2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『人はどこまで合理的か(下)』 by  スティーブン・ピンカー

人はどこまで合理的か(下)スティーブン・ピンカー橘 明美 訳草思社2022年7月15日 第1刷発行 (上)に続き、図書館の予約の順番が回ってきたので、読んでみた。 megureca.hatenablog.com 感想。ふ~~~ん。なんというか、ちょっと、なんだかなぁ、、、、と…

禅の言葉:体露金風 たいろきんぷう

体露金風 たいろきんぷう 冬季坐禅会で教えていただいた、全生庵の平井住職からのお話。 体露金風 たいろきんぷう 『碧巌録』第二十七則から。 僧、雲門(うんもん)に問う「樹凋しぼみ葉落つる時如何」。雲門云「体露金風」。 ある僧が雲門和尚(中国唐の時…

『タイタンの妖女』 by カート・ヴォネガット・ジュニア

タイタンの妖女カート・ヴォネガット・ジュニア朝倉久志 訳ハヤカワ文庫 1997年10月31日 発行 2005年5月31日 21刷 『「言葉」が暴走する時代の処世術 コミュニケーションで悩む全ての人へ』(集英社新書、山極寿一 太田光)の中で、太田光が好きだと言ってい…

『敦煌』 by  井上靖

敦煌井上靖新潮文庫昭和40年6月30日 発行 平成21年12月10日 88刷改版令和元年5月12日 98刷 岡潔だったか、小林秀雄だか、、誰の本だか忘れてしまったのだが、井上靖の『敦煌』は、良くかかれている、といった事をいっていて、読んでみたいと思った。 図書館…

禅の言葉:応無所住 而生其心 (おうむしょじょう にしょうごしん)

今朝教えていただいた禅の言葉 応無所住 而生其心 (おいむしょじょう にしょうごしん) 訳:応(まさ)に住する所無くして、而(しこう)して其の心を生ず 意味:こころは何処にも住しない(留め置かない) そうすれば天地一杯にひろがり、こころは生き生き…

『10分で読む 日本の歴史 』 by  NHK 「10min.ボックス」制作班

10分で読む 日本の歴史 NHK 「10min.ボックス」制作班 編岩波ジュニア新書*本書は NHK E テレ教育「10min.ボックス 日本史」をまとめたものです。2016年7月20日 第1刷発行 図書館の出口付近、ティーンズのコーナーにふと立ち止まり、今日はまだあと1冊かり…

『ジェーン・バーキンの言葉』 by  山口路子

ジェーン・バーキンの言葉山口路子だいわ文庫2018年3月15日 第1刷発行 図書館の「本日返ってきた本」のワゴン棚にあって、目に入ったので借りてみた。ジェーン・バーキンといえば、今でも新品の入手は困難と言われる、あのエルメス高級バッグ「バーキン」を…

『時間の終わりまで』 by ブライアン・グリーン (その3:第6章~終わりまで)

時間の終わりまで物質、生命、心と進化する宇宙ブライアン・グリーン青木薫訳講談社2021年11月30日 第1刷発行 Until The End of Time -Mind, Matter and Our Search for meaning in an Evolving Universe (2020) 目次第1章 永遠に魅惑 始まり、終わり、そし…

『時間の終わりまで』 by ブライアン・グリーン (その2:第3~5章)

時間の終わりまで物質、生命、心と進化する宇宙ブライアン・グリーン青木薫訳講談社2021年11月30日 第1刷発行 Until The End of Time -Mind, Matter and Our Search for meaning in an Evolving Universe (2020) 目次第1章 永遠に魅惑 始まり、終わり、そし…

『時間の終わりまで』 by ブライアン・グリーン (その1)

時間の終わりまで物質、生命、心と進化する宇宙ブライアン・グリーン青木薫訳講談社2021年11月30日 第1刷発行 Until The End of Time -Mind, Matter and Our Search for meaning in an Evolving Universe (2020) 2022年1月の日経新聞の書評にでていた。面白…

