国内観光通訳ガイド その7 3日目/10日間
昨日の続き。
3日目の予定は、
9:00 ホテル出発
11:00~12:00 高徳院(鎌倉の大仏)
12:30~14:00 報国寺(お抹茶体験)
15:30 ホテル着
前日の日帰り箱根・富士山に比べると、だいぶゆったりの予定。
今朝もゆで卵を食べに7:00にはホテルの朝食へ。ゲスト姿はみえない。出発は、9:00だからね。
鎌倉に行くときは、いつもなら横横道路の朝比奈で有料道路をおりて、鶴岡八幡宮から大仏に向かうのだけれど、リーダーがみんなに海を見せたいと言うので、ドライバーと相談して、往きに逗子まで行って、材木座経由で大仏に向かうことにした。
本当は、帰りに海に寄りたいらしいけれど、それはちょっと難しいので、往きでがまんしてね。
今朝も、出発5分前にはほぼみんなそろっていて、1人足りないだけ。昨日、ホテルで休んでいたゲストと、渋谷に行かずにホテルに戻ったピンクおばちゃんは、降りてきている。ピンクおばちゃん、だいぶ元気回復した様子で、モリモリパンをほおばっている。よかった。
昨日、ゆっくりできた?と、私に声をかけてくれたので、あなたこそ!!と聞くと、大丈夫って。よかった。今日はピンクでなく、モノトーンでバシッと決めている。おしゃれさん。
最後のひとり、青髪おばちゃんは、9:00ジャストにバスにやってきた。走ってくるので、危ないから走らないでよいよーー、って。ジェスチャーで伝える。
無事に、9:00に出発。
葛西付近の朝渋滞はあったけれど、順調に逗子まで。途中、リーダーは、また、色々とお話している。時々、日本の固有名詞も聞こえるけれど、アメリカ、トランプ、スリランカ、ブッダ、、、どうやら話しているのは日本のことだけではないっぽい。みんな。ふーん、へえー、時々拍手までしながら、聞き入っている。やはり、今回のリーダーは、インテリジェント。博識で、話も上手い。
逗子から海岸線を走って由比ヶ浜まで。サーフィンをしている人もいて、真夏の海ではないけど、砂浜の海をみられて、私も久しぶりに海岸線ドライブを楽しんだ。

今回は、大仏の駐車場予約が不可だったと聞いていたのだが、大仏に到着してわかった。修学旅行?遠足?すごい子供の数と、大型バス。こりゃすごい。
予定より早く10:40に大仏前でバスを降り、1時間後にピックアップに戻ってもらうことにした。
日本に慣れているリーダーなので、ツーカーでバスピックアップの話も通じる。ありがたい。そして、私はチケットを買いに先回り。修学旅行生や遠足はチケット売り場には並ばないので、サクッとチケットはゲットできた。
大仏の前で、みんなで、記念撮影。そして、大仏敷地内でも近所でもフリータイムで1時間、大仏の出入り口、竹のフェンスで待ち合わせ、とした。
今日の大仏は、ゆったいどうどうという風情。ちょ~~~っぴり、紅葉の気配もし始めた感じ。長袖を一枚はおってちょうどいいくらいの天気で、さすがに9月末、秋の気配を感じる。



みんなで写真をとったあと、リーダーとおしゃべりしていたら、リーダーのことが色々わかってきた。どうも、そうとう日本びいきらしい。かつ、みんなに日本のことを話すときには、対象として他の国のこと、自国トルコで言えばというような例をあげて説明しているのだ、と。スリランカ、トランプの単語は、宗教の話の中で事例としてあげていたとのこと。ほほぉぉ。すごい。自分の頭の引き出しにあるものを、上手に組み合わせて人に説明できるって、いわゆる、「抽象」でとらえることのできる人だ。そして、いま世界では色々な諍いが起きているけれど、日本人が各国にいって日本のスピリッツを広げれば、世界は平和になると思う、とまで。まぁ、、、恐縮です。。。そう言ってもらえてありがたい。そうであるように努力します、と伝えておいた。
ついでに、彼のおとうさんは、オリーブ農園を営んでいるらしい。あら、素敵。トルコのオリーブオイルも美味しそう。
1時間後、集合場所にみんなチラホラともどってきて、「トイレに来たい」という人がぽつりぽつり。本当は、大仏のチケットは再入場できないのだけれど、「チケットもって、行ってらっしゃい」と大仏のトイレへ誘導した。トイレだけだから、大目に見てね、、、。
そして、大仏から報国寺へ。鎌倉駅前はかなり渋滞していたけれど、予定より早く、12:00過ぎには報国寺に到着。ここも、リーダーは来たことがあるというので、駐車場から報国寺迄の道案内はリーダーにまかせて、私はチケットを買いに先に報国寺に向かった。決して、交通の便の良い場所ではないのに、いつも混んでいる報国寺。今日も、結構な人だった。お抹茶つきのチケットを購入。前に並んでいる人は、家族4人で4000円のところ、1万円札をだしたら、千円札はないのかとちょっと威圧的に言われていた。なんか、今日の受付感じ悪・・・・。と、私も16人で16000円だったのだけれど、2万円をだしたら、千円札はないのかと言われた。ないものはない。ありませんというと、しぶしぶという感じでお釣りをくれた。
リーダーと相談して、中に入ったら最初にお茶席へ。お抹茶をいただいてから、みんなそれぞれ写真撮影とした。ここ、報国寺は禅寺なので特に「静かに」といわれることをリーダーもわかっているようで、静寂をたもちつつ、それぞれがお茶を楽しんでいた。
人数が多かったので、竹林の目の前の席だけでなく、二列目にも座るように言われて、やむなし。でも、なんか、今日は威圧的だなぁ、、、、。16名分のお茶は、ガイドも手伝って提供することになっている。とはいっても、お運びだけだけど。で、ようやく最後に私たち二人分も淹れていただき、二列目で坐って飲んでいると、「あっちの席に移動してくれ」との声。う~ん、、、たしかに、サービスで出していただいているお茶だけど、私のゲストではない人の分の片付けまでやらされて、じゃっかん、おいっ!べつに団体のガイドだからって、私は使用人じゃないですけど、、、、って感じが・・・。ま、そういう日もあるよね。リーダーも、「なんでお茶を飲んでいる最中に、移動しなきゃいけないんだ?」って、言っていた。そりゃそうだよね。ちょっと、失礼だな、、、って感じ。一応、私たちのお茶は、無料サービス分だからね、、、と説明しておいた。
お茶の後、皆さんそれぞれに竹林での写真を楽しみ、さくさくと駐車場にもどった。

