禅の言葉: 百尺竿頭進一歩 十方世界現全身 (ひゃくせきかんとうしんいっぽ じゅっとうせかいげんぜんしん)

今朝教えていただいた、禅の言葉。

 

百尺竿頭進一歩 十方世界現全身
(ひゃくせきかんとうしんいっぽ じゅっとうせかいげんぜんしん)

 

百尺竿頭一歩を進め 十方世界に全身を現ず
『無門関』第四十六則

 

二人の禅問答。

石霜(せきそう)和尚云わく、
「百尺竿頭、如何が歩を進すめん」

 

古徳(ことく)云わく、
「百尺竿頭に坐する底(てい)の人、得入(とくにゅう)すと雖(いえど)も未だ真と為さず。
百尺竿頭、須(すべから)く歩を進め、十方世界(じっぽうせかい)に全身を現ずべし」

 

意味:

百尺(約30m)を竹の先端までのぼっていって、そこで世界をみわたしてみると、世の中わかった気になる。自分はすでに最高の地点にたどり着いたような気になっている。
そんなとき、どのように進んでいったらよいのか?

 

世の中分かった、とそのような気になった人でも、いまだそれでも本物ではない。
そこから、歩をすすめる。そうすると、先っぽにいるので、空中から地上に落ちちゃうかもしれないけれど、そこ(百尺竿頭)に安住せずに、さらに、歩を進める。
そうすると、自分の全身・全霊が、十方世界のなかで生き返ってくる、ということ。
どこまでも、先を目指し続けると、力が湧いてくる、ということ。

 

つまりは、禅の極意。

 

行きついたと思って最高の状態だと安住するのではなく、リスクをおかしてでも先に進んでみよ、と。
そうすると、どんどん力が湧いてくるのだ、と。 

 

立ち止まるな。

すすめ。

ということかな。

 

未だ、まったく百尺竿頭に至ったことなどない。

まだまだ、やり切ってないってことなんだろう。

現状維持に甘んじない。

もちょっと、がんばろう。

 

3連休。

無駄なく、時間を使い切ろう!