『モペットちゃんのおはなし』 by ビアトリクス・ポター

モペットちゃんのおはなし
ビアトリクス・ポター さく・え
いしいももこ やく
福音館書店
1971年11月1日 発行
1988年4月1日 新版発行
1989年10月20日 第4刷
ピーターラビットの絵本ー5

 

石井桃子さん翻訳のピーターラビットシリーズ、5。主人公は、4にでてきたこねこの兄妹の一匹。モペットちゃん。

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4の中では、トムとはちがっていいこなんだけれど、やっぱり、おかあさんにきせてもらった綺麗なお洋服を汚しちゃう。

そんなモペットちゃんが、家の中でモペットちゃんのことをからかったねずみとからかい合戦?!をする話。

 

最初は、ねずみの音がするのに気づいたモペットちゃんが、とだなのうしろから「ねこなんてこわくないよ」ってモペットちゃんをからかう。ねずみに突進したモペットちゃんは、あたまをとだなにこつん!

いたたた、、、、

そして、なぜか、モペットちゃんはあたまを小さな布でしばって暖炉の前に座り込む。布は包帯のつもりか?!?!その姿の絵は、いかにもおかしい!!

 

そんなかっこうでじっとしているモペットちゃんに、ねずみがそろりそろりと近づいてみる。それでもじっとしているモペットちゃん。ねずみは、もっと、ずっとモペットちゃんに近づいて、モペットちゃんのすぐよこまでやってきた!

すると、布の隙間から覗いてねずみを確認したモペットちゃんは、ねずみにとびかかってねずみをつかまえる。

 

”ねずみはさっきモペットちゃんをからかいました。だから、こんどは、じぶんがネズミをからかってやる・・・と、モペットちゃんはかんがえました。そんなことをかんがえるなんて、モペットちゃんのやりかたは、あまりかんしんできませんね。”
って。

 

そして、モペットちゃんはねずみを布で包んでボールのように投げて遊ぶ。

おっと!これまた、動物による動物虐待だ!!

 

でも、モペットちゃんは忘れていた。その布には穴があることを・・・・。

で、布をほどいてみたら、ねずみはいませんでした・・・・。
ねずみは、あなをすりぬけて、逃げて、とだなのうえで、踊ってました。

THE END


さて、ねずみとモペットちゃんの攻防はまだつづくのか?!?!?

 

このシリーズ5は、お話の内容はよく覚えていなかったけれど、モペットちゃんが布をかぶっている絵はすごくよく覚えている。だって、変だもん。ついでに、ねずみもちゃんと洋服をきているのよね。すました感じが、なんだか、かわいい。
けど、お互い、ちょっといたずら好きな感じ。

 

う~ん。なんともいえない、面白さ。たのしさ。おかしさ。可愛らしさ。

いいなぁピーターラビットの世界。

 

ストーリー性があるのだか、ないのだか。基本的には、1巻ごとに完結している。

だから、読みやすいのだろう。

そして、絵が可愛い。アニメチックじゃなく可愛いところが、大人な絵本。読み始めたら、揃えたくなっちゃう気持ちがわかる気がする。

 

絵本は楽しい。