あら、なんだか、今日は余裕の行程。
朝比奈からの有料道路もほぼ渋滞もなく、1時間ちょっとでホテルに到着。14:30には、ホテルに戻ってきた。リーダーは帰りのバスの中で、フリー時間のお薦め場所などを説明。ブルーノート東京に行きたいというお客さんがいたので、頼まれて電話してみたけれど、今日、明日は、既に満席で予約不可だった。ほかに、お薦めのジャズバーはあるか?ときかれたけれど、ここ!って紹介できるほどはしらない。う~ん、と携帯で検索しながらあれこれ話していたら、あっという間にホテルに到着していた。
関東地区でのバスの3日間を担当していただいたドライバーは今日でおしまい。最後にお礼をつたえ、みんなの忘れ物チェック。毎日、バスにゴミを置いて行ったりしないゲストたち、忘れ物もなし。リーダーがゲストに日本のルールを説明してくれたとのこと。さすがだわ。できるリーダー、助かる!私が忘れ物チェックをした後も、リーダーは自分でも確認していた。その姿はまるで客室乗務員リーダーのよう。頼もしい。
ホテルのロビーで、ゲストたちは今日の残り時間、そして明日のフリータイムをどうするかを相談している。しばし、様子をみて、必要な予約とかあったら連絡してねとつたえて、私は一旦部屋に戻った。本日の任務完了!
まだ、15:00。いや、もう、15:00。お腹空いた、、、お昼抜きだし・・・。部屋に一度戻ったものの、すぐに駅まで出かけて、遅いランチにした。今回のツアーで初めてホテル付近の飲食店を散策。葛西臨海公園まで散歩に行くか、、とか思いつつ、駅前の「てんや」で天丼をさくっと食べて、タクシーで東京都葛西臨海水族館までいってみた。入所は16:00で〆切。まだ、15:30。大人700円。

ゆっくりと見学できた。マグロの回遊、サメの回遊、、あぁ、何十年ぶりに来ただろうか、、、、。人の少ない水族館はのんびりできていい。クマノミがかわゆい。ニモー、がんばれ~~って。

順路をぐるっと回り終わってから、ペンギンもゆっくり観察して、海の見える外のベンチで、しばしのんびり。

16:30になると、閉館30分前のアナウンス。さいごに、そうだ、ダンゴウオはここにもいたはず!とおもって、案内のお姉さんにきくと、「ダンゴウオはいないのですが、同じ種類の大型の魚が”世界の海”の2つ目のブロックにいます」とのこと。急いで最初の順路にもどってみにいった。ほんとに、大きかった、、、ぜんぜん、かわいくない!!!!全長30cmくらいありそう・・・・。江ノ島水族館のほうが、ず~~~っとましだ・・・。あっちも、思っていたほどはチビではなかったけれど、、、。

ちょっと、がっかり、、、だいぶ、がっかりしつつ、案内のお姉さんのところにもどって、「いたけど、おっきかったです・・・ははは、、、、でも、ありがとうございました」と報告しておいた。お姉さんも、「ですよねぇ、、、おおきいですよねぇ」って苦笑い。
ダンゴウオの夢、破れたり、、、ってくらい、かわいくなかった・・・・。
帰りは、バスで西葛西駅まで。ちょっとした遠足、楽しんだ。
今回のツアーは、初日の青髪おばちゃん行方不明事件をのぞけば、ほぼ順調。明日は一日フリーDay。私は別の仕事とあれこれ用事が入っているのでゆっくりはできないけど、今回のリーダーが頼りになるので、気分的には随分と楽。
ということで、夜は駅近くのサイゼリアで、ビールとワインとつまみと、、、、軽めの夜ご飯でに乾杯。
おやすみなさい・・・・。