旅日記:道東 タンチョウヅルへ会いに行く旅 2日目 阿寒湖・摩周湖

道東 タンチョウヅルへ会いに行く旅 2日目 阿寒湖・摩周湖

megureca.hatenablog.com

 

「あかん遊休の里 鶴雅」で向かえた2日目は、また快晴!なんていい天気なんでしょう。とっても気持ちいいお風呂だったので、もちろん朝風呂へ。 

あかん遊休の里鶴雅のお風呂は、男女の入れ替え制。昨晩は最上階の屋上露天風呂つきだったが、今朝は1階の大浴場。もちろん、露天風呂付。早起きした私たちは、6:30頃にさっそくお風呂へ。目の前に阿寒湖が広がる露天風呂も、気持ちよかった!

なんせ、お風呂も広い。しっかりあったまって、早めの朝ごはんへ。

 

朝ごはんは、昨晩同様、広いレストラン会場でバイキング。朝陽に光る阿寒湖を見つめながらの朝ごはんは、格別に美味しい。まだ、空いている時間だったので、窓際の絶景ポジションに座る私たち。昨晩、食べてすぐに寝たので、あんまりお腹空いていないからコーヒーだけでいいやぁ、とか言っていたのに、しっかり食べた。私は朝カレーとコーヒ。友人Kも、モリモリ食べていた。

 

阿寒湖では、ワカサギ釣りができると聞いていたのだが、2023年のワカサギ釣り解禁はまだで、残念ながらワカサギ釣りはできないとのこと。湖の氷は、全面にはってはいなかったので、今やって水に落ちたくないし、、、断念。ワカサギ釣り用にと思って持ってきた、ヒートテックの長袖やももひきは、活躍せず、、、。

阿寒湖といえば、マリモでしょ!、ということで、ガイドブックに出ていた「マリモ展示センター」に意向かと思ったら、遊覧船が営業している5月~11月しか営業していない。えぇぇ!阿寒湖に来てマリモみれないのぉ!!と、一瞬動揺したのだが、湖畔にある「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」に展示はある模様。チェックアウトして荷物を預けて散歩することにした。

宿からセンターまで歩いて15分くらい。お土産屋さんが並ぶ道をてくてく。「きれいだねぇ」、「おてんきいいねぇ」、「転ばないように気を付けないとね」、「ポケハンはあぶないぞ」などと話しながら、Kの後ろを歩いていた私。

やってしまった・・・。
「いたい・・」と叫んだ私の声に振り返ったK曰く、「忽然と私の姿が消えていた・・・」と。
転びました。
しかも、スローモーションのように・・・。
店の軒先をあるいていたのだけれど、ややアイスバーン状態だった氷の上で、どこをどう転んだのか、、、右ひざをしたたか打ち、かばうように受け身をとったのか、気が付けば尻もちの姿勢・・・。
「いたい・・・」といって右ひざを抱きかかえた私は、しばしかたまった・・・。
膝のサラが割れたかとおもったけれど、どうやらそうでもなさそう・・・・。
上半身は、ダウンコートでモコモコだけれど、膝はユニクロのあったかパンツ一枚だったので、膝はモコモコしていなかったため、アイスバーンの路面に打ったら、そりゃいたかった・・・・。あおたんになることは確実だが、別に大事はなく、そのままてくてく歩いてセンターへ。

 

 

エコミュージアムセンターは、なかなか、立派な施設だった。自然の動植物に関する展示と、アイヌ民族に関する展示。「アイヌ民族~歴史と文化」というパンフレットが、英語と日本語で用意されていたので、英語の勉強用に1冊ずついただいてきた。

 

そして、目当てのマリモ、展示されていました!また、マリモがどうして丸くなるのかの説明なども動画があり、結構楽しめる。マリモは、阿寒湖特有の水の流れ、風によって出来るとのことで、阿寒湖の自然環境が生み出す奇跡なのだと。展示されているマリモは、大きいものでも直径10cmくらい、、かな。でも、マリモの生態も勉強できて、満足。学生時代に夏に来た時は、たしか観光船にのってマリモ展示センターで、直径30cmくらいの巨大なものを見た記憶がある。ちっちゃくてもマリモはマリモ。かわいかった。
そして、マリモの中は、空洞なのだそうだ。表面が育っていく過程で、中は枯れて空洞になっていくってことだろう。指でツンツンしてみたいものだ。。。

