2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『美を求める心  小林秀雄全作品21』

美を求める心 小林秀雄全作品21新潮社 平成16年6月1日 印刷平成16年6月10日 発行 有志勉強会でのテーマとして「小林秀雄」が予定されており、「美を求める心」が課題図書になった。「美を求める心」が収録された全集本くらいしか、今では手に取ることがで…

『交雑する人類 古代DNAが解き明かす新サピエンス史』 by  デイビッド・ライク

交雑する人類古代DNAが解き明かす新サピエンス史デイビッド・ライク日向やよい 訳WHO WE ARE AND HOW WE GOT HERE (2018)NHK出版2018 年7月25日 第一刷発行 どの本だったかわすれてしまったのだけれど、引用されていて面白そうだったので、図書館で借りてみ…

「言志四録」(三) 言志晩録: 狂と狷(けん)二則

「言志四録」(三) 言志晩録 佐藤一斎川上正光全訳注講談社学術文庫1980年5月10日 第一刷発行 このところ、バタバタと忙しく、なんだか気ぜわしいのでゆっくり瞑想でもしたいところだけれど、今朝は坐禅会もなかったので、久しぶりに、ここから、一つ。 2 狂…

『きけ、わだつみのこえ』  日本戦没学生記念会編

きけ、わだつみのこえ ー日本戦没学生の手記ー日本戦没学生記念会編岩波書店ワイド版 岩波文庫 新版1997年9月16日 第1刷発行2009年11月5日 第7刷発行 安野光雄さんと藤原正彦さんの『世にも美しい日本語入門』で、安野さんが「不朽の名作」と言っていた本…

『お天気ハンター、異常気象を追う』 by  森さやか

お天気ハンター、異常気象を追う森さやか文春新書2022年8月20日 第一刷発行 日経新聞(2022年10月22日)の書評にでていて、面白そうだったので、買ってみた。記事では、”線状降水帯による大雨や強力な台風の襲来、猛暑など、異常気象が相次ぐのは日本だけで…

『広辞苑をつくるひと』 by  三浦しをん

『広辞苑をつくるひと』三浦しをん岩波書店2018年1月12日 第1刷発行非売品予約特典 姉が面白かったよ、というので、図書館で借りて読んでみた。本書は、「非売品」である。でも、図書館にはたくさんの蔵書があった。どうやら、『広辞苑第7版』の刊行時に予…

『人生は天国か、それとも地獄か』 by  田原総一朗、佐藤優

人生は天国か、それとも地獄か田原総一朗佐藤優白秋社2022年10月4日 発行 本屋さんで見かけて気になったけど、買わないで帰宅。でも、やっぱり気になって、ネットで購入しようかと検索していたら、Kindle Unlimitedに入っていることがわかった。Kindle Unlim…

『歩きながら考える』by ヤマザキマリ 

歩きながら考えるヤマザキマリ 中公新書ラクレ2022年9月10日発行 本屋さんで目に入った。このタイトルは、どう考えても、『たちどまって考える』の続編だろう。税抜き900円、本が買って買って、、、と手招きしている。買った。 megureca.hatenablog.com 帯に…

『夜明け前 第一部 下 』 by 島崎藤村

夜明け前 第一部 下島崎藤村新潮文庫昭和29年12月25日 発行平成24年6月20日 75刷改版 夜明け前(上)の続き。 megureca.hatenablog.com (上)と同じ、平静24年6月20日発行のものだけど、(上)は91刷で(下)は75刷というのは、(上)で挫折した人が多いの…

『夜明け前 第一部 上』 by  島崎藤村

夜明け前 第一部 上島崎藤村新潮文庫昭和29年12月25日 発行平成24年6月20日 91刷改版 「木曽路はすべて山の中である。」で始まる、かの有名な『夜明け前』。実は、どんな話なのか、良く知らなかった。 先日読んだ、『岡潔対談集』の司馬遼太郎との対談のなか…

