『最新☆ 修学旅行の本  奈良・吉野山・熊野古道』 

最新☆修学旅行の本 

奈良・吉野山熊野古道
国土社 編集部 編
国土社
 2014年11月15日 初版 第1刷印刷
 2014年11月20日 初版 第1刷発行

 

全国通訳案内士試験対策に、奈良の復習をしておこうかと。。。。本書は、修学旅行で行く先を勉強しようという本らしい。奈良に行きたいなと思っていたところだったので図書館で借りてみた。父方のお墓が吉野にあることから、私にとってはよく知っているようで、意外とわかっていない奈良。ここ何年も 奈良に行っていない。法事で吉野山にいくことはあったけれど、それももう10年以上前かもしれない。

 

奈良・京都。神奈川の中学生には定番の修学旅行先。私も、たしか中学の修学旅行は奈良・京都だった。小学校が日光。中学校で奈良・京都。高校は、生徒が研究テーマを決めて行き先を選び、4つの地方に分散しての修学旅行で、私は平泉~十和田湖へ行った。修学旅行先の王道でありながら、京都よりはちょっぴり地味な奈良。

 

で、本書は、奈良・吉野山熊野古道熊野古道は先日いったばかりだから、復習だ。

megureca.hatenablog.com

 

表紙裏には、
「この本のポイント
 自然、歴史、世界遺産、伝統工芸、 お土産探し など、奈良を丸ごと紹介。 修学旅行のコース計画や名所旧跡の事前学習と事後のまとめや発表に最適な一冊。 見て、聞いて、体験して、思い出深い修学旅行にしよう。」
とある。

 

まぁ、修学旅行の思い出なんて、、、今はほとんど覚えていない。。。奈良についていえば、巨大な大仏に圧倒されたこと、奈良公園の鹿がエサをねだって寄ってくるのがちょっと怖かったこと、、、くらいか。当時も今も、歴史や文化をそう深く理解しているわけではない。

せっかくだから、奈良の勉強がてら、パラパラと読んでみた。

 

奈良のまわり方モデルコースが紹介されている。中学校の修学旅行では、コースは勝手に決められていたけれど、高校で生徒が自由にコースを計画できるなら、参考になりそう。まぁ、一般人の観光旅行でも参考になる。

 

王道なら、
奈良公園コース:所用時間4時間
興福寺奈良国立博物館東大寺奈良公園春日大社⇒ささやきの小径⇒志賀直哉旧跡

志賀直哉旧跡なんてあったんだ。。。
他にも、
法隆寺周辺コース、藤原宮跡コース、明日香村めぐりコース

 

私は、次に奈良に行くなら薬師寺にいきたいともおっていたのだけれど、どのモデルコースにも入っていなかった。まぁ、奈良駅の西で、東大寺とは反対方向だから、コースにはいれにくいのだろう。

 

奈良といえば、日本最古の朝廷が置かれた場所。そして、現在では世界遺産が3つもある。

・1993年「法隆寺地域の仏教建造物」:法隆寺法起寺
・1998年「古都奈良の文化財」:東大寺興福寺春日大社元興寺薬師寺唐招提寺平城京跡・春日山原始林
・2004年「紀伊山地の霊場と参詣道」:吉野山金峯山寺・吉水神社・吉野水分神社金峯神社大峰山寺・大峰奥駈道・熊野参詣道小辺路 (三重県和歌山県にもまたがり、熊野古道も含む)

お寺の写真にチョットした説明。まるでガイドブック。本当に奈良には見どころがたくさんあるということがわかる。


本書には、歴史の年表もついている。たしかに、時代背景を意識しながら、各拠点を回るのは大事。法隆寺がなんですごいって、なんたって聖徳太子が建てたんだから。飛鳥時代のはなしだ。607年頃。現存する世界最古の木造建築のお寺。西院伽藍、東院伽藍、約1300年前の寺院の様式を残しているという点もすごいところ。

