『変な家』 by 雨穴

変な家
雨穴
飛鳥新社
2021年7月27日 第1刷発行
2022年3月24日 第12刷発行

 

新聞の広告でみて気になって、著者のYouTube動画を見てみた。う~~ん、なんだか、オカルトっぽいというか、よくわからないけど、本は、売れているらしい。

帯には、
”30万部突破、映画化決定。 いま日本中がこの間取りの謎解きに夢中!!”とある。

図書館の予約は、5冊の蔵書に100人。たしかに予約が多いけど、べらぼうに多い本ではない。まぁ、図書館で借りるか、、と思っていたところ、知り合いが、「読む価値無いよ」とのこと。ミステリーでもないし、物語にもなっていない、と。そして、別の知り合いが、「買ってみたけど面白かったよ」と。まぁ、賛否両論な本なんだろう。で、知り合いが貸してくれるというので、借りて読んでみた。

 

表紙の裏には、
”謎の空間、二重の扉、窓のない子供部屋
間取りの謎をたどった先に見た「事実」とは!?”

 

目次
第一章 変な家
第二章 いびつな間取り図
第三章 記憶の中の間取り
第四章 縛られた家

 

感想。
なんじゃこりゃ???
たしかに、読む価値がないともいえるし、よくこんな間取りを考えたなともいえる。そして、、、う~ん、、、、オカルト好きなら、楽しいのかもしれない。。。そもそも、ストーリーとしてむりやり繋げている感じがある。間取りの話と、オカルトの話は別にすればよかったんじゃない??って感じ。そしたら、短編ものとして成り立ったかもしれない。

 

著者の雨穴さんというのは、インターネットを中心に活動するホラー作家だそうだ。

 

そうか、これは、ホラーなのか?
現実離れしすぎていてギャグともいえる・・・。

 

一応、ミステリーに分類されるんだろうか?ネタバレをすると何の価値もなくなるとおもうので、ネタバレはせずに、チョットだけ紹介。

 

ストーリーの話し手「筆者」は、オカルト専門のフリーライター。知り合いが家の購入を検討していて、良い物件だと思っているのだが、謎の空間があるので、謎解きをしてほしい、と筆者に相談してきた。筆者は、大手建設会社設計士をしている知人の栗原さんに相談する。
栗原さんは、その家の構造は、隠し部屋を作ることで家のなかで行われる犯罪を外の眼から隠蔽していたのではないかと。。。そして、そこに住んでいた家族は、ある日突然姿を消したのだと、近所に住む人から聞かされる。

次に、同じような謎の間取りの家で、自分の夫が殺されたのではないかと思っているのだ、という女性が筆者のところに相談にくる。筆者は、再び栗原さんに相談して、謎解きをしてもらう。

あくまでも、栗原さんの仮説でしかないけれど、どちらの家も犯罪隠蔽のための間取りだったのだろう、、、と。すると、夫が殺されたといっていた女性が、実は、そのなぞの間取りの家に住んでいた家族は、自分の姉家族・片淵家のひとたちだったはず、、と筆者と栗原さんに打ち明ける。行方不明の姉を救いたいのだと、、、。

そして、今度は、その片淵家の家の間取りの謎解きが始まる。

結局、最後はオカルト的な話で終わるのだが、へ?なに?つじつまが合わなくない???って感じなのだ。

 

オカルトは趣味じゃないし、ほんとに、なんだこりゃ?って感じ。
たくさん、間取り図が出てくるのだが、建築法でこんな家は許されるのだろうか??とも思った。

 

ま、間取りを色々考える人、オカルト好きな人には楽しいのかも。
いやぁ、、、なんというか、こういう本が売れるんだね。
或る意味、勉強になるわ。

 

変な家は、変な本でした。。

間取り図がたくさん挿入されているので、文字が少ない。

全244ページの単行本だけど、1時間くらいで読んだ。

1時間の時間つぶしが必要なら、話題として読んでみてもいいかもね。

 

あ、立ち読みでもいいかも、ね。。。