ウズベキスタンへの旅 8日目 タシケント観光

 

タシケントのホテルで迎えた8日目の朝。ウズベキスタン赴任中のMも一緒に泊まったので、ホテルから出勤するMと、朝御飯は一緒に。日本からのHとYは、本日、日本へ帰国予定。私はもう少し居残り、ウズベキスタン2度目の週末は、Mとアラル海へ旅行予定。

 

朝御飯を食べながら、本日の予定を相談。居残る私は、明日からの旅の準備に、友人M宅近くのホテルManorに移動する必要があり、タクシーアプリが使えるHに付き合ってもらって、タシケント観光しつつ、ホテルへスーツケースごと移動することに。初日に泊ったホテルだ。

 

チョルスーバザール近くのMirzoホテルから、まずはManorホテルへ。荷物をおいてから、タシケントの日本人墓地へ。先日、友人から借りた『ウズベキスタンの桜』を読んでいたし、ブハラで日本人墓地へ1人で観光に行ったMにも触発されて、行けるものなら、行ってみたかった。

 

https://megureca.hatenablog.com/entry/2023/06/09/082744

 

Hも、行ってみるといってくれたので、一緒にタクシーで移動。あらかじめMから、墓地エリアについてから日本人墓地があるところまでのレクチャーを受けていたので、たどり着くことができた。案内はなにもないので、知らなければたどり着けなかったと思う。タクシーを降りて、モスクが迎えてくれる広い敷地にはいると、最初は明るい空気に清々しい植物の緑で爽やかな雰囲気。


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さらに奥に行くと、様々な国の方々の墓石と思われるものがならび始める。日本人の区画は奥の方と聞いていてので、Mに教わった通りに奥へ奥へ。進んでいくと、、、身体中に鳥肌がたって、なんだか、、、嫌な感じではないけど、灼熱の太陽のもと寒気がする。最後に日本人エリアに向かう角で、一度行きすぎてしまったのだけれど、呼び戻された気がした。すぐにちょっと戻ると、あ、、、さっき呼ばれた気がしたのはここだ、、、って。。。

 

一瞬、身体が固まった。誰か1人ではない、大勢の死者のなにか、、、、。悲しみではなく、孤独。寂しさなのか、、、その空気に足が止まった。でも、悪い感じではなく、癒されようのない寂しさが、、、

精霊に導かれるように日本人墓地に無事にたどり着き、その敷地内で手を合わせてきた。平和への願いの石碑、それぞれの墓地から土を持ち寄って1つのモニュメントとなっている箇所で手を合わせてきた。


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そばには、桜の木が青々とした葉っぱで、木陰を作ってくれていた。そうか、この桜も大使館の方々の尽力の結果の1つなんだな、、、と。


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お参りを済ませて、元の敷地出入口に戻る途中、自転車に乗った現地のおじさんが、「こんにちは」と、日本語で私たちに叫んできた。

そして、出口付近の植栽の果樹を指差し、それぞれの木の名前を教えてくれた。たぶんウズベク語。たくさん教えてくれたのに、忘れちゃった。おじさんは木から木へ、名前を教えてくれながら、一本の木の枝をむんずとつかむと、実をもいで私たちに渡してくれた。食べてみろ!と、言うことらしい。太陽をたっぷり浴びて、ほんのりあったかいプラム、そして木の幹をわっさわっさと揺らし、落ちてきたリンゴ。

どっちも美味しかった!!

 

そうしていると、仕事中と思われる警備のお兄さん達も、果物を取って食べ始めた。どうやら、日常のおやつ?!のようだった。

 

日本人墓地、来てみてよかった。色々な歴史があって、今のウズベキスタンがあり、日本があり、私たちがいる。平和への願いって、ベタな言葉かも知れないけれど、何より大事な言葉。ホントに平和な世界がいい。ホントに。。。

 

日本人墓地を後にして、次はウズベキスタン工芸博物館へ。なかなか見ごたえもあってよかった。大きなオークの木が中庭で心地よい木陰を作ってくれていた。回廊が博物館になっているような作りで、思っていたよりたくさんの作品を見ることができた。

アトラス織については、解説のビデオも流されていた。『ウズベキスタンの桜』でも説明があったように、美しい娘達をより美しく見せるために作られた織物。絣に近いだろうか。優しい織物だった。


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時刻は12:00近く、お腹もすいたので、Hがガイドブックで見つけたレストランへ。目当ては、コウヴルマチュチュバという、揚げ餃子のような名物料理。口で言っても通じなかったので、ガイドブックの写真を見せたら、それならメニューにないけどそこで売っている、と店内のショーケースを案内してくれた。ガイドブックには、1kgから?!のような書き方だったのだが、Hがちゃんと最小単位を確認して、300gを注文。それにいつものトマトサラダ「アッチク・チュチュク」と、マンティを注文。残念ながらアルコールはおいてない店だったので、アイスティーを注文。アルコール無しのサングリアのような赤いアイスティーは、なかなか美味しい!たまにはノンアルコールもいいね。


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お会計は、二人で114620スム。1人700円弱?!安い!

 

ホテルに戻りつつ、酒屋さんでビールをかって、チェックインした私の部屋で最後の宴会?!をし、HはMirzoホテルに戻っていった。

しかし、暑い。

ビールを飲まずにはいられない。

41℃。
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私は、明日からのアラル海への旅に向けて、早めにお休みモードに。。。

まだまだ、私のウズベキスタンの旅は続く。