映画『サユリ』
映画好きの友人に「絶対見て!! 怖くないから!」と言われたのだが、、、いやいや、、、、映画の宣伝には、
”押切蓮介の同名人気ホラー漫画を「地獄少女」「不能犯」の白石晃士監督のメガホンで実写映画化。”とある。
ぜったい、ホラーでしょ。私は、ホラーは苦手だ。いやいや、嫌いだ。そんなのみるの無理無理!といったのだが、友人は「面白くなかったら、映画代驕る」とまで・・・。
そういわれたら、観ないわけにいかないでしょ・・・。
ってことで、おそるおそる、、、、観てきた。
感想。
いやぁぁ!!!面白かった!!!
何と言うか、観終わって映画館を出るときには、おもわず、ニンマリしている。。。さすが、、、、。マンガの原作がすごいのか、監督がすごいのか知らないけど、、、。生きる力を強くするべし!ってね。
たしかに、ホラーなのだ。血も出る。スプラッターなシーンも、、ある。友人は大したことないと言っていたが、あるある、たいしたことあった、、、。と、前半の怖そうな場面は、私は殆どハンドタオルで顔を隠して、タオルの隙間から画面の一部だけをチラ見。。。。効果音だけで十分怖い・・・。想像するだけで充分・・・。
映画.comの解説では、
”念願の一戸建てに引っ越してきた神木家。夢のマイホームでの生活がスタートしたのもつかの間、どこからか聞こえる奇怪な笑い声とともに、家族が一人ずつ死んでいくという異常事態が発生。神木家を襲う恐怖の原因は、この家に棲みつく少女の霊「サユリ」だった。一家の長男・則雄の前にもサユリの影が近づき、則雄はパニック状態に陥る。そこへ認知症が進んでいるはずの祖母・春枝がはっきりと意識を取り戻して現れ、「アレを地獄送りにしてやる」と力強く言い放つ。則雄は祖母と2人、家族を奪ったサユリへの復讐戦に挑む。”
とある。
以下、ネタバレあり。。。
一家が引っ越してきたのは、ベランダから海が見下ろせ、夜には満天の星空になる、どこかの田舎の海の街。大黒柱の父ちゃん(梶原善)は、自分の両親(と思われる)をつれて、3人の子どもと妻と、7人で中古の一軒家に移り住む。夢のマイホーム!
でも、引っ越しのその日から、末っ子のシュンは、なんか怖い‥‥と、なにやら怪しげな空気を感じ取る。
怪しげなヤツの正体は、10年以上前にその家に住んでいた一家の「サユリ」という少女なのだが、映画の冒頭は、その、サユリと思われる引きこもりの肥満女が、部屋に食事を運んできた母親に凶器を振り上げるシーンで始まる。。。その姿は、すでに少女というより、オトナの巨大な女。。。何が起きたかわからないまま、神木一家の引っ越しシーンへ飛ぶ。
よって、観客は、この家でなにやらよからぬことが起きたのだろう、、、という察しはつく。そういうお話だし・・・。
そして、シュンの直感は正しく、その家では次々と奇怪な事が起こって、まずは、父親が死んじゃう。朝、娘の部屋で倒れている夫を妻が発見するのだけれど、サユリに取りつかれた娘が父親を殺したのか、サユリが殺したのか、、、私は画面を見ていられなくて、、、わからない、、、けど、とにかく、呪いで殺されちゃうのだ!!朝、見つかったときには血は流れていなくて、心筋梗塞ってことなんだけど。。。
そして、おじいちゃん、シュン、、、と次々と家族が死んでしまう。主人公の中学3年生・ノリオは、学校で「あなたの側に小さな女の子が・・・・。気を付けて・・・」と別のクラスの住田という女の子にいわれていた。やはり、なにかの呪いなのか・・・。
そして、ノリオの姉は、「もういやだぁ・・・」と、自分にサユリがのりうつることを苦にノリオの目の前で自分を刺して、自殺してしまう。血だらけになった家の壁・・・。
(もちろん、私は、刺すシーンはみていない・・・・)
そして、母親は、「もう、おかあさんつかれちゃった・・・」といって、縊死。。。
ノリオは、せまりくる少女の霊におののき、ベッドの下に隠れる。。。
カメラは、ベッドのしたのノリオの視線。。。足が、、、近づいてくる。
こわいよぉぉぉ!!!
