「あなたも翻訳家になれる」 by 枝廣淳子

「あなたも翻訳家になれる」

枝廣式 英語→日本語力 の磨き方

枝廣淳子

2009年4月16日 第一刷発行

ダイヤモンド社

 

翻訳家として独り立ちするには、どうしたらよいのかということを伝えるための本だけれども、技術としての翻訳をできるようになるための参考として読んでみた。

枝廣さんの本だし。

 

翻訳とは、単に訳すということではなく、伝えるというのが重要。
読みやすく魅力的な日本語にする、かつ正確であること。


最初は直訳調だし、精度もないかもしれない。

それは読解力を高めることによって、まず直訳でも正確なものに変える。


直訳で正確なことができるようになったら、次は表現力、誠実さ、自己チェック力を磨いてより読みやすく魅力的な日本語であり且つ正確なものにしていく。
書かれていないことを無駄に修飾するのは絶対にやってはいけない。


枝廣さん曰く語学をきちんと習得するには4000時間必要だと。

一日1時間だと、4000÷365≒11。11年かかる。。。

1年で身に着けようと思ったら?

一日11時間ってことだ。

その言葉の国で暮らさないと、ちょっと、現実的でない。

でも、自分がこれまで英語に費やしてきた時間を思うと、4000時間は超えている。

なのに、モノになっていないのは?!?!?!

枝廣さん直伝の翻訳のポイント。

・訳すのではなく伝えること
・第三者の視点で見て、それから自分でチェックしてみること
・声を出して音して読んで、耳からチェックすること
・リズムとテンポの良い日本語です
・主語を全部訳さなくても良いことがある
・”I” をどう訳すか、私なのか、わたしなのか、俺なのか、僕なのか
・否定的な言葉は、本当にそれを使うのが良いのかよく考える
・難しい専門用語訳し方に注意する

 

翻訳の力をつけるために
・時間制限の中で取り組むことを意識する
・英文を読むのにどれくらい時間がかかるのか測る計測の重要性
・サイトトランスレーションになれる
・セグメントごとに行ってみる
・何のトレーニングをしているのか意識する、筋トレと一緒
・多読。たくさん読む
・単語をちゃんと日本語にする。 概念としてつかんでいるだけでは、言葉にならない。

 

なるほど、私が4000時間以上かけてきたのに、身についていないのは、何のトレーニングをしているかを意識していない、という事が大きいかもしれない。

それと、ちゃんと日本語にしていない。

頭の中で「apple」が、リンゴの絵になるのだけど、「りんご」という単語にしていない。

アメリカのニュースを聞いていると、裁判や、犯罪関係の単語がよくでてくるけれど、概念としてなんとなくわかるだけで、日本語のニュースでどのような「単語」に変換するか、までは考えていない。

例えば、

advocate:主張する。弁護する。提唱する。

文脈によって、日本語は変わってくる。でも、ただ概念としてとらえると、誰かが何かを言い張ったのね、、という理解で終わってしまう。

ニュースで、「トランプ大統領が言い張りました」とは言わないよね。。。

 

やっていることが、中途半端なんだな、と気づかされた。

 

時々、英語の原文と、日本語の訳本を見比べながら本を読むことがある。

意外と、原文との違いに気が付く。アメリカの文化を理解していないとわかりにくい事例などの場合、日本語ではかなりの修飾文が付いていることがあったりする。

それは、翻訳本としての編集の仕方という事なのだろう。

原文を読んでいて、あれ?この単語はなんて訳しているのかな?と思って日本語訳をみると、その単語そのものが文章に置き換わっていたりすることもある。

 

通訳と違って、翻訳には時間的制約がない。

その分、英文が10秒で読めるものが、日本語が20秒になってもよいわけだ。

ま、徐長になるのは良くないけど。

 

通訳の先生がよくおっしゃっているのは、

「日本語の勉強が必要」ということ。

活舌含めて。

 

たまに、日本語のNHKニュースのシャドーイングをしてみると、自分の活舌の悪さに驚く。コロナで人と話す機会が減っているせいで、さらに、活舌悪くなっているかも。

 

シャドーイングや、Vaclizationは、ボケ防止にも良いらしい。

口を動かすというのが一つの運動になるから。

かつ、自分の声を自分できく聴力の訓練にも。

お年寄りの話を聞いていて、聞きにくいのは活舌が悪くなっているから、という事がある。スピーチなどでも、活舌の悪さに年齢を感じる、という経験はだれもがあるのではないだろうか?

活舌を磨く。普段の生活でも意外と大事。

 

活舌の悪い政治家は、致命的。。。

菅総理、就任してから相当スピーチの訓練を受けたらしい。。。。

ちまたでは、だいぶまともになったと言われているけれど、、、

???活舌だけの問題じゃないか。

 

 

一人でブツブツ、独り言ののようにはやるのは、ちょっと怪しいけど。

なんの、誰に文句言われる生活でもない。

もっと、ブツブツ言ってみよう。

独り言が癖になると、外でもやりそうで怖いけど。

 

それも、一日11時間の勉強の取り入れれば、1年で英語マスターできるかも?!

私にとっての英語をマスターする、という目標は、同時通訳ができるくらいになる、という目標。

目標は、、、高く、ね。。。

今日も、ブツブツやってみよう。。。

素読、意味が分からなくても、ブツブツやってみよう。

 

言葉を楽しもう。