国内観光通訳ガイド その7 10日目/10日間
ようやく、最終日。
優秀なリーダーに引率された今回のツアー、最終日。
予定では、7:00にホテル出発なのだけれど、リーダーが早く出発したいというので、ドライバーに6:30のピックアップをお願いした。
最終日は、ホテルから福岡国際空港まで送り届ければ終了。
4時過ぎに目が覚めた。やはり、一番緊張の瞬間。部屋でコーヒーを飲んでから荷造りし、ほっとひと段落。
前日、リーダーは、6:15までにチェックアウトウするようにとゲストたちに言っていた。きっと、みんな早くに降りてくるはず。
6:00にフロントへ行くと、なんと、ほとんどみんなすでにチェックアウト済み。早すぎだろっ!ってくらい、今回のツアーはみんな行動が早い。すべて、リーダーの指導のおかげ?!
朝ご飯はBOXで受け取ることになっていたので、まだ6:30になっていなかったけれどもう用意できているとのことだったので、出してもらった。まぁ、パンとヨーグルト、バナナに温州ミカンジュースだけなんだけどね。おかずゼロの朝食BOX。
今回のリーダーは、ゴミも自分で捨てるようにと指導していたので、だれも、食べ残しを放置していない。中身をみて、「いらない」といって、放置していく人も少なくないのだけれど・・・。
バスは、6:20にピックアップ場所に到着。ドライバーも、びっくり。10分前行動のできるインバウンド客はなかなかいない・・・・。
最後の最後まで、いつもギリギリのおばちゃんは、ギリギリだった。
福岡空港は市街地から近いので便利。7:00前には空港に着いたので、余裕でチェックイン。チェックインカウンターではなく、機械でチェックインし、自分で荷物を預けるラインへ誘導された。ゲストの中には、超過料金覚悟で大きなスーツケース2つの人もいた。超過料金をはらってでも、日本で買いたいものがあるのか、日本の方が安いのか。。。。「これはもう免税になっているか?」と言って見せられたレシートは、ドラッグストアのもので、合計金額3万円以上。もちろん免税。みんな、よくお買い物したねぇ。リーダーは薩摩焼のツボ?をリュックで背負っている。さすがに、very heavyと言っていた。私も、自動チェックイン機、自動荷物ドロップにだいぶ慣れてきた。みんなのチェックイン、荷物預け入れを手伝って、ばいばい。
荷物まで自動になったのは、ここ数年ではないだろうか。何度やっても荷物を載せ直せと表示が出たり、一つしか載せていないのに2つのっている、と表示されるケースがある。荷物のSCANをどうやっているのか知らないけれど、係りの人に聞いたら、自動荷物預け機の横に置いてある大きなトレイに乗せれば1つと認識するとのことだった。たしかに、膨らんで大きくなったスーツケースも、トレイに乗せたらすっとSCANが完了した。ハードタイプではなく、形が自在になるソフトスーツケースの場合、トレイに入れたほうが確実にSCANされる。
今回、ゲストたちはシンガポールエアーで乗り継ぐのだが、荷物のタグも今どきはべたべたするシールではなく、ハンドルに通した後、端の二枚をあわせて、圧着させるだけでくっつく。これも、各航空会社共通なんだろう。だって、自動チェックインマシーンからでてきた荷物タグだから。輸送中に剥がれたらこまっちゃうから、相当強力にくっつくのだろうけれど、いったい、どういう仕組みなんだろう?圧着するとマイクロカプセルから粘着剤がでるとか??? う~ん、不思議。
そして、ゲストたちは、シンガポール経由で福岡からイスタンブールへ向かっていった。いっしょにシンガポールに行こうと言われつつ、最後の見送り。チップの他にも、みんなからのお土産だといってなにか袋に入った物もプレゼントしてもらっちゃった。ありがとう!
じゃあね、ばいばい!またね!
