『せかいいち おおきなうち』 by レオ=レオニ

せかいいち おおきなうち
りこうになった かたつむりの はなし
レオ=レオニ
谷川俊太郎 訳
好学社
©1969
2020年7月9日 第43刷

 

レオ=レオニの絵本シリーズ、図書館で借りて読んでみた。

megureca.hatenablog.com

 

表紙には、大きな大きな殻を背負ったかたつむり。

 

読んでみると、結構衝撃的なお話。。。
物語は、かたつむりのお話だけれど、かたつむりのお父さんが、「世界一大きなお家が欲しい」といったちびかたつむりにはなし聞かせたお話が挿入話。
最後、ちびかたつむりは、大きなお家になんて欲しくなくなって、小さなお家に住んでいる。お引越しがラクチンな、小さなお家の魅力を語った物語、って感じかな。

 

元祖、ミニマリストか?!

で、副題が、「利口になったカタツムリの話」ってこと。
 
表紙を開くと、谷川さんのレオ=レオニとの出会いの話が袖にある。これは、このシリーズに共通。
中表紙には、同じような大きさだけれど、それぞれちょっとずつ形の違うお家を背負ったかたつむりの行列。つのがあって、それとは別にくりくりの目がある。表紙のかたつむりもそうだけれど、、、、本当は、かわいいおめめは、つのの先のはずだけれど、、、まあぁ、本当にそう書いたら、不気味過ぎたのだろう。
かわいい、かたつむり。

 

かたつむりたちは、きゃべつの葉っぱに住んでいる。背中に家を背負って葉っぱから葉っぱ へご飯の旅に引っ越し。


「ぼく、おとなになったら、せかいいち おおきな うちがほしいな。」
と、ちびかたつむり。
お父さんは
「うどの たいぼく。」
そして、昔、ちょうど、おまえみたいなちびかたつむりが、、、と、話をきかせてくれた。

 

世界一大きな家が欲しいといったちびかたつむりは、やっぱり、
「うどの たいぼく。じゃまにならないように うちは かるく しとくんだよ」
と、おとうさんに言われた。
でも、ちびかたつむりは、おとうさんの話を聞かず、葉っぱの影に隠れて 体を伸ばしたり縮めたり ねじったり。 とうとう うちを大きくする方法を発見した
家は、どんどんおおきくなった。
みんなが、「きみのおうちは世界一」といってくれた。
 ちびかたつむりは相変わらず体を伸ばしたり縮めたり ねじったり うちは メロみたいに大きくなった。
おまけに尻尾をプルプル 振って角の飾るまでくっつけた。
 一生懸命お祈りもして綺麗な模様をくっつけた。
 これこそ世界一大きくて世界一美しい家。かたつむりは鼻高々。


ちょうちょも、カエルも、美しくて大きい家を褒めてくれた。
家は、まるでバースデーケーキのように大きくなった。

 

ある日、住んでいたキャベツの葉っぱを全部食べつくし、別のキャベツに引っ越しすることになった。 
ところがかわいそうに ちびかたつむりは動けなかった。
うちがあまりにも 重すぎて。
 
ひとりぼっちで食べ物もなく、 痩せ細り 消えてしまった。
うちだけを残して。
それも少しずつ 壊れていき、とうとう後には何も残らなかった。


お話が終わると ちびかたつむりの目は涙でいっぱい。
小さくしておこうとちびかたつむりは思った。
 大人になったら好きなところへ行けるように。

 

ちびかたつむりは、心も軽く、身も軽く、そよ風がそよぐ美しい自然の中に出かけ、とても幸せ。朝陽がかかがき、水玉模様のキノコ、レースのようなシダの葉。やわらかな木の芽は、朝露でつめたく、あまかった。
 
月日は流れ ちびかたつむりは大きくなった。
だが小さい時 お父さんから聞いた話は消して忘れなかった。
そして誰かがどうして 君の家はそんなに小さいの?と聞くと
決まって話して聞かせるのだった。
世界一大きな家の話を。

 

おしまい。

 

さいごのかたつむりは、ふつりあいなほど小さなお家を背負っている。でも、かわいい。
そして、あぁ、そうだ、身軽になると、どこにでも出かけることができる。
きっと、このちびかたつむりは、たくさんの世界を見て幸せになったのだろう。

 

おうちがどんどん大きくなって、カラフルになっていくあたりの絵は、楽しい。
でも、最後、大きながらくたの家のように、ボロボロになったお家は、悲しい・・・・。
ちびかたつむりも、おもわず涙がでちゃったわけだ。

私だって、ひぇ~~~、、、と衝撃を受けた。

 

ミニマリストとは言わないけれど、やはり、不要なものは捨てよう。
片付けの基本は、ものの量を減らすこと。

なんで、ものって増えちゃうのかなぁ、って思うけど、

すばり、捨ててないから、なのだ。

 

たくさんの世界を見るためにも、物を少なく、身軽でいよう。
そんな教訓の一冊。

 

やっぱり、レオ=レオニの絵本、楽しい。