禅の言葉 『日日是好日』

今朝教えていただいた、禅の言葉。

日日是好日

(にちにちこれこうにち)

 

よく聞くフレーズだ。

希林さんの映画もあったしね。

megureca.hatenablog.com

 

碧巌録第六則 の公案

 

唐の時代の雲門(うんもん)垂語(すいご)していわく、


十五日已前(いぜん)は汝に問わず、
十五日已後(いご)、一句を道(い)いもち来たれ。
自ら代わっていわく、「日々是好日」 (にちにちこれこうにち)


十五日以前=過去 のこと
十五日以後=未来 のこと

 

過去のことは言わない、これからどうするか、一言、言ってみなさい、といった。
誰も答えないから、自ら答えた。

日日是好日


これは、毎日がよい日、という意味ではない。
その日を「よし」として生きるという事。

好日とは良い日ではない その日その日を「よし」と生きるということ。

 

川柳の紹介。
「雨は降り出す下駄の緒は切れる 犬は吠えつく戸はあかぬ」
悪いことが続く日もあるものだ、、、と。

どんな日でも今を大事に、平静に生き抜くのが大事。

 

親鸞の言葉の紹介。
「明日ありと思う心のあだ桜、夜半に嵐の吹かぬものかは」親鸞

今美しく咲いている桜を、明日も見ることができるだろうと安心していると、夜半に強い風が吹いて散ってしまうかもしれないよ、ということ。

 

もう一つ、道歌。二宮尊徳の詩、とも言われていたらしいが、それは間違いとも言われている詩。

「この秋は水か嵐か知らねども 今日のつとめに田草とるなり」

先のことはどうなるかわからないけど、今は、ひたすら計画の通り行動する、ということ。

 

頭で考えても難しいが、坐禅のこころに徹すれば全てどんな日も、「好日」、ということ。

 

コロナで、自粛の日々もある。

世界中で市場が大幅下落する日もある。

まぁ、それでも、自分の人生は、自分で歩んでいくしかない。

 

目の前のことに振り回されない。

そのために、時々坐禅をしてみる。

雑念だらけだけど、ただ静かに座ってみる。

そういう時間も大事だ。

 

あれもやりたい、これもやりたい。

手当たり次第に手を出すと、時間がたりなくなる。

ちょっと、立ち止まってみる時間も大事。

立ち止まって考える

コロナは、そんな時間をくれたかもしれない。

 

日日是好日

なんとなく、響きも好きだ。

 

今日は、色々予定が詰まっているけれど、やれることをやれる範囲で頑張ろう。。。

日日是好日

1月最後の土曜日。

詰め込みすぎず、がんばろう。

頭で考えてもわからないことは、わからない。

それでいいのだ。

時には、離れることも大事。

そんな気になれる、日日是好日