ゆでたまごまーだ
Waiting for a Boiled Egg
神沢利子 作
井上洋介 絵
ポプラ社
2007年3月 第1刷
2018年1月 第2刷
図書館で、ポプラ社の本を検索していたら、目に入ってしまった!「ゆでたまご」ですって?!しかも。「えいごでよむ名作絵本」というシリーズらしい。英語の勉強にもなるし!ということで、借りて読んでみた。
表紙に描かれているのは、森の原っぱを走る、、、、むむむ?クマか?コアラか?爪がとがっている・・・・。
と、表紙をめくっていくと、
”おなか すいた くまのこ ウーフが いいました。
「おかあさん、なにか ちょうだい。」
Mother, Please give me something to eat,
おぉ、クマだったか・・・。
ロッキングチェアーで編み物をしているお母さんに、おなかすいたと訴えるこぐまのウーフの物語。
なんとも、ほのぼの・・・。
でも、お母さんは、たまごがひとつあるだけよ、という。ウーフは、「ゆでたまごにして」とお母さんにお願いする。
”Then, I ’d like it boiled.”
そして、おかあさんがゆでたまごをつくってくれるあいだに、そとであそんでこようっと、といって出かけていくウーフ。
ウーフは、出かけた先で色々な動物にであう。そして、なにしているの?と聞いて回る。
最初に出会ったのは、さぎ(heron)。一本足でたったままなにか考えているみたい。
”Hey, Heron, what are you thinking about?”
さぎくん、何考えているの?
でも答えないさぎ。
片目をあけて、片足で立っている。
ウーフは、片足になると何かわかるのかな?とおもって、片足立ちを真似してみる。
さぎは、どじょうをあたまから食べるのがいいか、しっぽからたべるのがいいか?という。
なんだ、そんなこと!
ウーフは、さぎに言う。
”I’d say if you want to say ‘hello’ to the loach, you should eat it head first. But of course, if you want to eat it on the sly you should eat it tail first.
どじょうにこんにちはをいいたいなら、頭から。こっそり食べたいなら、しっぽから。
その絵が笑える。
つぎにであったのは目を丸くして鼻をもこもこ動かしている(twiching)うさぎ。
何をしているの?ときいても、鼻をもこもこうごかすだけのうさぎ。
ウーフは、自分も鼻をもこもこさせる。
いちご? はちみつ?
Aachoo!! (はくしょん!)
うさぎは、くしゃみをしたいだけだった。
ウーフは、はちみつのにおいのする方へいってみる。木の上の方からにおってくる。
はちみつが大好きなウーフは、木のうろのはちみつを見つける。
May I help myself to some honey?
はちみつ、ぼくにくれないかな?
すると、うわーんうわーん、と蜂の攻撃。buzzing。
びっくりしたウーフは、木からズドンと落ちる。にげてにげて逃げた。
こんどは、藁の上にじっとしているめんどり。
She’s sitting very still.
なにかんがえているの?と聞いても、じーっと座っているめんどり。
しゃがんだまま、じっと息をとめてます。
ウーフもならんで、しゃがんで、息を止めてみる。
Cluck, cluck, cluck!
”Come look, Oofu! You see I laid an egg.”
なんと、めんどりはたまごを1個うんだ。
それをみてゆでたまごを思い出したウーフは急いでおうちにかえって、
”Mother, is my boiled egg ready?”
ゆでたまごまーだ?
Yes, it’s ready.
おかあさんは、ウーフの手に、ほやほやのゆげのあがっているゆでたまごをくれました。
ウーフはおなががすいていたから、それをぱくんとたべちゃいました。
Oofu was so hungry that he ate the egg in one bite.
おしまい。
なんと、めんどりが卵を産むのを見た後に、ゆで卵を一口でたべちゃうってか?!
なかなか、シュールではないか・・・・。
シンプルな英語。日本語から英訳された英語。直訳するとちょっとちがうなぁ、というのもあるけれど、翻訳とはそういうものだ。
読み終わってから、クスッとわらっちゃう、そんな一冊だった。
私も、ゆでたまご、好きなんだよね。
良質タンパク質、毎朝1個のゆでたまごが、私のルーチン朝食。
ちなみに、本書に出てくるうさぎは、rabbit と訳されていた。hareもうさぎだけど、野兎。これは、めんどりが出てくるくらいだから、rabbitなんだろう。
日本人には、「rat」と「mice」の違いとか、「rabbit」と「hare」の違いが分かりにくい。「turtle」と「tortoise」もそう。水亀なのか陸亀なのか。亀ならなんでもタートルになっちゃうのは、日本原産の陸亀がいなかったからなんだろう。
言語って、面白い。
こんな絵本でも、so~that節がでてくる。
Oofu was so hungry that he ate the egg in one bite.
やはり、教科書で文法を習うより、色々と読む方が身につく気がする。
喋れるようになる英語学習には、シャドーイングが良いけれど、やはり、読むのも大事。
絵本も楽しい。
