『うさぎのモコのおはなし2  とっくたっく とっくたっく』 by 神沢利子

うさぎのモコのおはなし2 
とっくたっく とっくたっく
神沢利子 さく
渡辺洋二 え
新日本出版社
1993年4月5日 第一刷

 

うさぎのモコのおはなし1に続き、おはなし2。

megureca.hatenablog.com

 

表紙裏には、

”とっくったく とっくたっく
とっくたっく とっくたっく
モコの むねで なりひびくのは
目ざましどけい?
それとも、じげんばくだん・・・・?”

 

これまた、かわいいモコの絵。

 

”風が、 きんぽうげの 花を ゆすって ふいてきました。
モコは、野原をかけては、くるんと とんぼがえりを うちました。”

気持ちよさそうに、とんぼがえりをうっているうちに、へんな小屋を見つけたモコ。

たてふだには、
「たちいりきんし。このなか はいるへからず。 コン」とあった。

へからす、ってあるから、カラスもいるのかともったモコは、ぴょんと柵を乗り越えて、小屋をのぞくと、
「だれだっ」と、小屋から、コンがとびだしました。「たちいりきんしだ!」と。

たちいりじゃない。とんできたから、とびいりだい。」と、モコがすましていいました。

 

小屋の中をみられたコンは、見られてしまったのなら仕方がないと、ひそひそ声でモコに教えてくれました。

「いいか、モコ。ぼくは ここで、 とけいじかけの ばくだん、つまり、じげんばくだんを つくる、けんきゅうをしてるんだ」
「えっ、ばくだん?」

コンは、くろーばおかの お菓子屋さんのおばさんがけちだから、ばくだんを仕掛けて、どかーんとやって、チョコレート全部、こっちのものにする気だっていう。

おばさんもふっとんじゃったら心配だというモコに、コンは、
「だから くしん してるのさ」と。

チョコレートは、野原へ、おばさんは九州の温泉にとばしちゃう計画らしい。

 

そして、こんな秘密をうちあけたんだから、モコ、おまえが爆弾を仕掛けに行くんだ、というコン。逃げ遅れると、お前は、バラバラになっちゃうぞ、って。

「え、ぼくがバラバラに?!」

モコは、いきを止めたまま、棒のようにつったちました。


どうしよう、どうしよう。
ぼくいやだ。
ばくだんなんか、しかけるのはいやだ。

 

モコは、胸が苦しくなりました。すると、突然、モコのむねが、
とっくたっく、とっくたっく、なり出したのです。
まるで、目覚まし時計のように、とっくたっく、とっくたっく
その音は、だんだんはやく、おおきくなって、
とっくたっく とっくたく とっくたっくたっく

 

「コンくん、ちょっとみてよ、ぼくのむね、時計みたいになっている」
「ほんとだ。おまえいつのまに、時計なんか胸に入れたんだ?」
「しらないよ。しるもんか。」
「おまえの寝てる間に、だれかが とけいじかけのばくだんをしかけたのかもしれない」

モコは、びっくりして泣き出しそうです。

 

ああーたすけてえーー
モコは、小屋を飛び出して、野原をかけて、かけて、かけました。

 

一生懸命、一人で走るモコ。

 

雨が降りそうなので、洗濯物を取り込みに外に出たお母さんはびっくり。
野原へあそびにいったモコが、まりのようにとんできて、いきなり、おかあさんにぶつかったのです。

「おかあさん、ぼく、もう、はれつしちゃう。ばらばらになっちゃう。」

おかあさんは、泣き出したモコの話をきくと、
「まってね、モコ」といって、モコを抱き上げて、モコの胸に顔をくっつけて、とっくたっくを聞きました。
そして、
「その時計なら、おかあさんも もっていますよ。おちついて、お母さんの時計をきいてごらん」と。

モコは、恐る恐る、おかあさんのやわらかな胸に耳をあてました。すると、、、
とっくたっく とっくたっく
おかあさんのむねからも、確かに時計の音が響いてくるのです。

 

お母さんは、モコやお母さんだけでなく、みんなひとつずつもっているんだよって教えてくれました。きつねも、りすも、ことりたちも、みんなひとつずつ持っているんですよ、って。

 

「ばくだんじゃない、とけいなんだね。よかった。じゃあ ぼく はれつしないや。」
モコは安心して叫びました。

 

おかあさんは、
「とっくたっくうっていると、モコがいきているしるしなの」と教えてくれました。

こちどりさんのぼうやは、モコより小さい時計で、卵の中でとっくたっく動いているんだ。

ぼくも、たまごのときはそうだったのかな?というモコに、おかあさんは、


「モコは、たまごから生まれたんじゃなくて、おかあさんのおなかから かわいい あかちゃんのこうさぎの ままで うまれたのよ。」って教えてくれました。

 

そんなことを忘れていたモコは、ふう~ん、ってはずかしそうに笑いました。

 

おしまい。

 

かわいい。
可愛すぎる。

モコ、爆発しなくてよかったね。

 

爆弾で、ケチンボのおばさんを九州の温泉に吹っ飛ばす方法、コンは開発できたのだろうか?教えてもらいたいものだ・・・・。

べつに、ふっとばしたい相手がいるわけじゃないけどさ・・・。

それにしても、やっぱり、絵本の中でよくないことを考えるヤツって、狐だったりするんだな。狐も可愛いそうな役回りをやらされるもんだ。まぁ、ケチンボだからって、おばさんを吹っ飛ばそうだなんて、、、うさぎなら考えそうにないような、、、気もする。これもまた、ルッキズムか?!

 

にしても、

モコ、楽しい!