ヒアリングミスは英語だけではない

今回のTOIECでも、ヒアリングミスがあったと思う。

なぜ、ヒアリングミスが起こるのか?

 

先生からの指摘で、

ヒアリングミスは、何も英語だけで起こるのではない。日本語でも起こしている。」

とのこと。

 

確かに、日本語の会話でも、100%聴き取っている訳でなく、話の流れから、

「あ、さっきいっていたのは、○○か、、」と、理解することは少なくない。

なぜ、あとからでも理解が追いつくかというと、それは、「リテンション」がかかっているから。リテンションというのは、頭の中に、残音が残っている状態。

日本語だと、先に流れていた音が残音として頭に残りやすく、後からでも理解が追い付きやすい。

 

英語のヒアリングも、残音が残っていれば、あとから意味を類推して、なんとか訳につなげることができなくもない。

が、この残っている残音が、「ミスヒアリング」していると、意味不明のまま、会話やアナウンスはどんどん流れてしまう。

やはり、おそるべし、「ミスヒアリング」なのである。

誤解につながるミスヒアリングは、恐ろしい。

単語の頭の、un- とか、 in- とか、反対の意味になる音が取れないというのは、恐ろしい、、、、。

「incompetent」無能 が「competent」能力のある、になってしまう。。

頭の中の残音に耳をそばだてる。

今の音には、頭に、なにかついていなかったか?

接頭語は、聞き落さない様に気を付けるべし!

 

もう一つ、根本的に「ミスヒアリング」しやすいのは、聞いたことがない言葉だろう。

 

先日、英語の授業中に私が聞き間違えたことば、

「Census」

"Census figuers of the year 2000 show that the 31 percent of the population is comprised of minority residents."

 

census:  名詞: 人口調査、国勢調査

 

私は、cencusという言葉をこれまで聞いたことがなかった?ので、

「since」と聞き間違いえた。

 

センサス を シンス と聞き間違えたのである。

 

そして、「2000年の数字以来、、」と訳した。

正しくは、「2000年の国勢調査の数字は、、、、」となる。

 

聞いたことのない音は、ミスヒアリングの可能性が高くなる。

 

では、どうやって、ミスヒアリングを減らすか。

音に慣れるしか、なさそうだ。。

 

とにかく、聞いた音を自分で発話してみる。

中国語だろうが、タイ語だろうが、アラビア語だろうが、

音を正確に繰り返して発話する、というトレーニングがよいそうだ。

 

さすがに、意味不明の中国語やアラビア語では面白みもないので、

英語で練習しようと思う。

タイ語は、5年間タイに在住している間に、だいぶ聞けるようになったし、話せるようになった。

でも、やはり日本語にはない発音・声調(抑揚)がたくさんあるので、正確に発音するのは難しかった。

それでも、毎日タイ語の洪水のなかで暮らしていると、一日中音が耳に入ってくるし、会話する機会もおおいので、実践的に学んだ気がする。

私がタイ語をいわゆる語学学校で学んだのは、タイへの赴任がきまってからの3か月くらいで、タイに行ってからは特に学校に通ったわけでもないけれど、自然と身についた。

毎日、その音に触れるというのが一番の語学習得方法だ。

 

やはり、英語は使える国も多いし、もう少し頑張って習得したい。

 

また、前述の

"Census figuers of the year 2000 show that the 31 percent of the population is comprised of minority residents."

は、教材の中の文章だけど、なかなか内容も面白かった。

 

トピックスとしては、コミュニケーションのハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化の話だった。

日本のグローバル企業においては、いまや必ず研修材料になる話ではないだろうか?

 

こういう教材は、ストーリーが面白いから、英語の勉強をしつつ、内容そのものも勉強になる。

 

そういえば、私がそもそも英語勉強を始めた材料は、NHKラジオのビジネス英会話で、それは内容も面白かった。

 

何を勉強するにも、ストーリーは大切だ。

 

TOIECの点数をあげるには、TOEIC対策の勉強は必要かもしれないけれど、実生活で活用できる本当の語学力を鍛えるには、ストーリーのあるものを聞いて、発話する、それに尽きるかもしれない。

 

楽しんで音を聞こう。

一人でブツブツ、発話してみよう。

 

留学なんてしなくても、インターネットにある素材をいくらでも活用できる。

やはり、日本に関するニュースを英語できける、

NHK World Japan」は、お薦めだと思う。