国内旅行: 1泊2日京都へ

友人に誘われて、京都へ一泊旅行へ行ってきた。海外から四国の実家へ帰省中の友人Kとは、京都のホテルで待ち合わせ。

混雑を避けて、のんびりゆっくりできる京都を堪能してきたので、旅日記。

 

お昼前に京都着の新幹線のぞみで品川から京都へ、びゅんと2時間ちょっと。EXカードの早割で予約していたので、ちょっと安い。新幹線は、割と空いていた。今回は、間違えずに富士山の見える側の窓側席を予約。でも、富士山を見るのを忘れて本に熱中してしまった・・・。単行本を読んでいる間に、京都着。

 

ホテルは、八条口のKにお任せで、八条口ホテルヴィスキオ京都JR西日本の系列らしく、2019年開業、コロナ中は療養用ホテルとして通常営業を停止していたらしい。私は、初めて泊った。

チェックインは15:00なので、とりあえず京都についたらホテルに荷物を預けよう、ということでホテルのロビーで待ち合わせ。

 

四国からの高速バスでやってきたKは、予定よりちょっと遅れて13:00過ぎに到着。二人とも腹ペコ状態だったので、荷物をホテルに預けたら、まずは、ランチへ。夜は京都らしいものを食べよう、、、といいつつ、まずは、空腹を満たさねば、、ということで、近くの八条口側にある中華料理屋さんで、あんかけ五目焼きそばをぺろり。そして、今回の旅の一つ目の目的地、大原の宝泉院へ。

 

宝泉院へは地下鉄烏丸線で、北の終点国際会館駅までいってからバス。大原の三千院の奥にある。バスの本数は一時間に1,2本とすくなく、すでに15時を回っていたので、私たちは駅からタクシーで宝泉院へ。3800円。バスで行くと坂道を登らなくてはいけないところも、ぴゅーっとタクシーで、すぐ近くまで連れて行ってもらった。

 

そして、階段。たいしたことはないけれど、「いつまで自分の脚で来れるかわからないよね、、」と、近頃すっかり自分たちの老いを意識する私たち。

 

宝泉院拝観は17:00まで。拝観料900円で、お抹茶もついてくる。比叡山西の麓に位置して、天台宗の総本山。1180年創建。庭園を鴨居越しに眺めると額縁の中の景色を見ているよう・・・。松、竹、桜、苔、、、。お抹茶までいただけるとは知らなかった私たちは、900円でお抹茶までついてくることに、感動。新緑のモミジが美しい。K曰く、紅葉の時期や桜の時期は混みすぎるので、京都に来るのはいつも新緑の季節をねらうべし、と。確かに。本当に、緑がリフレッシュさせてくれる。人が多すぎてゆっくり景色を楽しめないなんてこともなく、お庭の散策も、ほぼ私たちの貸し切り状態。Kが行きたいと言い出した宝泉院、来て正解!結局、ほぼ2時間、閉門までのんびりした。

http://www.hosenin.net/haikan/

 

帰りはゆっくりと坂を下り、バスと地下鉄で京都駅にもどった。ホテルに帰って、荷物を受け取ってチェックイン。ホテルヴィスキオ京都は、荷物を預けるところが、ロックのかかった部屋になっていて、フロントで扉を開けてもらって、自分でロッカー(100円が後から返ってくるタイプ)に入れるの、人件費削減になっているし、自分で扱えるので合理的。今回は、ツイン1部屋、一泊で、21000円/部屋(食事なし)。部屋の中も結構広いし、2Fにある大浴場もしっかり、広くて使いやすい。うん、次回、京都に来るときにも使おう、って思った。結構お薦めだと思う、駅から徒歩2分。

ホテルヴィスキオ京都 | 京都駅から徒歩2分[公式ウェブサイト]

 

夜ご飯は、京都らしいものを、、、といいつつも、結局近所の焼き鳥屋さんのようなお店へ。。。。まぁ、可もなく不可もなく・・・。二人でちょっと飲んでちょっと食べて7000円。安い・・・。

 

お風呂いって、部屋に戻っておしゃべりしていたら、あっという間に0:00。「眠い」と言ったと思ったら、私は、秒で眠っていたらしい・・・・。

 

2日目は、「桂離宮」を10:00に予約していたので、9時過ぎの京都駅発のバスに乗る予定だったのだが、起きたら8:00過ぎ。まだまだ6:00位かとおもってトイレに起きて、トイレの中で時計をみてびっくり。Kは、まだ、すやすや夢の中。カーテンを開けたら「え?!」といって起きるK。「8:00過ぎた!」と私。「タクシーだな」と、即答のK。

 

タクシーなら、20分くらいでつけるはず。とくに慌てることもなく、部屋でコーヒーを入れてゆっくりしたく。チェックアウト時に荷物を預けて、ホテルの目の前のタクシー乗り場から桂離宮へ。

 

桂離宮宮内庁の管理で拝観には予約が必要で、中もガイド付きのツアーのみ。入り口から警備の人がいて、中でもしっかり管理されている感じ。不審者が居残ることは不可能だろう・・・。中のツアーは、1時間。宮内庁の職員?のおじさんがぞろぞろと20人くらいの観光客を案内してくれた。

 

