Powerful, power-producing tides :潮力発電

Powerful, power-producing tides


2022年11月16日付のニューヨーク・タイムズ紙の記事に、思わず、おぉぉ!!と声をあげてしまった。英字新聞を購読しているわけではなく、freeのダイジェスト版を英語の勉強のためにみているだけなのだけど。

 

カナダのノバスコシア州ニューブランズウィック州の間にあるファンディ湾では、世界で最も強力な潮流のひとつである約15メートルの満潮が記録されている。観光でも有名なところらしい。その潮力をつかって発電をした、という記事。


日本の企業も、ここの海底に発電機を設置する事業に出資しているが、このニュースはそうではない。


ある企業の技術が7ヵ月以上にわたって稼働し、約250世帯分の電力を生み出すことに成功したという。この技術は、海底にタービンを設置するのではなく、可動式のタービンを海面に浮かべ、クジラなどの大きな生物が近づくと自動的に浮き上がるようにしたものだそうだ。クジラにもやさしい!!


湾というのは、それぞれ固有の周期があって、固有の周期と周囲の大洋の潮の周期が一致すると、大きな潮になるのだそうだ。
日本海の伊根湾だと、極めて潮の差が小さいというのも、伊勢湾の周期の問題ということなのだろう。地球ってなかなか複雑で繊細だ。


潮の差による発電は、海洋国家の日本でもできないのだろうか?国内であまり聞かないのは、日本の潮ではその差が穏やかすぎるのかもしれない。。。 調べてみたら、日本最大の満ち引き(干満の差)は、有明海で6mだそうだ。有明海なら、発電より海の幸で経済をまわしてほしい、、、な。

 

でも、エネルギー輸入国の日本にとって、クリーンエネルギーを国内で作ることができれば、国家財政は大きく変わる。やっぱり、エネルギーの自給自足ができたらいいのになぁ、、、と思う。


海上風力発電もクリーンエネルギーの一つだけれど、やはり、陸上よりも建設費や維持費が高騰するので、なかなか費用的には厳しい。台風のたびに壊れちゃったら、初期投資回収だって危ういだろう。
まぁ、海岸に潮力発電が並ぶ姿は美しくはないかもしれないけれど、、、巨大なプロペラが陸上に並ぶよりいいかなぁ。。。千葉県では、九十九里浜などが洋上の風力発電設置場所として名乗りをあげているものの、「景観」が課題としてあがっている。そりゃ、そうだよなぁ。。でも、海面にある潮力発電なら、風力発電のプロペラほどは、景観をそこなわないかも?


地方で、山の上に風力発電機が並んでいるのをみると、あぁ、クリーンエネルギーで頑張っているのだな、と思う一方、景色が台無しだな、、、とも思ってしまう。山の木を切りたおして、発電機を並べるのが本当に環境にやさしいと言えるのか、、、。


脱原発を望むなら、代替エネルギーの具現化は必須。風力発電も、太陽光発電もいいけど、風が無いと使えない、夜には使えない。潮力をつかった発電なら、もっと安定しそうだけどなぁ。。。あぁ、でも、海にもナギってものがある。

 

個人的には、「核融合発電」に期待しているのだけれど、まだまだ道は遠そうだ。核融合発電は、原子力とは違う。核の廃棄物も出ない。それだけ、夢の技術なのだ。

橋爪大三郎さんと佐藤優さんの『世界史の分岐点』でちょっと、解説している。

megureca.hatenablog.com

 

潮力発電は、海の周辺国にしか恩恵はないかもしれないけれど、核融合発電なら、内陸でも利用できるはず。2050年完成目標といわれていたけれど、現在、その開発に弾みがついているとも言われている。2030年に完成できたら、カーボンニュートラルへの道は大きくひらけるかもしれない。

 

今回のCOP27は、なんとなく、不発な感じ。被害補償の基金については、ぼんやりしたままだ。

 

経済産業省の「エネルギー基本計画の概要」によれば、一応、”核融合研究開発に取り組む”の文言も入っている。

https://www.enecho.meti.go.jp/category/others/basic_plan/pdf/20211022_02.pdf

 

日本の科学者にも、頑張ってほしいなぁ。。。と、いつの間にか自分がその中の科学者のひとりではない年齢になってしまっているなぁ、、、と、寂しく思ったりもする。

 

私にできることは、消費者としての節電。どうしても冬場はエネルギー消費量が高くなってしまう。ガス代がぐっと上がるのは、お風呂のせいだろう。そういえば、お風呂は、沸かし直すより、新しくお湯をはった方がエネルギーはかからない、という話を聞いたことがあるけれど、真偽のほどはどうなのだろうか。。。

冷めきったお風呂の水を沸かし直す時間と、新しくお湯を張るのにかかる時間をくらべてみたら、わかるかな?

 

うん、今度、調べてみよう。。。

仮説検証。

 

「2050年、カーボンニュートラル」の実現のためにも、クリーンエネルギー開発、頑張ってほしい。やっぱり、海面上昇で日本沈没してしまったら、悲しからね。

 

ちなみに、私のエコ活動の一つは、自宅のベランダで「コンポスト」。

lfc-compost.jp

 

生ごみを焼却するのに使うエネルギーって、実は、膨大。

自分でできること、ちょっとだけでもね。

出来たコンポストで、野菜を育てるのも、楽しい。