国内旅行 熊野 3日目

熊野への旅、川湯で迎えた3日目の朝。

昨日早く寝たので、6時に目覚める。カーテンを開けると、森の緑が明るく輝く。

今日も朝から露天風呂。昨日の晩は、満点の星空だった川辺の露天風呂も、明るい日差しの下。浴衣を着て入る混浴露天風呂。混浴とはいっても、なんとなく女風呂の前の露天風呂には女性が、男風呂の前の露天風呂には男性が入っている。隣の川にまでほんの数歩で歩いて行ける。とゆうか、露天風呂が川にあるのだけれど、、、。隣には川が流れている。そしてなんと、1人の男性は川に入って泳いでいる。この辺の川、自分で掘って露天風呂を作ることができると聞いていたので、もしかしたら川もあったかいのかしら?と思って、川まで歩いて行ってみたけれど、水はやっぱり冷たかった、、、。

すごすごと川から戻る私に、露天風呂に入っていたおばさんが、あったかいんですか?と。

いや、残念ながら水でした、、、、と。女性陣、みなさん、あら、残念、、、と。

みんな川まで行って、つかってみたかったみたい。


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お風呂の後は、ホテルで朝ごはん。大きな朝食会場には、こんなにたくさんの人が泊まっていたんだって思うほど、たくさんの人が。しかもやっぱり、外国人が多い。ここは一体どこの国だと思う位外国人が多い。都内で外国人が多いといっても、当然、日本人も多いから、こんなに外国人ばかりと思う事は無いけれど、ここは日本人が少ないせいか、ほんとに外国人だらけ。

今回の旅、初めてのホテル朝御飯。ビュッフェで、モリモリ。17000円の宿泊代を取り戻すべく?!モリモリ食べておいた。川を眺めながら、のんびり1時間かけて朝御飯。

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8時20分ごろにホテルをチェックアウトして、8時39分、川湯温泉発のバスで道の駅熊野川へ向かう。そこは、熊野川川行の船乗り場、熊野川川舟センターがあるバス停。川湯温泉のバス停は、ホテルのすぐ横。


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私がバス停に行くと、既に10人ぐらいの外国人が並んでいた。船は、インターネットであらかじめ予約していたのだが、予約した際に、電話がかかってきて、お客様以外は全員外国人ですけれどもよろしいですかと聞かれていた。もちろん、全くかまいませんと答えて申し込んでいたのだが、どうやらこの人たちもこれから船に乗るらしい。バスの降りる場所を忘れずに済みそうだ。

 

バスは時刻表よりもだいぶ遅れて到着。すでにたくさんのお客さんが載っていて、結構満員。そしてまた、外国人だらけ、、、。完全に日本人の方が珍しい存在になっている。

 

予定の道の駅熊野川バス停で降りると、川舟センターの方が迎えに出てくれていた。センターはバス停の目の前。13名のオーストラリアからの団体さんが1組と、外国人のご夫婦が二組。そして私。船は2艘で出発することに。今日は水が少なく、水深が浅いので、大きな荷物は別途車で運んで下さるとの事。係りの方が一生懸命日本語で説明していた。外国人の人がわからなそうにしていたので、一応、英語で少しお手伝い。ガイドの方は、日本語と英語で説明するけれど、英語はよくわからないので、何かあったら助けてください、とおっしゃるので、もちろん、できることならなんなりとと。そこに、「すみません!手伝ってください!」と。なにかと思ったら、今、バス停にいるけれど乗り場がわからないと言う外国人のお客さんからの電話だった。電話を変わって応対したけれど、どうやらその彼女は、違う道の駅にいるらしく、、、残念ながら、舟には間に合わない。オーマイゴーッド!の彼女だけれど、、そこの係の日本人に電話を変わってもらい、あとは舟センターの人が変わります、と言うので任せた。

舟に乗るなら、注意!乗り場は、道の駅熊野川!英語のガイドもあるのだけどね、、、。

 

大人1人、4300円。

 

日よけの編み笠と、ライフジャケットをつけていざ出発!


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川の船に乗るのは、一体何年ぶりだろうか。めちゃくちゃ興奮!!

素晴らしいお天気だし、水はきれいだし、本当に言うことなし!!!

ちっちゃいお魚も見えた!

