『超ひも理論』 by 橋本幸士(監修)

超ひも理論
ニュートン式超図解 最強に面白い!! プレミアム
橋本幸士(京都大学大学院理学研究科教授) 監修
株式会社 ニュートンプレス
2022年12月15日 発行

 

図書館の新着本の棚にあって、面白そうだったので、借りてみた。イラストがいっぱいで、子供向けなのか?と思うけれど、『超ひも理論』は、私にはさっぱり未知の世界なので、借りてみた。

はっきりいって、読んでもわからん!!!

でも、なんとなく、ふ~~ん、そういう世界か、、と、単語は頭に入ってくる。

ま、わからないなりのわかりかた?

面白かった。

 

目次

第1章 すべては「ひも」でできている!
第2章 ひもの正体にせまろう!
第3章 超ひも理論が予測する9次元空間
第4章 超ひも理論と究極の理論
第5章 超ひも理論に味方!ホログラフィー原理


ひも理論って何??ってところから。

物質をどんどん小さい部品にしていくと、「これ以上細かく分割できないもの=素粒子」になる。

素粒子は、
・物質を構成する素粒子 (クォーク、電子、ニュートリノなど)
・力を与える素粒子 (光子、など)
・万物に質量を与える素粒子 (ヒッグス粒子
がある。
これが全部なわけではなく、まだ、これからも新しい素粒子が見つかるかもしれない。

そして、素粒子の正体がひもだった!というのが、超ひも理論

ひもの振動のちがいで、性質が変わり、素粒子の違いをうむ。

 

ちなみに、働かない男がなんで「ヒモ」と呼ばれるのか、、というコラムがあった。海に潜った海女(働いている)が腰に結んだ紐で、船の上の男性(働いていない・・・)に合図をした、、、って事らしい。

 

全体を包括できるほどは理解できていないので、ふむふむ、とおもったことだけ、部品で覚書。

・ひもは、10のマイナス34乗メートルの長さで、太さはない。

・ひもは、くっついたり、離れたりする。

・ひもは、1秒間に10の42乗も振動している。

・激しく振動するひもほど、重い素粒子になる。

・重い素粒子程、とらえるのが難しい。

超ひも理論は、電磁気力(静電気とか)、強い力(原子核のなかで陽子や中性子を結びつける源)、弱い力(中性子が陽子に変わる反応を引き起こす力)、重量を同時にあつかうことができる。

超ひも理論の「超」は、「すごい」という意味ではなく、「超対称性」という意味。既知の素粒子はパートナー粒子が存在していることから、言われているが、全ての素粒子がそうであるのかは未確認。

・私たちは3次元空間に生きているけれど、ひもは、9次元空間で振動している


・「カラビ=ヤウ空間」はかくれた六次元空間をえがく。(不思議な形、本ではイラストあり)

・ひもは、「ブレーン」という””にくっついているらしい。

ビッグバンは、ブレーン(膜がくっついている)の衝突で起きたのかもしれない

誕生したばかりの宇宙は、何次元だったのかは謎。原子より小さかったかもしれない。

・重力の正体は、空間のゆがみ。

・宇宙をみたす謎の物質ダークマター」も素粒子かもしれない。

・物理の世界の「双対性」は、光子が波と粒子の性質を同時に持つ、ということ。


結局、素粒子が本当にひもかどうかは、まだわからない。でも、ひもとして考えると、一般相対性理論量子色力学電弱統一理論、などがあらゆる根本原理を説明できるかもしれない、、、のだそうだ。
そして、それが宇宙の始まりの謎を解明するかもしれない、と。 

 

宇宙の始まりは、まだまだ謎だらけなのだ。

始まりがわかれば、終わりもわかるかもしれない。

いったい、どれだけ先の未来のことかわからないけど・・・。

少なくとも、自分が生きている時間ではないのは確かだ。

だから、ロマンなんだなぁ。

 

世の中には、まだまだ理論で説明できないことがたくさんある。だから、サイエンスはやめられない。そして、サイエンスを突き詰めていると哲学をやめられない。

 

わからないなりに、ちょっとワクワクする一冊だった。

イラストと大きな文字で、とっつきやすくまとめられている。

なかなか、面白いシリーズの本。

出会てよかった。

 

そして、中身の難しさを紛らわせるためなのか、時々挟まれるコラムが面白い。先に挙げた「ヒモの男」の話もそうだかけど、ホタテガイのヒモには目があるとか。。。。

言葉って、深い・・・・。

 

そして、読書は、楽しい。

 

本シリーズは、他にも、三角関数とか、量子論とか、色々出ているらしい。揃えたら、楽しいかも・・・。