Powerful, power-producing tides :潮力発電

Powerful, power-producing tides 2022年11月16日付のニューヨーク・タイムズ紙の記事に、思わず、おぉぉ!!と声をあげてしまった。英字新聞を購読しているわけではなく、freeのダイジェスト版を英語の勉強のためにみているだけなのだけど。 カナダのノバス…

禅の言葉: 仏を殺せ

仏を殺せ 本日Zoom坐禅会で教えていただいた、禅の言葉。 タイトルだけ見ると、なんとも物騒な言葉で、どういうこと???という感じ。 お話によると、「本当の自由、心の豊かさ」のための言葉だった。 「臨済録」にある、唐の時代の僧、臨済義玄(りんざい…

『第四間氷期』 by  安部公房

安部公房全作品4『第四間氷期』安部公房 新潮社 昭和48年1月15日印刷昭和48年1月20日発行『第四間氷期』*発表誌「世界」 昭和33年7月~34年3月号 先日読んだヤマザキマリさんの『歩きながら考える』ででてきたので、気になった。 megureca.hatenablog.com …

口語訳『即興詩人』 by 安野光雅  (原作:アンデルセン)

口語訳即興詩人原作:アンデルセン文語訳:森鴎外口語訳:安野光雅 山川出版社2010年11月25日 第一版第一刷印刷2010年11月30日 第一版第一刷発行 安野光雅さんと藤原正彦の『世にも美しい日本語入門』(ちくまプリマー新書)の中で、安野さんが口語訳を出版…

『比較ワイン文化考 教養としての酒学』 by  麻井宇介

比較ワイン文化考教養としての酒学麻井宇介 著中公新書昭和56年5月15日 印刷昭和56年5月25日 発行 (1981年) ワイン仲間が読んで興味深かったという話をしていたので、図書館で借りてみた。1981年の本で、かなり年季が入っている。書庫の本で、かつ、図書館…

『ふまんばかりのメシュカおばさん』 by  キャロル・チヤップマン

ふまんばかりのメシュカおばさんキャロル・チヤップマン 著アーノルド・ローベル 絵こみや ゆう 翻訳好学社2021年4月20日 発行 図書館で子供の絵本の棚で見つけた。別に、子供のコーナーに行ったわけではなく、トイレに行く手前が絵本コーナだったのだ。。。…

『コトラーのマーケティング5.0』 by フィリップ・コトラー

コトラーのマーケティング5.0デジタル・テクノロジー時代の革新戦略フィリップ・コトラーヘルマワン・カルタジャヤイワン・セティアワン恩蔵直人 監修藤井清美 訳朝日新聞出版2022年4月30日 第1刷発行 日経新聞朝刊(2022年7月23日)の書評に出ていたので、…

『野性の経営 極限のリーダーシップが未来を変える』 by  野中郁次郎

野性の経営極限のリーダーシップが未来を変える野中郁次郎川田英樹川田弓子株式会社KADOKAWA2022年4月1日初版発行 今年7月2日の日経新聞、書評に出ていたので図書館で借りてみた。 記事によると、”行き過ぎた科学主義と分析主義によって、人間が本来持つ洞察…

禅の言葉:泥中の蓮華

久しぶりに朝のZoom坐禅会。 今朝の言葉は、「泥中の蓮華」 泥沼に苦闘するところに華が咲く 蓮の花が咲くのは、泥沼の中である。 いくつかの例を紹介いただいた。 ・二宮尊徳の言葉。「専門修行者のこころは清浄なるも浜の真砂の如し、我が党(のこころ)は…

『人類の起源』 by  篠田謙一

人類の起源古代 DNA が語る ホモ・サピエンスの「大いなる旅」篠田謙一中公新書2022年2月25日発行 とある勉強会で、日本語の起源の話をしていた時に、本書が面白いという方がいらっしゃって、興味を持ったので図書館で借りてみた。2022年2月25日発行というこ…

