ウズベキスタンでの最後の週末は、現地赴任中のMにつきあってもらい、アラル海への旅。土曜の早朝出発、日曜の深夜帰りという、なかなかの強行軍。目玉は、なんといっても遊牧民のテント「ユルタ」に泊まること。満天の星を期待!
朝は4:00に起きて、ホテルでMの迎えを待つ。二人でタクシーにてタシケント空港へ。
7:15 タシケント空港発
8:55 ヌクス着
タシケント空港では、日の出にみおくられ、予定どおりにヌクス空港へ。
ヌクスで、ツアーのドライバーにあう。ドライバーのおじさんジェーニャさんは、私の名前を書いたカードを掲げてくれていた。いざ、出発!!
迎えの車は、トヨタのHILUX。すごい道をジープで何時間も行く場所と聞いていたので、トヨタカーをみて、ちょっとホッとする。
アラル海は、ヌクスから北へ350Km。ウズベキスタンの西に位置する自治共和国、カラカルパクスタンの町、ヌクスが出発点。車が走り始め、最初についたのは、Moynakという町。
大きなモニュメントが迎えてくれた。
そして、「船の墓場」とよばれるかつてアラル海の漁業の町として栄えていた場所へ。ソ連時代、綿花栽培のために大規模な灌漑事業が行われ、アラル海は半世紀の間にその大きさが1/5まで小さくなってしまった。漁業で暮らしていた多くの人たちは失業。人々は、移住を余儀なくされた。そんな悲しい歴史の町。博物館があって、歴史の記録ドキュメンタリーのようなものが放映されていた。
さして、「船の墓場」
砂漠となってしまったかつての漁港。その面影は欠片もない。。。
博物館を後にしたら途中の民家の様なところでランチを取って、いざ北上。
途中、ウスチュルト台地とキャニオンを通ると行程表にあったのだが、走る道は延々と砂漠か、火星か、月面か?!?!
車は道なき道をひたすら走る。でこぼこ道を通り越して、道なき道?!でも、ジェーニャおじさんは迷うことなく車を走らせる。
遠くに、水平線か?と思った景色は、ウスチュルト台地だった。こつぜんと現れた台地は、岩壁。え?まさか?これを登るの?!?!という道をジェーニャさんは車を走らせた。すごい坂を登る前、一旦車を停止させ、エアコンも切って、すべての車のエネルギーを崖を登ることに費やす!えーーい!!がんばれーー!
登りきったら、思わず拍手喝采してしまった。
そして、キャニオン!
写真にはおさまりきらない広大な景色が広がっていた。
さらに車を走らせ、とうとうアラル海が視界に!
そこから、さらに崖のような登り下り、、、。最後のアプローチは、ジェーニャさんも、「今から行くぞー、見てろよー」といったような気合。Mがジェーニャさんのロシア語を訳してくれるので、まるでガイドさん付きのよう。
ヌクスを、9:00に出発して、約九時間。目の前に、本日の宿、ユルタが出現した。荷物をおいてから、しばしアラル海で水遊び。宿の少女が、アラル海の泥で顔、腕、足、あちこち泥パックしていた。粒子の細かい、たぶんかなり高級な泥パックだと思う。
裸足で波打ち際を歩くと、泥がムニムニして気持ちいい。しばし、アラル海を堪能した。泥を落として海水が乾くと、足は塩だらけ!海水をちょっとなめてみたけれど、かなりの塩分だった。
夜ご飯は、カラカルパクスタンの郷土料理。鶏肉とじゃがいもの煮物がおいしかった。
そして、夕食時には空は雲があったのだけれど!ユルタの外で、雲が流されるのを待った。星が見たい!!
23:00頃、雲は、ちゃんといなくなってくれた!!そして、暗闇に慣れ始めた目に飛び込んでくる星!
満天の星とは、こういうことを言うのだろう。
星!
星!
星!
北斗七星が美しく、それ以外は、星が多過ぎて何がなんだかわからないくらい。。。
写真には写し出せない、極上の世界。
しばらく見ていると、また、雲がで始めたので、そろそろおやすみなさい。風にふかれつつ、ペンチに寝っ転がっての満天の星観察。極上過ぎる。
時刻は夜中の0時すぎ。
灼熱の昼間に暖められたユルタのなかは、、、暑かった。。。
アラル海。
車で9時間かけてくる甲斐があったといえる、素晴らしい1日。
暑さに悶えつつ、、、翌日の日の出を見るべく、四時間後に目覚ましをかけて眠りについた。。。
明日は、アラル海から登る朝陽だ!