なにしているの? 辰
五味太郎
クレヨンハウス
2007年3月 第1刷
五味太郎の「干支(エト)セトラ絵本」⑧
申、巳、ときて、辰。なぜなら、父が辰年だから。
辰は、架空の動物?だけに、巳よりもあやしげな姿の物体が、、、、表紙を飛んでいる。
そして、表紙をめくると、
”タツ生まれのひとは,
感情表現が豊かで、なかなかのまけずぎらい・・・・!?
あなたの干支が、あなたにしあわせを。”
だって。
サルよりヘビより、謎の多い一冊。
おはなしは、、、
「なにしているの?」
「べんきょう」
「なんの べんきょう?」
「くうきの べんきょう」
「なにしているの?」
「べんきょう」
「なんの べんきょう?」
「においの べんきょう」
「なにしているの?」
「べんきょう」
「なんの べんきょう?」
「ひかりの べんきょう」
「なんの べんきょう?」
「かたちの べんきょう」
「なんの べんきょう?」
「ことばや もじの べんきょう」
「ながさとみじかさの べんきょう」
「ばらばらになる べんきょう!」
「なんの べんきょう かな?」
「ねる べんきょう かな?」 *どうやら寝ているタツの姿…
「たくさんべんきょうしたから つかれたんだよ きっと」
おしまい
辰と一緒に描かれているのは、なぞの物体。
辰がいろいろなものといっしょにたわむれている。
幾何学模様?
むし?
とり?
ぼう?
ひも?
言葉のシャワー?
ときには、びよーーーーんとのびきったり。
ぐるっとわみたいになってみたり。
ばらばらに分解されていたり。
そして、さいごは、もとにもどってすやすやお休み中。
感情表現が豊かというか、謎の行動にそれぞれ「勉強」という理由があって、勉強好きの負けず嫌い、っていうのがちょっと楽しい。
うん、なるほど。
口数が多いということと、感情表現が豊かというのは、真逆なのかもしれない。。。。
無口な人ほど、感情表現が豊かかもしれない。
これは、結構、深い。
語らないから、理解したいから、表現を読むから、、、、
眉毛の上がり方、口角の下がり方、、、、
感情の表現は、言葉だけじゃないってことを思い出させてくれる一冊、かな。
辰年のお友達がいたら、ぜひ、手に取ってみてほしい。
何してるかわからない人だなぁ、って思ったら、
きっと、勉強してるんだよ。
そっとしておいてあげてほしい。
私なら、そっとしておいてほしい・・・。
ま、わたしは、サルだけど・・・・。