『おらおらでひとりでいぐも』 by  若竹千佐子

おらおらでひとりでいぐも若竹千佐子河出書房2017年11月30日 初版発行2017年12月30日 3刷発行初出:「文藝」2017年冬号 ずいぶん前に、叔母が母に貸して、母が姉に貸して、姉から私に回ってきた???ような記憶がある。第54回文藝賞、第158回芥川龍之介賞受…

『硝子の塔の殺人』 by  知念実希人

硝子の塔の殺人知念実希人実業之日本社2021年8月10日 初版第1刷発行 先日の、目黒のBarつながり。マスターに、『再雇用警察』は、そんなに楽しめなかったんだよねぇ、という話をしたら、本書『硝子の塔の殺人』はすごいから読んでみて、と。 megureca.haten…

『自然法則がカラダを変える! 三軸修正法』 by  池上六朗

自然法則がカラダを変える! 三軸修正法池上六朗BABジャパン2003年11月10日 初版第1刷発行 2006年5月20日 第6刷発行 とある知り合いが、「三軸修正法」と言われる治療をうけたら、長年の膝痛がたった2回の通院で治った、と言っていてホントか?!と思ったけ…

『再雇用警察官』by  姉小路祐

再雇用警察官姉小路祐徳間書房2019年9月15日 先日、目黒のとあるBarのカウンターで、先客で座っていた二人の男性が、ドフトエフスキーとか、須賀敦子全集とか、本の話をずっとされていた。店のマスターが、「本お好きなんですね?」ときいたところ、「実は、…

『新版 流れる星は生きている』 by  藤原てい

新版 流れる星は生きている藤原てい1976年3月 初版1刷2007年4月 初版22刷 2015年8月 改訂版1冊偕成社 *本書は、1965年に小社から「少年少女世界のノンフィクション」シリーズの一冊として刊行され、1976年に偕成社文庫に収録された『流れる星は生きている』…

『それから』 by  夏目漱石

それから夏目漱石新潮文庫昭和23年11月30日 発行平成22年8月25日 136刷改版平成28年11月10日 145刷 言わずと知れた、夏目漱石『それから』。 岡潔の『春宵十話』のなかで、出てきた。 megureca.hatenablog.com 読んでいて面白い夏目漱石の作品が『それから』…

禅の言葉:随処(ずいしょ)に主となれば 立処(りっしょ)皆真なり

随処(ずいしょ)に主となれば 立処(りっしょ)皆真なり 今朝教えていただいた禅の言葉。 随処作主 立処皆真 (臨濟録) 唐の時代の臨済禅師の公案。一昔前?!流行った言葉らしく、座右の言葉としている人も、少なくないという。 私は、初めて聞いた。 意…

映画:『The Bad Guys』

The Bad Guys 映画、「バッドガイズ」を観てきた。映画を観るのを仕事の一つにしている姉が、「おもしろかった、いいよ」というので、久しぶりに映画館にいって観てきた。 感想。かわいい!面白い!いいね!Bad Guys キュート! いやぁ、面白かった。 笑いと…

『世にも美しい日本語入門』  安野光雅 藤原正彦

世にも美しい日本語入門安野光雅 藤原正彦ちくまプリマー新書 2006年1月10日 初版第1刷発行2006年2月25日 初版第3刷発行 藤原さんの『日本人の真価』の中で出てきて、面白そうだったので図書館で借りてみた。 megureca.hatenablog.com 著者の安野光雅さんは…

『日本人の真価』 by  藤原正彦

日本人の真価藤原正彦文藝春秋2022年7月20日 広告で目に入って、気になった。藤原さんの本だから、面白そうだと思って図書館で検索したら蔵書になっていたので借りてみた。わりとすぐに借りられた。 藤原さんは、著書『国家の品格』で有名だけど、本業は数学…

