12月28日 武士道的一日一言
新渡戸稲造
山本史郎 解釈
朝日新書
7年7月30日 第1刷発行
*本書は 大正4 年に 初版 刊行されたものです。 当時の表現をほぼ そのまま表記、解釈しているため 一部場合により誤解を招くものがあります。
今年を振り返るために、今日も新渡戸稲造の言葉をふりかえる。
2024年、最後の土曜日。
12月28日 意思によりて天性を矯(た)めよ
”これは先祖からの遺伝だとか、先天的な性格なのでどうしようもないなどと言い訳して、自分の弱点を自ら許し、人からも許してもらおうという魂胆の者がいる。これほど先祖に失礼、自分に不正直なことはない。先祖が弱点を遺したなら、必ずそれと同時に矯正する力も遺してくれたはず。自分に正直な人間は、この力を用いるのだ。
短気な生まれつきぢやと思ふのは
よっぽど我が身勝手了簡
でで虫のちつくり角を持つ故に
早や争ひのはしとなりけり
*でんでん虫はなまじ角など持っているからケンカする
生まれつきの性質というのは、確かにある。それをどう活かすかが大事。
先祖が弱点を遺したなら、必ずそれと同時に矯正する力も遺してくれたはず。というのは、目からウロコかもしれない。たしかに、何か足りないものがあると、何かを補う何かがある。
やっぱり、自分の特性をどう使うか、それが問題。それが、意志ということ。
一方で、意志や気力ではどうにもならないのが人間の性。だからこそ、成し遂げたいことがあるのであれば、そのためにやるべきことを無意識になるくらい習慣化することが大事。
人はいくつになっても成長できる。
意志の力も信じてる。
それでも、いかに無意識で自分のめざす「上質世界」に近づけるか、小さなルーチンをコツコツ、重ねよう。
読むこと、書くこと、これも一つの習慣化。
一日5分でも続けていると、10日で50分、100日で500分。1年間で30時間。意外とあなどれない。
時間を大事にしよう。
人生も折り返し地点を過ぎた、と思われることだしね。
さて、今年もあと4日。
大晦日までに、読み残した本は片付きそうにない・・・。
なのに、こうして古い本をひっくり返して読んでしまう。
だって、本に呼ばれている気がするから・・・。
今日の言葉は、自分い言い訳していないか、振り返ってみなさいってことかもしれない。たまには、振り返ろう。。。。
私の辞書に後悔はない、、、けど、反省までなくしちゃいけないね。
やっぱり年末には、年末のレビューをしておこう。そして、なにを矯めるべきか、謙虚に振り返ってみよう。