『ヨーロッパ47カ国の歴史と今がわかる パノラマ大地図帳』 by 後藤武士

ヨーロッパ47カ国の歴史と今がわかる
パノラマ大地図帳
宝島社
藤武 監修 (読むだけですっきりわかるシリーズ著者)
2022年7月27日 第一刷発行

 

先日読んだ、『読むだけですっきりわかる やり直しの日本地理』が面白かったので、「後藤武士」で図書館で他の本を検索したらでてきた。新しかったので借りてみた。

 

megureca.hatenablog.com



感想。

いやぁ、すごいわ。面白い。
これは、買ってもいいかな、とも思った。
ただ、、、本のサイズが、、大判なのだ。ちょっと、邪魔、、、。。。単行本用の本棚には収まらない。。。だけど、なかなかいい。これで、定価1590円(税込み)は、安いと思う。
各国が、見開き2ページでまとめられている。

 

それぞれ、

国旗
重要人物(似顔絵つき)
面積、人口、首都、住民、言語、宗教、政体、通過、元首など
特徴的なパノラマ写真
歴史
国旗のいわれ
地理、世界遺産、お国柄
GDP,GINIなど経済状況(外務省の発表に基づく)
おかれている状況

など

 

正直言って、そんな国あったの、、、という国もあったり、あれ、ヨーロッパの国だったの?とか。。。

 

例えば、リヒテンシュタイン。都市名じゃなくて国の名前だったんだ!なんて。。。。リヒテンシュタインは、ヨーロッパ最後の君主国家で、国王の権限を国民が支持している。オーストリアとスイスにはさまれているのだけれど、はっきりいって、ヨーロッパの地図を見ても、普通なら気が付かないくらいちっちゃい。。。ワインの勉強をした時も、地図では一切無視されていたなぁ、、、。けど、債務ゼロ、所得税ゼロの健全財政の国。精密機器と医療機器、金融とサービス業で成り立っているらしい。人口4万人弱。面積は日本の小豆島くらい・・・。

 

ワインの勉強で、小さいながらも存在感があったのは、ルクセンブルグだったのだけれど、リヒテンシュタインは、規模感からするとその1/10より小さい。

 

面積の小ささでいば、バチカン市国が一番小さい。続く小さい順で言うと、モナコサンマリノリヒテンシュタインサンマリノだって、都市の名前かと思っていた。。。

 

なかなか、楽しい。

 

目次だけで、ものすごいサマリーになっている。国名+特徴一言が、目次になっているのだ。

ウクライナなら、「ロシア・ソ連と戦い続けた肥沃な大地を持つ国家。その戦いは今なお続く。」とか。
ロシアは、「プーチンの野望か、狂気か。ウクライナ侵攻は、いつまで続くのか」と。


って、全部書いたら、著作権侵害になりそうだ。

 

重要人物については、現在のリーダーだったり、歴史上の人だったり。ドイツなら、欧州連合の父、コンラート・ヘルマン・ヨーゼフ・アデナウアーが紹介されている。皆さん、イラスト入りで。写真でないところがまた、渋い。。

 

よくもまぁ、こんなにコンパクトにまとめたなぁ、って感じ。
各国を見開き2ページに収めるには、大型本にするしかなかったのだろう。写真とイラストと、カラフルで見やすいし、楽しい。

 

ヨーロッパについてざっくり把握するには、とてもよい教科書だと思う。もちろん、世界はどんどん変わっているから、いつかは情報としては古くなるかもしれないけれど、地図帳と一緒に一家に一冊あってもいいかも。ほかの地域も同じように作ってほしいなって、思った。

 

楽しかった。

あそびのように眺めるのによい一冊。