が、そこに、ばーあちゃんが!!!ボケていたばーちゃんが、なんと、覚醒するのだ。そこから大転回!!
「ノリオ! 残されたワシらに何ができる?」
「いいか。ワシら二人で、さっきのアレを、地獄送りにしてやるんじゃ! 復讐じゃあ!!!!」
と、それまでボケていて、身体ともにこころもとなかったハルエばあちゃんは、すっくと立ち上がり、滑舌も滑らかに、宣戦布告!!
ここからは、コメディー。もと、太極拳の師範だったばあちゃんは、「生きる力」でアレと対決する。食べて、動いて、鍛えて!!幽霊にはできないことを徹底する。
ばあちゃんとノリオが並んで太極拳をしている姿なんて、なんて凛々しい!!!
ばあちゃんは、なぜかいきなりサイケデリックな髪型、服装、そして、煙草をぷかぷか。サングラスをかけて、ベラんめぇで車を運転。笑える。楽しすぎる!!
でもって、食べて、食べて、食べまくる。
「生きる力には、エネルギーじゃぁ!食うんじゃぁ!!」
って、ほんとにそんなセリフだったかどうかは忘れたけれど、とにかく、お化けに対抗するには、「生きる力」で、笑って、元気に、楽しく過ごすこと。付け入るスキを与えない!撃退するには、元気で下品な言葉こそ、アレを撃退できる!!
なんと、ばあちゃんは、死んだじいちゃんがここ掘れワンワンっていうから、、といって、庭から骸骨とサユリの身分証明書を掘り起こし、探偵をつかって引っ越していったサユリの家族を見つけ出す。そして、サユリの家族を拉致して家に連れてくると、サユリのお化けの前で、過去を暴かせる。
小さな少女となって表れていたお化けは、父親に性的虐待をうけていたころのサユリで、巨大な女のお化けは、引きこもって肥満化し、家族に殺され庭に埋められたサユリだったのだ。。。、サユリの家族への恨みをばあちゃんがはらしてやる。。。
まぁ、、そして、最後は、無事にサユリの無念を果たさせることで、サユリの怨霊は成仏する。それとともに、ハルエばあちゃんは、もとの痴呆状態に・・・。
呪われた家は不動産が買い取って解体され、ノリオは引っ越して、ハルエはホームへ。
最後は、海を見ながら、ノリオと住田さんと車いすのばあちゃんが、今晩のご飯を一緒に食べよう、、といって、楽し気にノリオのアパートへ向かうシーン。
まぁ、なんというか、とんでもない話だけれど、怪しげな除霊師を撃退するハルエばあちゃんとか、サユリの怨霊がでてきても、笑い飛ばすことで撃退するところとか、、、そうだ、「生きる力」って大事だね、、って思う。そうだ、自分の生きる力で戦うのだ。
あと、へんなもんに付け込まれないようにするには、「綺麗にしておくことじゃ」というハルエばあちゃんの言葉もいい。体は「ケツの穴まで清潔に!」といって、二人は銭湯にかよい、家にも汚れなきよう!といって、ノリオの日課に掃除が加わる。よく勉強し、たのしんで学校に行ってこい!と送り出すばあちゃんの姿、元気に学校にむかうノリオの姿。
いいねぇ。
で、ちょこっと、ノリオと住田さんの恋愛模様。二人の中学生役も、初々しくて、いい味出していた。演技がすごく上手っていう感じではないけど、なんとも好感が持てる、、って感じ。
やっぱりね、生きる力、大事だね。
そして、掃除もね。
小さなことにクヨクヨしないで、よく食べて、体を鍛えよう!
家は、常に清潔に!
そしたら、お化けの付け入るスキはなくなる。たしかに、そんな気がする。
怖いけど、面白かった!
ホラーコメディっていうのかな?
怖いけど、間違いなく元気が出ると思う。
生きるためには、食うのじゃぁぁ!!!!