ガイドさんは、日本語で説明した後、英語で繰り返し説明されていた。英語だけでもいいですよとお伝えしたのだけれど、いつものことらしく、テンポよくガイドされていた。もしも私がこの立場だとしたら、やっぱり、日本語を話してから英語にしたほうが、いい忘れがないかもしれないとも思った。日本人が一生懸命話す英語で、私にはとてもわかりやすかった。時々、他のお客さんがわからずそうにしている時だけ、少し英語でお手伝い。ちょっとでもお役に立てたなら、うれしい。

 

川下りは、およそ16キロ、90分間。その間、頭上を通る橋はない。様々な岩や滝、水の流れや、昔の人がこの道をどう歩いたかなど、ガイドさんのお話も楽しいし、やっぱりガイド付きのツアーは楽しいと思った。船頭さんはベテランさんということで、安定した運転で安心して乗っていられる。


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一度は、骨嶋と言うところで、三重県側の川岸に上陸。


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ガイドさんから、いろいろ教えてもらった岩や滝の名前は忘れてしまったけれど、ほんとにどれも船から見上げる景観は素晴らしかった。

 

なんだかんだとはしゃぎながら、あっという間に90分の船の旅終わった。船が到着するのは、速玉大社のすぐ近く。速玉大社までご案内いただき、車で運んでもらった荷物を受け取って、船の旅は終了。あー楽しかった!!

そこで、早生みかんが売っていたので、4個で100円、思わずおやつに買った。

和歌山と言えば、みかん!

 

速玉大社は、階段を上ることなく参拝することができる。あー今日は階段を登らずに済んで楽ちん!これで熊野三山すべてをお参りすることができた。


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船のガイドさんの話によれば、熊野の神様はどんな人でも受け入れてくださり、1度でも訪れた人は忘れないそうだ。過去、現在、未来それぞれの神様と言われる熊野三山。回り方の順番はどうでもいいそうだ。一応は、熊野速玉大社で前世の罪が清められ、熊野那智大社において現世における縁が結ばれ、熊野本宮大社で未来の救済が行われる、とのこと。ついでに、どこか一ヶ所でも行けば、全部行ったのと同じ御利益だとか。なんとも、ざっぱな神様。さすが!日本の神様!!

 

私は、那智、本宮、速玉の順で回ったので、今の縁を作って、未来を救済してから、昔の罪を清めたことになるのか?昔といっても、前世だからねぇ、、、わたしゃ、覚えてませんぜ、、、。

 

まぁ、いずれにしても、3つともまわれてよかった。

一番、神様を感じたのは熊野本宮大社の大斎原(おおゆのはら)。未来の救済に一番心動かされたってことか?!

 

速玉大社をお参りした後は、ガイドさんが船の中で説明してくれていた神倉神社へ歩いてみた。神倉神社は岩を御神体としていて、その岩に触ることができるので、行くなら是非さわってきて、と。階段を538段登ると、海も見渡せて素晴らしい景色が見えるとおっしゃっていた。また階段か、、、とは思ったけれど、まだお昼前だし、時間もたっぷりあるのでお参りしてみることにした。

 

速玉大社から神倉神社までは歩いて10分位。先ほど買ったみかんを歩きながらむしゃむしゃ食べた。水分補給。甘くて美味しい!命のみかん!

これまで熊野古道を歩く時は大きな荷物を預けて歩くことができたので身軽だったけれど、今日は荷物をバックパックに背負ったまま。果たして、この荷物を持って階段の登れるのか?!?

 

神倉神社について、目の前の階段を、、、いや、石段を見て、一瞬躊躇した。


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躊躇している私を見て降りて来たばかりのおじさんが、半分ぐらい行くと、こんなに急じゃないですよと励ましてくださった。これはいってみるしかない。

ということで、上った。めっちゃ怖い。スタートには、「必ず足元を見て登りましょう。油断すると大怪我をします」って。実際、すごい怖かった。登山靴だったからよかったけれど、普通のスニーカーなら滑りそう。途中、地元のガイドさんらしき人が、声をかけて下さり、写真を撮って下さった、そして上りきったところは、大きな岩の下の小さな社。


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ほんの小さなスペースだけれど、太平洋まで見渡せてとても気持ちが良かった。御神体にもしっかり、触ってきた。ありがたやありがたや。


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みかんでも、いっこお供えしてこようかとも思ったけれど、ゴミになっても困るので、私の口に入れておいた。暑い日差しの下だけれど、みかんがおいしい!


