「勇気」とは何だろうか?
とある本を読んでいたら、 Winston S. Churchill (ウィルストン・チャーチル)の言葉が引用されいた。
働き方改革にかかわるような本の中で。
以下、引用。
「チャーチルの名言の一つに、『金を失うのは小さく、名誉を失うのは大きい。しかし勇気を失うことは全てを失う。』とあります。働くものの勇気は日本の産業の大きな底力となっているのです。」
とあった。
働く者の勇気って何だ?
文脈から、どういう勇気のことを言いたいのかよくわからなかったのだが、チャーチルの言葉そのものが気になった。
チャーチルがどこでどう引用したのか調べてみたくなった。
第二次世界大戦中に首相となり、英国の戦争を主導、ヒトラーから世界を救ったといわれるチャーチル。
”Never, never, never, never give up.”
は、聞いたことがある人が多いと思う。
その彼の名言集はたくさんあるけれど、どの場面で、どのように発言したことなのかまでは、ネットでさっと調べただけでは調べきれなかった。
ただ、似たような違うものがでてきた。
「金を失っても気にするな。 名誉を失っても、まだ大丈夫。でも、勇気を失ってしまったら全て終わりだ。」
原文をさがしてみたけど、出てきたのは、
Without courage all other virtues lose their meaning.
重要なのは、最初の、お金とか名誉のはなしより、「勇気」の話。
「勇気」って、なんだろうか?
広辞苑によると、
勇気 ゆうき: いさましい意気。物に恐れない気概。
ロングマン 現代英英辞典
courage : the quality of being brave when you are facing a difficult of dangerous situation, or when you are very ill.
前に勤めていた会社で、社長が「最近、勇気をもって行動をしたことがありますか?」と経営会議で発言して、同席した社員たちがざわついたことがあった。
「勇気って?? 社長の気に入らないことをいうってことか?」
とか、
「勇気って??あなたが社員の勇気をうばっているんでしょう。」
とか、、、、。
「勇気」って、わざわざ
「勇気をもって頑張ります」
とか、
「勇気をだして頑張りました」
とか、、人に宣言するためにある言葉ではなく、
「勇気をもとう」と、心の中でつぶやくことのような気がする。
そう、確かに、「勇気」を失ってしまってはすべてを失う事と等しい。
「勇気」があるから、新しいことに挑戦できる。
「勇気」があるから、空気にのまれない。
「勇気」があるから、さよならが言える。
「勇気」があるから、選択できる。
毎日、「勇気」を振り絞っていると疲れちゃいそうだ。
「勇気」は、自分のなかにそっと持っていればいい。
時々、「勇気」をとりだして、使ってみよう。
今日の私の小さな「勇気」は、しばらく連絡していなかった知人に連絡すること。
何かが始まるかもしれない。
勇気から始まる、小さな物語。
そんな小説を読みたくなった。
「勇気」は、人・本・旅、からもらえるものでもある気がする。
そこらへんにこぼれている「勇気」の元を探してみよう。
「勇気探しの旅」を楽しむのも悪くない。