箱根強羅 ポーラ美術館

フランスから戻って翌々日、強羅温泉に行ってきた。

ついでにポーラ美術館に行ってきた。

 

ポーラ美術館は、今年20周年。

www.polamuseum.or.jp

現在は、「ポーラ美術館開館20周年記念展 モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に」という展示会を開催中(4/9~9/9予定)。

モネを見に行きたい!!と思っていたのだけれど、先にオランジュリー美術館に足をはこぶことになるとは、、、だけど、箱根にも行ってきた。

megureca.hatenablog.com

 

6月末だというのに、梅雨明けはしているし、あちちだし、、、森の散歩道(建物の周囲の森に作られた散歩道で、入場料不要である木陰の道)も、木陰とはいえ、、暑い。。。

 

箱根登山鉄道強羅駅から、20分毎くらいで運行されている路線バスで約10分。310円。Suicaが使えるバス。強羅の駅からは、距離にすると歩けそうな距離に見えるけれど、なんたって、箱根!すごい坂なのでバスかタクシーで行くべし。

 

平日の午前中だというのに、結構な人だった。

 

入場料は、1800円。強羅の駅で前売りチケットを買えば1600円。「ポーラ美術館前」のバス停は、美術館の目の前。迷子になりようがない。

 

ガラスを多用して光をふんだんに取り込んだ建物は、明るくて、解放感がある。太陽の日差しが入るので、暑い、、、、ともいえるのだが。

大きな荷物は、ロッカー(100円、もどってくる)に預けて、館内の鑑賞から。

 

入場券を出すのは、エスカレーター手前。半券を持っていれば、何度でも出入り可能。

エスカレーターで展示室へ降りていく。

 

特に混みあっていることもなく、ゆっくり、ゆったりと鑑賞できる。

モネも、ルノアールも、ピカソも、セザンヌも。

モネの睡蓮は、正直、「あ、ちっちゃい、、、、」と思ってしまった。

でも、やっぱり、モネだった。

そして、あらためて、いいなぁ、と思ったのはマティス

マティスの明るい色彩、くっきりとした線使いが、なんか白く明るい建物とマッチしている気がした。

先月、オルセーでマティスを見た時も、すごくいいなぁ、と思ったのだ。

絵の趣味も、年とともに変わるのかもしれない。。。。

 

岸田劉生の『麗子像』や、レオナール・フジタ藤田嗣治)の『坐る女』なども。

フジタの作品は、なぜあんなに白が目に鮮やかなのかと思ったら、キャンバスに最初に白を塗っていたと説明文にあった。キャンバスも、目の細かいものを自分で張っていたらしい。これまで、フジタの作品をみても、あんまり印象的だったことがないのだけれど、ここでみたフジタの作品は、フジタのコーナーとして複数飾ってあることもあって、印象的だった。建物の白さとマッチしていたのかも。あるいは、ちょうどシャンパーニュでフジタのパトロンだったという人の話をきいた直後だったから、アンテナが立っていたのか。。。

 

展示室は複数あり、最後の方は光をテーマとした現代アート杉本博司のOpticksシリーズは、何とも言えない色のグラデーション。複数の作品に囲まれていると、なんだか不思議な安堵感のようなものを感じた。こういう、被写体のない写真も、悪くない。。。

 

館内を鑑賞したあとは、森の散歩道を散歩。

木陰だけど、、、、暑い。。。

日傘をさしつつ、木陰を散歩した。

 

 

約2時間くらいの滞在。

ほんとは、美術館の中のレストランでランチ、もよかったのだが、同行していた母も姉も私も、前夜・朝食からモリモリ食べ過ぎで、まだお腹もすいていなかったので、バスで強羅に戻ることに。

 

やっぱり、自然の中にある美術館はいいなぁ、と思う。

不思議なもので、同じ絵でも見る場所によって感じ方が違う。展覧会でまわってきた作品を都内の美術館で見るのと、本来の所蔵美術館で見るのと違うように。

ポーラ美術館は、場所からして気持ちが解放的になる。やはり、自然の中の美術館は素敵だ。

 

帰りの箱根登山鉄道に乗りながら、彫刻の森美術館も、何年もいっていないなぁ、、とおもったけど、この暑さだと、ばててしまうだろう。。自然の中の美術館は、季節感があるのもよいこと、ともいえるかも。

 

ポーラ美術館では、9/17からは「ピカソ 青の時代を超えて」が始まる。

秋にまた行こうかな。

 

ちなみに、今回は母娘3人旅だったのが、温泉もやはり涼しいときの方がいいね、、、というのが一つの発見だった。

6月の熱波の中の温泉旅行、悪くないけど、、、、暑かった。。。

 

パリでは、美術館は避暑地になった。。。

暑いときは、快適に過ごせる場所をみつける喜びを楽しもう。

 

美術館は、好いていると最高の避暑地。

やっぱり、美術館、好きだ。