世界遺産に登録されるという事

今、世界遺産の登録を決める国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会が、開かれている。

コロナの影響で、オンライン形式で開かれるらしい。

7月16日~31日。

 

今回は、日本からは、

奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島

「北海道・北東北の縄文文化遺跡群」

と、南と北とから、2候補が登録されそうとのこと。

喜ばしいこと、なのだろう。

 

実は、日本ソムリエ協会の教本でワインの勉強をしていると、各国の歴史もたくさんでてきて、そのなかで、ボルドーの市街区域(2007年)や、サンテミリオン(1999年)の登録なども、学ぶことになる。もう、その辺の記憶は怪しい・・・。でも、勉強中に、世界遺産に登録されているワイン畑関係の場所はたくさん出てきて、行ってみたい、と思っていた。コロナでそれもかなわずにいるままだけど・・・。

 

世界遺産も、文化遺産と自然遺産があったよな、と思ってちょっと調べてみると、2005年にすでに、統一されていたのね。。。

あまり、気にしていなかったので、知らなかった。

 

ユネスコのHPに、書いてあった。

https://www.unesco.or.jp/activities/isan/worldheritagelist/

※なお、世界遺産の登録基準は、2005年2月1日まで文化遺産と自然遺産についてそれぞれ定められていましたが、同年2月2日から上記のとおり文化遺産と自然遺産が統合された新しい登録基準に変更されました。

 

まぁ、世界遺産に登録されるまで、知らなかったところを、これを機会に知ることになるのは良いことなのだと思う。

しかし、私自身は、世界遺産になったから、といって旅行に行ったことはないなぁ、とふと思う。

観光客は増えるだろうし、経済がまわって、その土地の活性化につながるのは良いことだ。

ただ、世界遺産に登録するために、見学の通路をつくったり、バリアフリーにするための対応をしたり、ちょっと、複雑な気もする。

 

世界遺産じゃなくたって、素晴らしい場所はたくさんある。

ちょうど、昨日、知人が「浄土ヶ浜」からの美しい写真を送ってきてくれて、あぁ、震災から10年、一度も足を運ばなかったな、、、と、被災地を旅先に選んでこなかったな、と、少し心が痛くなった。

別に、悪いことではないのけど。。。

復興支援活動で、なんどか東北に足を運んだけれど、そのたびに、震災前の美しい自然が、人工的な浜に置き換わっていくのを、少し複雑な気持ちになってみていた。生活再建が大事だし、必要なのはもちろん理解しているけれど、見渡す限りの堤防のような場所に、工事車両だけがある景色、、、、。心がさみしくなった。

 

世界中の人が、自由に旅することを制限されている。

東京2020で、日本に来ているアスリートも、せかっくなの機会なので観光は許されないようだ。街に出て、地元の人との交流も楽しみたかろうに。。。

 

世界遺産でなくたって、素敵な場所はたくさんある。

世界遺産に登録されるという事は、世界に認められるということ。

世界にみとめられなくたって、自分がきめた自分遺産があってもいい。

規模の違いかもしれない。

規模の違いは、経済的にはインパクトの違い。

経済を考えれば、世界に認められるのは良いことだ。

が、それは自分の幸せとどれだけ関係性があるのか?

それは、ひとそれぞれ。

 

久しく、旅に出られていない。

浄土浜も、学生時代に一人旅で回ってから、、、もう30年以上、足を運んでいない。

沖縄は、3年くらい前のゴルフ旅行が最後か。

北海道も、縄文文化という視点では旅していない。

 

 

旅にでるきっかけになるという点で、世界遺産に登録されるというのはやっぱりうれしいことだ。

一方で、自分の中の自分遺産も、大切にしたいと改めて思う。

 

旅に出よう!

人・本・旅だ!

megureca.hatenablog.com

 

 

コロナが落ち着いたら、旅に出よう。

世界遺産じゃなくても、自分の中の素敵な場所に会いに行こう。

 

旅に出れない今は、、、、

本だ。

 

人・本・旅!