『給料はあなたの価値なのか 賃金と経済にまつわる神話を解く』 by  ジェイク・ローゼンフェルド

給料はあなたの価値なのか賃金と経済にまつわる神話を解くジェイク・ローゼンフェルド川添節子訳みすず書房2022年2月10日第1刷発行 日経新聞、2022年4月16日の書評で紹介されていた本。面白そうなので図書館で予約していた。ようやく順番が回ってきたので読…

『もしも世界に法律がなかったら 「六法」の超基本がわかる物語』 by  木山泰嗣

もしも世界に法律がなかったら「六法」の超基本がわかる物語木山泰嗣日本実業出版社2019年3月20日 初版発行 図書館の棚で見かけて、面白そうだったので借りてみた。表紙には女子高生のアニメが。パラパラっとめくるとアニメチックなイラスト入りで、簡単に読…

『雨あがる 山本周五郎短編傑作選』 by  山本周五郎

雨あがる 山本周五郎短編傑作選山本周五郎角川書店平成11年8月31日 初版発行 先日、とある目黒のBarで読書について話題になり、お客さんの一人がすごく面白くて、映画も原作もいいんだ、といっていたのが、山本周五郎の「雨あがる」。山本周五郎、あまり読む…

『英語の階級 執事は「上流の英語」を話すのか?』 by  新井潤美

英語の階級 執事は「上流の英語」を話すのか?新井潤美講談社選書メチエ2022年4月12日 第1刷発行 新聞広告で見かけたのだったと思う。面白そう、と思って図書館で予約して借りてみた。 著者の新井潤美(あらいめぐみ)さんは、『ノブレス・オブリージュ イ…

『人はどこまで合理的か(上)』 続き。

人はどこまで合理的か(上)スティーブン・ピンカー橘明美 訳草思社2002年7月15日 第1刷発行 昨日の続き。 megureca.hatenablog.com 言葉の説明を「プロスペクト理論」、「モンティ・ホール問題」、「リンダ問題」、「マシュマロテスト」、「ウェイソン選択…

『人はどこまで合理的か(上)』 by  スティーブン・ピンカー

人はどこまで合理的か(上)スティーブン・ピンカー橘明美 訳草思社2002年7月15日 第1刷発行 スティーブン・ピンカーはハーバード大学心理学教授。スタンフォード大学とマサセッチュー工科大学でも教鞭をとっている。認知科学者、実験心理学者、そして視覚認…

『低空飛行 この国のかたちへ』 by  原研哉

低空飛行 この国のかたちへ原研哉岩波書店2022年4月14日 第一刷発行 日経新聞の書評に、7月9日にでていた一冊。面白そうだったので、図書館で予約していた。3か月ほど待って、順番が回ってきたので読んでみた。 真っ白い表紙に、文字のみの装丁。随分デザイ…

『真夜中の太陽』 by  米原万里

真夜中の太陽米原万里中公文庫2004年8月25日初版発行 図書館の文庫本の棚で見つけた本。久しぶりに米原万里の文字が、目に飛び込んできた。読んだことがないような気がしたので、借りてみた。 裏の説明には、”21世紀は20世紀の続きなのか? 政界における多数…

『痛い靴のはき方』 by  益田ミリ

痛い靴のはき方益田ミリ幻冬舎文庫平成30年8月5日初版発行 図書館でさらっと読める本を探して、薄そうな単行本を探していた。ふと目に入ったのがこの一冊だった。益田ミリさんはよく知らない。裏の説明文を読むと、 ”イヤなことがあってイヤだと思っていたら…

『人間の建設』 by  岡潔  小林秀雄

人間の建設岡潔小林秀雄新潮文庫平成22年3月1日 発行 1902年生まれの小林秀雄と、1901年生まれの岡潔の初めての対談。二人の対談が本になっているのは知っていた。ある知人は、つまらんかった、と言っていた。でも岡潔をしってから、二人の対談をいつか読ん…