『みりょくのみ 巳』  by 五味太郎

みりょくのみ 巳
五味太郎
クレヨンハウス
2007年6月 第1刷

 

五味太郎の「干支(エト)セトラ絵本」⑨

申の『わかりますとも!』が楽しかったので、巳年も読んでみた。

megureca.hatenablog.com

 

表紙は、え?これは?? ヘビのめかしら?っていう謎の絵。
そして、表紙を開くと、

へび年生まれのひとは、注意深くて、 知恵にあふれ、かなりのがんこ者・・・・!
 あなたの干支があなたに幸せを”
とある。

がんこ者だって!!

 

そして、ページをめくっていくと、これまた、ぷぷぷ、、、とわらってしまう、五味さんのゆかいな絵。のびきったヘビ、たちあがったヘビ、くるくると巻き付くヘビ.....。


お話は、こんな感じ。

” ヘビさんは いつもこんなですから
「なんかひとつ はっきりしねぇやつだな」などといわれます

 

 ヘビさんは いつもこんなですから
「まともなもの くっているのかよ」などといわれます
 
ヘビさんは いつもこんなですから
「なんかちょっと ふりょうっぽいわね」などといわれます

 

 ヘビさんは いつもこんなですから
「おまえ せがひくいね」などといわれるかとおもうと
「せがたけりゃ いいってもんじゃないぜ」などといわれます

 

こんなふうにしていると (*鉄棒にぶらんとぶらさがっている)
「おまえ げいがないね」なんていわれます

 

でちょっとこんなふうにすると (*鉄棒にぐるぐる巻きついている)
「それはやりすぎだろうが・・・・」などといわれます

 

へびさん たまにこんなぐあいですと (*かまくびをもちあげている)
「ややっ やるのか! このやろう!」などといわれることもあります

 

「あきらめちゃダメよ がんばるのよ」などと とつぜんいわれたりします

「つまんですてられちゃわないように きをつけな」などといわれます

「あなた まとめてしっぽね!」なんていわれたりもします

 

でも へびさん
なにをいわれても
へっちゃらです
ぜんぜんきになりません

 

いろいろいわれるのも けっきょく
わたしの みりょくのせいなんだわ とおもいます。”

おしまい

 

笑えるぅぅ!!!
自分の魅力に酔っているから、何を言われてもへっちゃら・・・・。

私の母と姉、おまけに祖母もヘビ年だ。自分の魅力によっている?!?!
それは、幸せってことだ。

五味さん、するどい!?

 

今年は、巳年。巳年の人が本当にみんな自分の魅力によっているのだとすれば、幸せな年男、年女があふれているはず。それはそれで、素敵なことじゃないか。

 

へびなんて可愛くない、、、なんて言わずに、巳年の人の魅力を再発見しよう。

 

そういえば、へびの被り物をしたキティのぬいぐるみがあったけど、やっぱり、、なにも、へびをかぶらなくても、、、っておもっちゃう。

そして、我が家には、サルのかぶりものをきたキティがいる。これは、もしかすると、、、前回の申年のときに神社で買った気がするから、2016年から我が家にいる気がする・・・・。