いやぁ、素晴らしかった。お庭のつくりについて、こんなにしっかり説明してもらったのは、初めて。池、小山、建物、植物、、、、全て素晴らしい・・・。池には特に人工的にはなった生き物はいなくて、川からいつのまにかはいってきたコイ、亀とのこと。小道や階段は、着物の女性が歩きやすいような幅の段差などの工夫があったり、一気に全部を見渡せないように「目隠しの松」があって、庭園を散歩しているうちに、あぁ、こうだったのか、、、と、感嘆させてしまうしくみだったり。石畳にも雨水がたまらない工夫、草履でも歩きやすい工夫、門までの距離感を道幅をかえることでより効果的に見せる工夫、、、すべてが、計算されつくされた、「日本庭園」だった。

 

かつて、全国通訳案内士の試験で、わたしが答えられなかった「桂離宮」の写真も、あぁ、ここだったか!と古書院の建物の実物を見ることができた。

 

1000円の拝観料で、このガイド。素晴らしい。お礼に、お土産売り場で、日本手ぬぐいと懐紙を買っておいた。

 

時刻は11:00過ぎ。特に予定を決めていなかったのだけれど、せっかく桂川の西へきたので、近所を観光することに。桂離宮から阪急の桂駅まで10分くらい歩いて、駅のヴィドフランスでサンドイッチとコーヒーで軽くランチ。阪急嵐山線にのって、2駅の松尾大社駅へ。電車に乗る時になって、Kが改札を通ってこない。ICOCA持っているはずなのに。。。「昨日のズボンのポッケかも・・」「とりあえず切符かいな」

そして、切符をかって改札を通ったKだったが、ホームで電車を待っている間にカバンの中をがさこそ探すと、ティッシュに埋もれたICOCAがでてきた。。。。あってよかった。

まぁ、おばちゃんだもん、あるある、そういうこと。

 

目指したのは、鈴虫説法で有名な通称鈴虫寺華厳寺。今は臨済宗のお寺。

トップページ - 京都嵐山 鈴虫寺(妙徳山華厳寺)

なんでも住職の説法が有名らしく、石段を登って入り口にいくと、すでに人の列。説法の開始時間に合わせて人を入れているらしく、10分くらいまったら列が動いて中に入れてもらえた。すごく混んでいる、というわけではない。そして、入り口からお堂に直行。靴を脱いで座敷に通される。机と座布団がたくさん用意されていて、お茶とお茶菓子も。拝観料500円で、これまた、いいじゃないか。部屋には、鈴虫の鳴き声が鳴り響いている。前方には、4つ?の鈴虫が飼われている箱。マイクを使っているわけでもないけれど、リーンリーン、、、あの鈴虫の音色。。。。心地よい。ただ、近くによってみて見ると、、、箱の中が鈴虫だらけで、、、ちょっと、、、、ぞわッ・・・・。いわゆる、「やば、めっちゃおる・・・」って感じ。

住職のお話は、面白かった。笑いの絶えないないお話。お話は、20分?くらいはあったろうか?30分?あっというまだったけれど。コロナで大変でしたね、「自粛要請」にこたえましたよね、という話から、禅のお話へ。「慈悲(人を思いやる)」「粛(つつしむ)」「陽(あかるく)」「静(静かに自分と向き合う)」で、「慈粛陽静」と、覚えてね、って。そして、入り口に立つ「幸福地蔵さん」へのお願いの仕方をおしえてもらった。

名前、住所をいってから、1つだけ、お願いをしてください、って。お願いをするための「幸福お守り」を合掌した手に挟んで、お参り。「幸福お守り」は、一つ500円、だったかな?家族や友人の分を買っていくこともできるよって。お土産に渡したら、京都の鈴虫寺の方を向いて、合掌してお願い事をとなえてね、って。

 

私は、一つ買って、その場でお地蔵さんにお願いごとをしてきた。お賽銭もちょっと奮発して。。。

 

鈴虫寺も満喫し、次は、地蔵院(竹寺)へ。

拝観料500円。ここもまた、人が少なくて、ほぼ私たちの貸し切り状態。一休禅師が修行をしたところだとか。

京都 | 竹寺 地蔵院 | 緑と仏様の慈悲と竹の精気に包まれる

ここも、竹ともみじと苔と・・・。静かで気持ちい。禅宗らしい空気がただよう。庭園もあって、そこでも靴を脱いで建物に入ることができる。そして、畳の上でのんびりしていると、ざーーーーっとあっという間に大雨に。

急ぐたびでもあるまいし、、と、しばし雨宿りをしつつ、のんびり新緑鑑賞。

雨に濡れる新緑がまぶしい・・・・。

 

30分くらい、のんびりしていたら、雨はすっかり止んだ。空気も晴れ渡ったよう。

いつも無計画の私たちだけれど、今回は、どこも混雑していることもなく、とてものんびりゆくっり、楽しむことができた。

 

大原の宝泉院、桂川西の桂離宮鈴虫寺、地蔵院。これだけでも、十分満喫。

 

次は、2泊くらいできたらいいね、、といいつつ、東京に戻ってきた。誘われ無かったら、この時期に京都は行かなかっただろうし、桂離宮もいつかいつか、、、と思ったままでなかなか行く機会がなかったと思う。

 

新緑の季節の京都、お薦め。もちろん、駅周辺は外国人旅行客で混雑していたけれどちょっと交通の不便なところはやはりまだまだのんびりと観ることができる。

緑に癒される京都も良いもんだ。

 

結局、京都らしい食べ物と言えば、帰りの新幹線の中の駅弁くらいか・・・。まぁ、東京でもどこでもなんでもおいしいものは食べられるからね。。。

 

新幹線の中で、旅の清算をしたら、交通費、宿泊費、食事代もろもろ全部合わせて一人35000円くらいだった。「そうだ、京都に行こう」って、新緑の季節もお薦め。