『わかりやすくておもしろい!! 宇宙の学校』
縣秀彦(あがたひでひこ)監修
ニュートンプレス ニュートン科学の学校シリーズ
2023年6月20日 発行
図書館の児童書の棚で見つけた。田坂さんのゼロ・ポイント・フィールドの話や、村松さんのパラレルワールドの話から、どうも、宇宙が気になっている。素粒子が気になっている。そんな私の「観察」が、本書を目にいれさせたのかもしれない。
わかりやすくておもしろい!!と、表紙にあるのだから、本当に面白いのだろう、、と思って借りて読んでみた。
表紙をめくると、袖には、
” みなさんは、「 太陽はなぜ光るの?」「 宇宙はいつ始まったの?」 などのような、 ナゾやギモンを感じたことはありませんか? この本ではそんな 宇宙について、 きれいな図や写真を使って楽しく紹介します。 ページをめくるたびにきっと 宇宙のことが好きになるはずですよ!”って。
思ってる、思ってる、ずーーっと思っている。で、それらしい答えを聞いても、ほんとかなぁ、、、、だれか見たのかなぁ、、、確認したのかなぁ、、、って思っている。
まえがきによると、本書は、雑誌『Newton』のジュニア版として誕生したのだそうだ。ほかには、「天気の学校」というシリーズがあるらしい。
ぶートンとウーさんという、四角いブタとウサギ?のようなキャラがでてきて説明している。
そして、もくじは、コミカルなフォントの文字で、、、活字が小さい!!!こりゃ、年寄り泣かせな本だ・・・・。
目次
まえがき
宇宙のしゃしん館
1じかんめ わたしたちのすむ太陽系
2じかんめ 星のきほん
3じかんめ ぎんがのきほん
4じかんめ 宇宙はどうやって生まれた?未来はどうなる?
5じかんめ 宇宙へと飛び出す
用語解説
感想。
むむむ、わかりやすいと言っていいのか?やっぱり、わからない。。。私が知りたいのは、XXXXと言われている、ではなくて、なぜそういう説が有力なのか?っていう説明なのだと、気が付いた。
と、ただ素直に、XXXXなんだよ、だとしても、わからない。。。。けど、そうか、そうだったか!の気づきもたくさんあった。
やっぱり、宇宙は深いなぁ・・・。
さいしょのしゃしん館には、月から見た地球の姿が。美しい!これだよ!これ!
これが見たかったんだよなぁ。本当は、宇宙飛行士になって、宇宙から見たかった、本当に地球が丸いのをこの目で見たかった。と、過去形なのは、さすがに、これから宇宙飛行士になることは、何が起きてもあり得ないから・・・・。どこかの誰かみたいに、金に物を言わせて宇宙に行くのではなく、研究者として宇宙にいきたかったなぁ、、、と思う。宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長のように、宇宙船の窓から地球がみたかったぁ。。。
本書に掲載されている地球の写真は、
無人探査機 「ルナ・リコネサンス ・オービター」 が月の上空から撮影した地球の姿。青い宝石みたい。美しい。
で、「ルナ・リコネサンス・オービター」って??本書にはでてこなかったので、調べてみた。
LRO: Lunar Reconnaissance Orbiter
アメリカが2004年1月に発表した新宇宙政策に基づき、月探査を行う最初の探査機として、2009年に打ち上げられたそうだ。
本書の中で、理解できたところだけ、覚書。
・太陽系:「惑星」である地球がある天体の集団。太陽系の中でもっとも大きくて重いのが太陽。
・太陽系の岩石惑星:火星、 地球、 金星、水星
・ 月は いつも同じ面を地球に向けている。公転と自転が同じ27.3日だから。
・ ブラックホール:非常に大きい 質量の恒星(太陽のように自ら光る星)が超新星爆発を起こした場合、恒星の中心部分 (核各)は自分の重力に耐えきれずにつぶれ、ブラックホールになる。 ブラックホールは大きな重力を持つのでどんなものでも飲み込んでしまう。 ブラックホールは周りにあるガスなどを引き寄せて降着円盤をつくる。 ガスがこの降着円盤に吸い込まれていくとき、 ガス同士の働きによって高温となり、強力なX線が放たれる。 この X 線を捉えることで ブラックホールがあると判断ができる。
・ 銀河の中心にはとてつもなく大きなブラックホールが隠れている。
・ 銀河は泡のように連なっている。
・宇宙に登場するモノたち、小さい順
星(太陽・地球)
惑星系(太陽系)
銀河(天の川銀河)
銀河群(局所銀河群)
銀河団(おとめざ銀河団)
超銀河団
・ 宇宙には「ボイド」という銀河がほとんどない空洞のような場所がある。
・銀河が衝突すると新しい星がたくさん生まれる。
・宇宙のはじまり:初めから順番に、
宇宙誕生
インフレーション(急膨張して大きくなった)
ビッグバン(超高温、高密度)
陽子と中性子の誕生
原子の誕生(宇宙誕生から約38万年後)
暗黒時代:特に変化のない時代
恒星の誕生( 宇宙誕生から2億年)
銀河の成長
太陽系の誕生
現在の宇宙 (宇宙誕生から約138億年)
・ ビッグバンが起きたとする考え方を ビッグバン宇宙論といい、 1948年にウクライナ 生まれの物理学者 ジョージ・ガモフらによって発表された。「無」から、目に見えないほど小さな宇宙が誕生し、その直後にインフレーションを起こしたとする。仮説だけど・・・。
・ビッグバンによって、素粒子が生れた。
つまり、今、広く信じられている仮説としては、宇宙は「無」からうまれたのだ。素粒子は無から生まれたのだ。私たちは素粒子の集まりでできているのだから、つまり、私たちは無から生まれたのだ。
そりゃ、「死は存在しない」って、なるよなぁ、、、、。
やっぱり、色即是空、空即是色。
宇宙をやっても、禅の世界になっちゃうんだよなぁ。
サイエンティストとしての私が、どうしたら無から生まれたって証明できるんだ!って突っ込みたくなり、地球人としての私が、全ては無なんだよって、素直に信じたくなる。
う~ん、自然について、宇宙について、もっと学びたくなる。。。
読書は、楽しい。