 

マリモを見た後は、「ボッケ遊歩道」へ。旅館の中でも「ボッケ遊歩道ツアー」が紹介されていて、なんだろう?と思ったのだけれど、「ボッケ」とは、アイヌ語で「煮え立つ」という意味で、地下から吹き出す泥火山のこと。センターのお兄さんに訊いてみると、「歩いて6分くらいでいけますよ」、とのこと。
お天気もいいし、二人で歩いてみた。

 

センターの展示で、「ヒグマ注意」「ヒグマと出会ったときの対処法」「ヒグマ出没情報」をみていたので、ちょっと、ドキドキしながら林の中を歩く。ヒグマと出会ったとき、もっともやってはいけないのは背中を見せて逃げ出すことだそうだ。であったら、対面しつつ、静かに後ずさり、、、だそうだ。二人で、ヒグマにであってもじっと見つめ合ってそろりそろりと逃げようね、と誓いつつ、林の中を歩く。

林といっても、冬で葉もおちているために、明るい。ヒグマに出会わないことを祈りつつ、雪道を歩いていくとボッケに到着。たしかに、ブクブクと泥がふいていて、まさに温泉吹き出し。湖畔まででると、「ひゅ~~~ごぉ~~ごぉ~~~~」となにやら音がしている。
?何の音??
対岸で、狩りの合図でもしているの??とおもって聞いていると、
「ひゅ~~~~」「ぐおぉぉぉん」と人工音とは思えない、なにやらミステリアスな音。不思議な音で、「阿寒湖の歌声じゃない?」なんて言いながら、二人で音と絶景楽しんだ。



散歩している間に出会ったのは、男性一人と、女性一人。
こんなに素敵なところ、みんなくればいいのに!と思うぐらい素敵なところをほぼ独占状態で堪能した。

ボッケの周りには、フロストフラワーと呼ばれる、お花のように凍った霜の結晶を見ることもできた。

 

センターにもどって、お兄さんに「音が聞こえたのですけどなんですか?」と聞くと、「あぁ、、聞こえましたか。湖が凍るときに聞こえるらしいのですが、よくわかっていないんです。今日はとても響いているみたいですね」とのことだった。

阿寒湖の不思議な声を聞いたような気がする。寒いけど、ほんと、素敵な景色と経験だった。

宿に戻る途中、今度は、Kが「まりもラーメン」の看板に気を取られてすってんころりん。実は、私が知らない間に、Kは既に1回転んでいて、2回目だったそうだ・・・。
肘をうったものの、大事に至らず、「足元をしっかり見て歩こう」と誓った二人だった。

 

宿の目の前の「阿寒湖アイヌコタン」をちょっと散歩した。アイヌコタンは、小さなアイヌのお店が立ち並ぶ一角。せっかくなので、一軒のお土産屋さんにはいってみた。アイヌの木彫りや民芸品。目の保養になった。アイヌ独特の刺繍の模様、お店のおばさんに、「この模様はなにか意味があるのですか?」と聞いてみると、「アイヌには文字がないから、模様が言葉の代わりの伝達手段だったんだ」とのこと。へぇぇ!!知らなかった。アイヌは文字を持たない人たちなんだ。そして、札幌生まれの私には、目にすれば「アイヌの模様」とわかるような、比較的身近なものだったけれど、それぞれが言葉の代わりのシグナルだったのだと知って、感慨深かった。そして、それぞれの模様は、「魔除け」でもあるらしい。

 

ワカサギ釣りというアウトドアにかわりに、ボッケ散歩を楽しんだ後は、道路状況も悪くはないので、摩周湖まで足を延ばしてみることに。雪道だと高地に行くのは怖いけれど、今日の天気なら摩周湖まで大丈夫そう、ということで一路東へ。

摩周湖は、言わずと知れた「霧の摩周湖」。私が学生の時に来た時は、晴天だった。晴れた摩周湖を見ると、婚期が遅れるとか結婚できないとか言われたものだが、当時一緒に旅した友人は、2回結婚した・・・・。