ピンクおばちゃんからも、遊びに来てねと言ってもらい、ハグ。
今回のゲストたちは、年齢層高めだったけれど、皆さんアクティブで、シンガポールの乗り継ぎ時間の間は、街に繰り出すと言っていた。気を付けて、いってらっしゃぁい。
みんなを見送った後、私は連絡バスで国内線ターミナルへ。お土産やさんを物色してからラウンジでゆっくり朝ごはんにした。まぁ、福岡のお土産も、これと言って目新しいものを買うわけでもないのだけれど、めったに買わないけどラーメンを買ってみた。しまい込んだら、食べるの忘れそう・・・・。
今回は、大トラブルはなかったけれど、やはり、安全第一だなぁ、と反省。急がば回れ、人に言われたことをうのみにせずに自分で確認せよ、だな。
ホテルからバスで空港に向かう途中、まだ明けきっていない空の高い雲を見ていたら、早朝便で移動するときに、なんというか、懐かしい時代を思い出した。朝の空って、新しい一日が始まるって感じするんだな。私も、自宅に戻ればまた新しい一日。
ツアーガイドをしていると、同じ場所に何度も行ってあきないのか?とよくきかれるけれど、毎日おなじオフィスに行っているサラリーマンが飽きたからといって会社を変えるというわけではないように、毎回、毎回、新しい一日なんだよね。
お客さんが違う、リーダーが違う、ドライバーが違う、そして何より毎日天気は変わる。10月に入って、すこしは秋めいた気配も感じた今回のツアーだった。
今回も肝に銘じたのは、
「現場で起きることは、現場で対応する」ってこと。
そして、優先事項はやっぱり「安全第一」だな。
時間が守れない人が多いグループは疲れるけれど、あせって事故や怪我をするよりはいい。そうおもえばいいことにしよう。ただ、ドライバーの労働時間の問題もあるから、やはり、ずるずると時間を守れない人がいるときには、ちゃんと時間を守るように言うべきなんだろう。
今回のリーダーは、とても優秀なリーダーだった。でも、やっぱり若い。人のあやまちを許す余裕がまだない、って感じかな。でも30代ってそういうもんだろう。聞き分けの良い子供が不気味なように、なんでも寛容すぎる30代っていうのも、ちょっと不気味。まぁ、たまに、生まれ持っての寛容主義みたいな仏様みたいな人もいるけどね。
ワークワークワークで一生懸命のときには「正義」を追い求めるもんだ。それでいいと思う。そして色々経験を積んでいくうちに、世の中には自分とはことなる「正義」の原理原則で動く人がいるということに気が付く。相手の「内在的論理」を知れば、相手に振り回されずに済む。
と、このツアーの最中に、高市早苗さんが自民党党首に決まった。馬車馬のように働いてもらうのもいいし、ワークライフバランスなんて捨てていい。というか、私の辞書にはワークライフバランスはない、な。ワークはライフじゃないのか?と突っ込みたくなる。いろんな生き方があっていい、のだよ。今回のリーダーは、これからも成長していく人だろうと思う。自分で解決しようという意志のある人という感じ。
こういうリーダーに恵まれるツアーもある。
いろいろ、だね。
私も、みんなの思い出の一部になっているはず。今回は、やたらとたくさん、一緒に写真を撮ろうと言われた。ゲストにとっては、私が珍獣みたいなもんかな。
リーダーが渡してくれたお土産は、キーホルダーみたいなものだった。

調べてみたら、トルコの魔よけのお守りらしい。グーグルレンズで調べたら、ナザール・ボンジュウってでてきた。chatGPTにきいたら、
「ナザール・ボンジュウ(Nazar Boncuğu)」は、トルコをはじめ中東や地中海地域でよく見られる 「邪視(evil eye)」から身を守るお守り です。
・意味と由来
「ナザール(Nazar)」はアラビア語で「視線」や「見ること」、
「ボンジュウ(Boncuğu)」はトルコ語で「ビーズ(玉)」を意味します。
つまり「ナザール・ボンジュウ」は「邪視よけの青いビーズ」という意味です。
・形と特徴
多くは青いガラスで作られ、中心に白と黒の「目」の模様があります。
青色は古くから「悪を退ける色」と信じられており、人々の嫉妬や悪意の視線から身を守るとされています。
・使われ方
家や車、店の入口、赤ちゃんの服、アクセサリー(ネックレスやブレスレット)などに飾られます。
トルコでは「人から褒められた後に悪いことが起こらないように」として贈り物にもよく使われます。
だって。
ありがとう。大事にします!
帰宅して、洗濯を済ませた後、久しぶりのジムに行って汗を流した。やっぱり歩いているだけでは運動不足。運動とは疲労感が違う。
久しぶりの我が家のベッド。今日こそ、熟睡したい・・・。
さて、また明日からは気分を入れ替えて、がんばろう。