通訳で、絶対にやってはいけない一つは、数字を間違えること。
単位もしかり。
心理学的に、人は数字を聞くと緊張する、という事があるらしい。
通訳は、数字が来た時に、いかに緊張しないようにするか、自分なりのコツをつかむとよい。
もちろん、メモに書き留めるもよし。
膝の上、指で数字を書くでもよし。
体のどこかを動かしながら記憶させる。
数字をただの記号として脳内処理させる。
が、その時、「18」が頭の中にあるのに、手は「80」を書いてしまう、、、。
という事もよく起こる事象らしい。
同時通訳何十年のプロが言うのだから、そうなのだろう。
それは、集中力の問題、、、だそうだ。
ビジネスにおける情報としても、数字は命取り。
絶対に間違えてはいけない。
まぁ、売り上げが1000万円か、999万円かということはどうでもいかもしれないが、
そういう間違いは、情報伝達の過程では、あまり発生しない。
発生するとすると、根本的な計算ミス。
情報伝達の過程で起こりやすいミスは、単位の間違い。
(m¥、百万円)と、(K¥、千円)を間違えたり、
ときに、億円と百万円、との単位を間違えたり。
と、とんでもない間違いが起こることがある。
そう、人は、数字を前にすると、緊張するらしい。
毎日、数字を扱うことを仕事にしていたので、あまり自覚したことはなかったけれど。
グラフや表の資料で、(億円)を(百万円)の単位に間違えることは、少なくない。
ビジネスでは、よく、「大きい」とか、「小さい」という相対的な表現ではなく、「数字」を使え、という事が言われる。
それは、人に緊張感をもたらすためか?!
数字をいわれれば、具体的に他のものと比較することができるわけで、ビジネスにおいては重要な判断材料になる。
公共のニュースなどでも、数字で正確に言われることが多い。
「あすは、今日よりも暖かくなるでしょう」と、いいつつ、最高気温・最低気温が数字として出されたり。
「平均株価は、300円上がって、29000円」とか。
数字というものは、なぜ、人を緊張させるのか?
具体的すぎるからか?
私が、普段の日本語生活で、数字を前に緊張するシーンを考えてみた。
英語でなくても、緊張するシーン。
・時価とかかれたお寿司を注文したとき。(めったにないけど)
・終電を逃してタクシーで帰るときの運賃メーターを見るとき。(コロナで減ったけど)
・体重計に乗るとき。
・血圧を測るとき。
・肉屋で「この和牛、300gください」といって、店員が重さを測っているとき。
・TOEICの結果を待っているとき。
あぁ、小さい。
自分ごとだから、緊張するのだろう。
数字も、自分とは関係ないと思って聞いていると、ただの数字。
ガソリン価格の値上がりを聞いても、私の脳は反応しない。
今は、車を保有していないから。
競馬のオッズを聞いても、私の脳は反応しない。
競馬に興味がないから。
いま、一番気になる数字と言えば、
コロナ感染者数?
私は、あまり気にしていないけど。
でも、昨今のニュースで耳にする数字は、感染者数、死亡者数、だろう。
ついこの前まで、インドの数字を聞くと、??累計?と思うような数字だった。
数字をしっかり聴き取る。
集中力を鍛える。
坐禅は、集中力向上に効くだろうか?
人体実験中。。。。
さぁ、今日の緊張は、ゴルフのスコアか?!