『岡潔対談集』 by  岡潔、司馬遼太郎、 井上靖、 時実利彦、 山本健吉

岡潔対談集岡潔(おかきよし)司馬遼太郎(しばりょうたろう)井上靖(いのうえやすし)時実利彦(ときざねとしひこ)山本健吉(やまもとけんきち)朝日文庫2021年05月30日 第一刷発行 岡潔シリーズ。 図書館で「岡潔」で検索したら出てきて、新しかったので…

『春宵十話』 by  岡潔

春宵十話岡潔角川ソフィア文庫昭和44年11月10日 初版発行平成26年5月25日 改版初版発行平成26年8月30日 改版再版発行 岡潔さんの本で、様々なところで引用されている。今更ながら、初心にかえって、読んでみた。今月の有志勉強会のテーマは「日本語」なのだ…

『アンラーン Unlearn 人生100年時代の新しい学び』 by  柳川範之・為末大

アンラーンUnlearn人生100年時代の新しい学び柳川範之為末大日経 BP マーケティング2022年1月24日 第1版第1刷発行 新聞の広告で見かけたのだったろうか。なんだか理由は忘れてしまったが、アンラーンという言葉自体はここ数年聞くようになり、ちょっと興味を…

禅の言葉: 須弥(しゅみ)、芥子に入る

須弥(しゅみ)、芥子(けし)に入る 「維摩経(ゆいまきょう)」 朝のZoom坐禅会で、教えていただいた言葉。古典にもどって、今日は、維摩経(ゆいまきょう)からの言葉。 須弥とは、須弥山という世界一高い山(仏教の宇宙説にある想像上の霊山)。それが、…

2022年ノーベル文学賞: アニー・エルノーさん

2022年10月6日、発表。 アニー・エルノーさんが、2022年のノーベル文学賞を受賞された。 わー--い!!!嬉しい。 彼女の作品は、二つしか読んだことがないけれど、何とも言えない感じのきゅ~~って胸が締め付けられるような、セツナさ、あこがれと、現実…

禅の言葉:下載清風付与誰: 下載(あさい)の清風、誰にか付与せん。

「下載清風付与誰」 下載(あさい)の清風、誰にか付与せん。碧巌録 第45則 全生庵、平井住職に教えていただいた言葉。 先日、全生庵での秋の坐禅会に参加してきた。コロナ前は、秋の坐禅会は三島の龍澤寺まで出向いていたのだけれど、今年もコロナのために…

『伊豆の踊子』 by 川端康成

伊豆の踊子川端康成新潮文庫昭和25年8月20日 発行平成15年5月5日 129刷改版平成2年5月20日 153刷 先日、伊豆への旅の途中で河津駅に降り立った。駅には、「踊り子文庫」といって貸出票を書いて借りられるようになって何冊もの『伊豆の踊子』がおいてあった。…

『親鸞』(一)(二)(三)by  吉川英治

親鸞(一)(二)(三)吉川英治吉川英治歴史時代文庫 11,12,13講談社(一)1990年8月11日 第1刷発行 2017年5月15日 第46刷発行(二)1990年8月11日 第1刷発行 2018年3月7日 第41刷発行(三)1990年9月11日 第1刷発行 2013年1月10日 第35刷発行 図書館の文庫…

『誰にも負けない努力』 by 稲盛和夫

誰にも負けない努力仕事を伸ばすリーダーシップStrive Harder than Anyone Else稲盛和夫稲盛ライブラリー編 PHP 2019年2月26日 第一版第1刷発行 図書館の棚で目に入ったので、借りてみた。PHPの発行で、さら~~~っと読める。 どのような本かと言うと、本書…

『読書会という幸福』 by  向井和美

読書会という幸福向井和美岩波新書2022年6月17日 第一刷発行 日経新聞、2022年9月17日、朝刊の書評に出ていた。 面白そうなので、図書館で予約しようかと思ったら、蔵書になっていなかったので、購入した。 税別 860円。 帯には、 ”私がこれまで人を殺さずに…