10年で変わったこと

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

 

2021年10月。

10年前が、2011年10月。

震災後から変わったことは何か。

 

社会は、大きく変わっただろう。

震災で、多くの人が生きることの意味を考えるとか、省エネを考えるとか、、、10年たって薄くなってしまっていることもあるかもしれないけれど、2019年末からの新型コロナウィルスの世界的感染拡大も、働き方を変えるきっかけになってきた。

外部要因によって、外部環境の変化によって個々の生活がかわり、社会が変わる。それは、いつの時代でもそうだ。

 

私は?

何が変わったか?

 

一番大きく変わった生活環境は、サラリーマン生活を辞めたこと。

 

2020年6月末をもって、30年間のサラリーマン生活に終止符を打った。

従来から、定年退職より前に55歳位で会社を辞めて、死ぬまで続けられる仕事にシフトしたいと思っていたけれど、予定よりちょっと早く、51歳でやめることを決めた。ただ、このタイミングでやめることになったのは、会社が条件のよい早期退職者募集をしたからであって、ある意味、外部要因が後押ししてくれた。

 

自分が成長したとか、変わったとか思っても、ほとんどのことは外部からの何きっかけがあるものだ。

学校が変われば、友達が変わる。

会社が変われば、同僚が変わる。

同じ会社にいても、異動して部署が変われば、上司も同僚も仕事も変わる。

そして、会社にいるということは、その変化は基本的に外からの力だ。

たとえ、自分で異動希望をだしていようと、実際にそれを可能にするのは組織の承認があってからだ。

 

ということで、サラリーマンを辞めるという事は、そういう会社から提供される偶然?の出会いを手放す、という事なのだ。

 

サラリーマンを辞めて、代わりに手に入れた自由というのは、自分で考えて自分で選択し自分で決断する、そういう自由だ。

自分の資本をどう使うか。

自分の時間をどう使うか。

 

10年を振り返ってみれば、サラリーマンの間に通勤場所が変わった。同じ首都圏内だったので、引っ越しの必要はない。でも、通勤時間をできるだけ短くしたかったので、それに合わせて、住む場所を変えようと思った。

でも、しなかった。

やはり、東京都中央区の地代は高すぎる。家賃が高すぎる、、、。

お金と時間と、どっちをとるか、、、、。

従来と同じ家賃なら、広さは半分以下。

料理が趣味な私には、ワンルームのなんちゃってキッチンは耐えられない。

 

その時、思った。

生活って、仕事だけではない。

通勤時間を有効活用するということで、妥協しよう。

 

結果的に、現在は、それなりに快適な空間で生活している。

狭いところへ引っ越すという選択をしなくてよかった、と思っている。

まぁ、そのうち、もっと狭くて、モノを少なくした暮らしにしてもよいと思っているけど。

 

どう変わったかというより、何が私を変えたか?を振り返ってみると、やっぱり、それは、人との出会いと、色々な経験だ。

 

今、頻繁に交流している人たちの多くは、10年前には、出あっていなかった人たちだ。

そう考えると、社外の人との交流が増えたことで、人とのつながりが、いる意味、芋づる式に広がった。

 

思い返してみると、面白い。

ある一つのきっかけで、今では当たり前のように付き合っている仲間とのつながりができたのだ。

 

坐禅に行くようになったのも、ワインの資格を取ろうと思ったのも、会社を辞めて何かを始めようと思ったのも、きっかけになっている一つの経験がある。

それは、会社がもたらしてくれたきっかけだった。

そんなこと、忘れていた。

 

サラーリンマンをしていても、やっぱり、良いこともたくさんある。

そういう事だな、と思った。

 

変わろうとなんて思わなくても、何かに挑戦していると、人は勝手に変わっていくものだ。

 

日日是好日

 

これからも、毎日を大切にしよう。

ただ、そんなことを思った。