神様のせいにしてしまうのは日本の平和なところかもしれない。。。

 

Pinot Noir from Alsace.

It was a special one for me.

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