聖武天皇がつくった東大寺大仏(廬舎那仏)は、完成したのが752年。聖徳太子の時代より250年近くあとのこと。2023年を生きている私たちにしてみると、昔のモノであるという点では同じだけれど、250年も離れた時代なのだ。仏教をはじめて受け入れようとした聖徳太子の時代と、すでに仏教が信仰の対象であった奈良時代。その時代のながれ、変化があったというのは歴史としては大事なところ。観察ポイント!かもしれない。

 

飛鳥、奈良、平安、、どの時代も、ず~~っと昔のことではあるけれど、やっぱり、それらが現在も残っているのはすごいことだ。

 

本書では、伝統工芸も紹介されている。

赤膚焼は、豊臣秀吉が終わりから陶工をよんで窯を開いたと言われる焼物。みれば、割と身近にあったきがするのだけれど、赤膚焼という名前はしらなかった。他にも、奈良墨、奈良うちわ茶せん奈良漆器もある。

暮らしと街並み、というページでは、三輪そうめん、奈良漬が紹介されている。あと、私も昔から愛用している売薬の「陀羅尼介丸」。奈良は、製薬業の歴史が古く、宇陀市には250年前の薬草園ものこっているのだそうだ。陀羅尼介丸は、腹痛の漢方でお腹の調子を整える。めったに使わないけれど、我が家の唯一といっていい常備薬かも。黒い小さな丸薬で、一回に30粒も飲むのだ。10粒ずつ掬える特殊おさじがついてくる。正露丸みたいに即効性のある薬ではないけれど、なんとなくおまじない的に効く気がする。

 

奈良漬は、酒粕をつかったお漬物で、子供の頃から好きだったけれど、食べて酔っぱらう。最近のものは、アルコール分が完全に飛ぶような加工をしているのか、、、それとも私がお酒に強くなって酔わなくなったのか・・・。いくら食べても酔うことはない・・・。糠漬けもおいしいけど、奈良漬けも美味しい。あぁ、漬物が食べたくなった。

 

吉野と熊野については、2ページだけさかれていた。。。それで本のタイトルにいれちゃんだから、、、すごいな。先日の熊野古道の旅の復習になるほどの情報はなかった・・・。

 

最後には、奈良おみやげ探し。
葛菓子、柿の葉寿司、奈良漬、三輪そうめん、、、どれも私の好きなもの。東京でも手に入るけれど、奈良にいったら、やっぱりかっちゃうかな。美味しい葛菓子には目が無い。もともと和菓子が好きだけれど、実は、餡子ものより好き。中でも吉野の葛菓子はほんとに口どけがよくて、贅沢をしている気分になれる。

 

最後に、修学旅行に行く前に、、と準備のすすめが。
ステップ1:調べる
ステップ2:まとめる
ステップ3:テーマ決め
ステップ4:コース決め
ステップ5:準備
ステップ6:注意
ステップ7:ポイント
だって。

調べるのも、まとめるのも、「インターネットで」とある。昭和の修学旅行とは違うね・・。

 

ふらりと一人旅にでるときは、あまり詳細に計画を決めない楽しさがあるけれど、みんなと行く修学旅行は、時間厳守だし、ちゃんと計画を立てないとね。計画を立てるというのも一つの学習なのだろう。まぁ、いまは携帯電話でいつでもどこでも、、なんでも調べられるし予約もできちゃうけどね。

 

本書おすすめの奈良公園コースに、薬師寺法隆寺を加えたのんびり奈良の旅でも計画しようかな。薬師寺で、西岡さんの西塔を拝みたい。そして、法隆寺の世界にもどっぷりつかりたい。

megureca.hatenablog.com 従わなければならない 

 

奈良、、、行きたいなぁ・・・・。

そういえば、現在、東京国立博物館法隆寺宝物館でデジタル法隆寺宝物館をやっている。壁画をデジタル画像で、拡大しながら見ることもできて、なかなか面白い。まぁ、でも、やっぱり、現物をじっくりみるのがいいけどね。

 

試験対策的には、地味だけれど、日本を語る上ではやっぱり外せない奈良。来年こそ、、再発見の旅を計画しようと思う。

まだまだ私の知らない日本がある。