そして、今回の摩周湖は、それはそれは美しい、快晴の摩周湖。まさに、摩周ブルーの摩周湖が眼下に広がった。美しい・・・・。



摩周湖の南側に位置する「第一展望台」に行ったのだが、それより先は「冬季通行止め」になっていた。第一展望台は、お土産屋さんも充実していて、摩周ブルーの摩周湖を一望できて、それはそれは、素晴らしい場所だった。冬に摩周湖へいくなら、是非、第一展望台へ。
外は寒いけれど、気持ちよく、遠くまで見渡すこともできて、北海道、でっかいどう、そのまんまという感じ。
展望台の売店に「北海道大豆でつくったカフェインレスコーヒー」というものがあったので、飲んでみた。黒豆茶のような、コーヒーのような、やさしい飲み物で、なかなかよい。健康になりそうな気がする、といいながら、美味しく飲んだ。

 

2日目の目的、マリモ見学を達成し、摩周湖まで見学し、さて、釧路へ戻るか、、、と。途中、道の駅 摩周温泉に足湯があるらしいというので、まずは、摩周駅周辺へ戻ることに。

 

摩周駅は、釧網本線の駅だけれど、とても小さい可愛らしい駅。駅前に車を止めて、ガイドブックにもでていた「食堂と喫茶 poppotei」という駅前のお店でランチに。「豚丼」が有名らしく、ふたりとも「摩周の豚丼」を注文。お店は、家族でやっているっぽいけれど、なかなか素敵。

ガイドブックによると摩周の豚丼は、「特性ダレに絡めた厳選道産豚ロースを網焼きし道産米にのせた丼」ということだが、その豚が器の縁に沿って高く、中央が低く盛られていて、どうやらカルデラ湖をもしているようだ。運んできてくれたお店の方に、「もしかして、カルデラ湖だから摩周の豚丼?」ときいたら、笑いながら「はい」と応えてくれた。

「食堂と喫茶 poppotei」

豚丼、美味しかった!1100円。大満足です。ちなみに、大盛と特盛っていうのもあった。

店を出た後に駅に寄ってみると、ほぼ無人駅のような、、、しかし、観光案内所を兼ねているらしく、静かに女性がカウンター奥に座っていた。

電車は、上り下り合わせて一日12本・・・・。もちろん、単線・・・・。
廃線になる前に、一度乗ってみたいかな・・・。

 

道の駅 摩周温泉では、足湯を堪能。ちっちゃいながらに、ちゃんと温泉で、足だけでも温まった。いやぁ、、、温泉、いいねぇ。。。

お昼を食べて、足湯をしていたら時刻は、14:00前。日の入りが16:00頃なので、暗くなる前に一路釧路へ。

 

夕日の町で知られる釧路では、部屋からの夕日が絶景という「釧路プリンスホテル」を予約。摩周から釧路まで2時間程。やはり、道にはほとんど雪はなかったけれど、安全運転で釧路へ戻った。

チェックインしてホテルの部屋に入ったのは、ほぼジャスト16:00。ジャスト日没した瞬間!という感じだったのだけれど、ピンクにそまった海は、美しかった。

 

ホテルでいったん休憩し、まるで一週間くらいだったかのようなこの2日間を回想・・・。
いやぁ、、、ほんと、よかった。
1日目は、動物三昧、2日目は、景色三昧。という感じ。最終日、3日の飛行機は夕方遅めをとってあるので、明日は一日釧路観光、の予定だったのだけれど、やっぱり、事前に共通友人から聞いていた「音羽橋」の早朝に川で寝ている鶴と日の出、という絶景もみてみたいね、ということになり、翌日の朝、早起きしてもう一度鶴居村をめざすことに。

であれば、今日も早く寝なきゃね、ということで、早めの晩御飯に、釧路の繁華街にくり出した。最後の晩餐は、北海道の海の幸にしよう、ということで「くしろ大衆居酒屋二代目 晴れる家」さんへ。釧路ざんぎ、ホッケ、お刺身、フライドポテトの塩辛のせ、と酒のつまみのような料理ばかりを頼み、私は「サッポロクラッシック生」「男山」を堪能し、Kはノンアルコールとおおきな「鮭おむすび」を堪能していた。あれもこれも頼もうとするKに、「北海道の一皿はでっかいどうだよ」と。実際、800円の「ホッケ」を半身程度だろうとおもっていたKだったが、おおきな一匹がそのままでてきて、驚いていた。美味しいホッケだった。飲んで食べて、二人で6600円。居酒屋ばんざーい!

転ばないように、気をつけてホテルへ帰り、お風呂に入って早々就寝。
あぁ、、、いい一日だった。 

 

明日は、最後の鶴との出会いを祈って、また、早起きだ!