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上ったのだから、降りなければならない。下りのほうがずっと怖かった。

ようやく下について、ベンチで休憩していると、先ほど船で一緒だった。オーストラリア人のグループがやってきた。彼らには、英語をしゃべる外国人ガイドさんがついていたので、そのガイドさんにこれから登るのかと聞いたら、ここでお弁当を食べるだけで、時間がないので上りはしないと言っていた。お弁当楽しんでね。

 

速玉大社、神倉神社を堪能したので、一旦ホテルに荷物を置くことにした。時刻はまだ13時過ぎ。

ホテルのチェックインは、15時ということなので、重いものだけバックパックから出してエコバックに入れて預け荷物にした。こういう時、エコバッグは便利!エコバッグと言えば聞こえがいいけど、要するにずだ袋だけど、、ね。

 

ホテルのロビーで、しばし休憩し、携帯電話をちゃっかり充電し、船のガイドさんがオススメしていたもう一つのスポット新宮城跡地に行ってみることに。ホテルからは歩いてすぐ。その石垣は、江戸城と同じ作りの石垣で、続日本100名城になっているらしい。

入り口にたどり着いて、一瞬躊躇する。なんとまた階段。そりゃそうだ。お城なんだから。。。

今日も一体、何段の階段を上ることになるのやら、、、。


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でも、登ってみると、やっぱり気持ちよかった。

先ほど、船がたどり着いた場所も、上からよく見える。あそこを船で下ってきたんだと思うと、ちょっと誇らしい?!気分になる。


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確かに、立派な石垣。


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いやぁー、新宮も満喫した。

 

ホテルのチェックインにはまだ少し早い。どこかでお昼ご飯を食べるかと思って、駅の方へ向かう。ふと、目の前に、さんま寿司の看板。そういえば、ガイドブックに新宮のグルメでさんま寿司というのが載っていた。徐福寿司駅前店。店内で食事ができるのは15時までって書いてある。これは入ってみるか、、、。

 

カウンター4席と小上がり席2つの小さなお店。持ち帰りのお弁当寿司店が、中での食事も可能って感じ。お店に入ると、若いお兄さんがいらっしゃいませと迎えてくれた。もう1人は年配の男性。うん、どうやら親子かな?もう1人、年配の男性の奥様らしき方がカウンターの中にいらっしゃる。

 

置いてあるメニューは、なんとほとんど英語。

思わず、「ほとんど英語のメニューなんですね。」と言うと、「まぁ、ここは外国人の観光客さん多いですから」との事。そして名物のさんま寿司をどんなものか聞いてみると、秋刀魚を一尾丸ごとと使ったお寿司との事。多いかなぁと躊躇していたら、食べきれなかったら持ち帰りパックにしてくれると。「せっかくここに来たら、さんま寿司を食べて欲しい」と言うので、さんま寿司を注文。

 

さんま寿司は、昔から新宮の郷土料理として親しまれてきたもので、保存食として作られたものらしい。出てきたのは、背開きにされ、酢漬けされたさんまが一尾丸っと乗っている。なぜ、背開き?と聞くと、その方が美味しいところを無駄にしないですむから、と。なるほど!魚はお腹側に脂がのってるもんね。塩味がついているので、お好みでお醤油を、と言われた。わさびは別添。おいしくて1皿、ペロっと食べてしまった。せっかくなので、マグロも注文してみることに。

 

この辺の近海でとれたマグロを、「しび」と呼ぶらしい。お父さんらしき年配の方の店員さんが、「今日のしびは、めばちまぐろ」と教えてくださった。マグロもおいしかった。これだけ美味しいなら、他のお寿司もおいしいはず。でもお腹はもういっぱい。でも何か食べたい。。。玉をにぎりではなくお願いした。玉子も美味しい!本当のお寿司屋さんだと思った。

14時過ぎと言う中途半端な時間に、むちゃくちゃお腹いっぱい食べてしまった。


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しめて2150円。安い!!

ま、飲んでないけど、、、。

大満足!

 

満腹のお腹をかかえ、駅に戻って、翌日の帰りの特急券を買うことに。指定席の窓側、と思ったらもう空いてなかった!まぁ、席はいていた。もう、大満喫したので、午前中の特急券を購入。そして、ゆっくり歩いて、ホテルまで戻った。途中のコンビニで

缶ビールとゆで玉子を購入。お寿司の後の後追いビール、、、。

 

ホテルは、ホテルニューパレス。素泊まり8250円。でも、大浴場つき。

 

いやー、満喫。早めにお風呂に入って、熊野への旅、最後の夜も早く寝ちゃおう。。。