国内旅行:犬山城 (その2)

発作的旅立ち。犬山城への旅、昨日の続き。

megureca.hatenablog.com


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泊まったホテルは、ホテルミュースタイル犬山エクスペリエンス 。ほんとに駅から1分。温泉ではないけれど、大浴場があるということだったので、大雨になる前にホテルに戻って、お風呂に入ってすっきりした。さて、お風呂に入ったら、ますますお腹が空いてきた。しかし、駅の周りにもあまり食事処が無い。。。食べログやらいろいろネットで検索してみるものの、、、定休日だったり、昼のみの営業だったり。まぁ、普通の居酒屋でもいいか、と思ったけれど、いわゆるチェーン店しかなく、ぱっとしない。ホテルのレストランは、一応あるのだけれど、イマイチそそらない。食いしん坊なので、一応、美味しそうなレストランには鼻が利く。いったんは、雨が降ってることだし、ホテルのレストランでいいか、、とも思ったのだけれど、いやいや、せっかくの初めての犬山での食事、もうちょっと何かないのか!!

 

と、ネットで探していたら、あった!鰻!!そういえば、さっき、城下町からホテルに戻る途中、一軒家のような建物に「うなぎ」ののぼりを見た様な。。。

しかも、17:00から営業。今まさに、17:00になろうとしていた。お腹はぐぅぐぅなっているけれど、外はまだ土砂降り、、、。この手の雨は、ピークを過ぎれば少しは落ち着くはず、、、と、落ち着いたころを見計らって、部屋を出た。

ホテルの1階におりて、さぁ、うなぎやに出陣!とおもったら、なんとまぁ、またすごい、土砂降り、、、、、。。いったん、すごすごと部屋に戻った。やっぱり、ホテルのレストランで済ませる?と自問しつつ、、、ここまで待ったんだから、、、と。雨が小ぶりになるのを待った。

 

17:20ころ、ようやく、雨は止んだ様子。ネット情報によれば、そのお店は、17:00~18:30の営業となっている。急がねば!

 

そして、目当ての鰻やさんに向かった。訪れたのは、「鰻専門店 うな久」といううなぎやさん。ガラガラと引き戸を開けると、中から香ばしい香り。テーブル席が3つと、座敷があり、座敷は家族連れやカップルが数組座っていた。どこでもお好きな席へどうぞ、ということだったので、テーブル席に。店には、釣り下げ式TVが付いていて、なんというか、街の定食屋さんのような雰囲気。でも、落ち着きはあって、悪くない。

 

ひつまぶしもあったけれど、やっぱり、ここは「うな重」を注文。しかも、3100円だって!安い!ここは、犬山の街にお金を落とすためにもお酒も飲まねば。メニューには、生ビール600円とある。銘柄を確認すると「キリンです」とのことだったので、生ビールを注文。それでも、温かいお茶と急須も一緒にでてくるところがいい。生ビールはアペリティフ。待つこと10分くらいだろうか、肝吸い付きのうな重がやってきた。

お重の蓋をとると、ふわぁっと、香ばしい鰻の香り。いわゆる関西風、ってやつ。蒸さずに焼かれた鰻は、香ばしく、甘辛のたれが絡まって、美味しかった!!お酒のつまみになるのは、関東風より関西風かなぁ、なんて思いながら美味しくいただいた。

メニューには、「今だけ限定」という生酒もあったので、ついでもお酒もいただいた。

「純米ほしいずみ 生元酒」も美味しかった。思わず、追加でもう一杯とおつまみを頼みたくなったけれど、他のお客さんは、次々とお会計。そうか、ここは長居する場所ではないのだ、と思ってお酒は1合にしておいた。うな重、生ビール、日本酒でしめて4600円。大満足。しかし、ここも現金のみだった!!あぶないあぶない。支払った後のお財布は、1000円札数枚のみ。さすがに、もう現金は使わないだろう。。。


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ランチ抜きの晩御飯となってしまったし、食べ終わってもまだ19:00前。寝る前にお腹すくかも、、、と思って、ホテルへの帰りにコンビニによって、一応?!食料ゲットしてから帰った。

 

多分、犬山城は東京から日帰りでもいけないことはない。犬山城と城下町を愉しむだけなら、その日のうちに東京に戻ってもよかったのだけれど、こののんびりした犬山に一泊してよかったと思う。ホテルの部屋も大浴場のお風呂もビジネスホテルよりは広々としていて、ゆっくりくつろげた。

 

犬山は、4月の第一土曜、日曜に行われる犬山祭りが有名だそうだ。うん、たしかに、去年勉強した気がする。犬山祭りは山車(だし)とかいて「やま」と読ませる高い山車がでる。それぞれにからくり人形があって、山車もそれを操る人たちも伝統を守り続けているのだそうだ。と、そんな話は犬山城下街にある「城とまちミュージアム」のIMASEN犬山からくりミュージアムで聞くことができた。

 

ランチタイムにふらりとはいった犬山市文化資料館とからくりミュージアムは、セットで300円の入館料。文化資料館で、特別展「家康・秀吉と成瀬正成」をやっていたので、入ってみたのだ。そしたら、からくりミュージアムとセットだった。「家康・秀吉と成瀬正成」もよかったけれど、個人的には、からくりミュージアムに興奮してしまった。ちょうど、平日は一日に2回しかないという、からくり人形の実演説明をみることができたのだ。ゼンマイ仕掛けの茶坊主が、お茶を運ぶからくり人形を、その仕掛けについて係りのお姉さんが説明してくれた。山車についている大きな人形のからくりも。それはそれは、ゼンマイも、ギアも大好きな私には、思いがけない大チャンスだった。

 

茶坊主が小さなお猪口を両手にお客様のところへトコトコとやってきて、お客様がそのお猪口(お茶碗)をとると、一旦止まる。そして、飲み終えたお猪口をもとのように人形の手の上に載せてやると、くるりとUターンして再び動き出すという。その仕組みを着物を脱がせた、木組みだけの人形で教えてくれたのだ。ゼンマイを、ギリギリと巻き上げる音もいい。古来からの茶坊主のゼンマイは、シロナガスクジラのひげが原料なのだそうだ。今ではとることができないので、金属に代替されているとか。しなやかでいて強いクジラのひげ。かっこいい!!そして、茶坊主が止まる仕組みと、Uターンする仕組みも。おぉぉ、そうだったのか!!すごい!!自分で作りたくなる。一緒に見学していた家族連れの子供よりも私の方が拍手喝采、大興奮してしまった、、、かもしれない。

ちなみに、この茶坊主人形は今でも手作りでしか作られておらず、その作製者も、年々少ないのだとか。名手といわれている方にお願いすると、自動車一台分くらいのお値段で購入可能だとか。ほしい方はどうぞ、とお姉さんが明るい笑顔で話していた。


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からくりミュージアム、機械好きなら、お薦め。

 

愛知県は、トヨタ自動車に代表されるように機械産業が発達した。その背景には、このようなゼンマイからくりを伝統的につくってきた、という風土があるのかもしれないとのこと。なるほどねぇ。

 

犬山城目当ての犬山観光だったけれど、地元の人のお話をゆっくり聞ける機会に恵まれて、なかなか充実した旅となった。

 

ホテルに一泊した翌日は、チェックアウトまで部屋でゆっくり読書してから帰途に就いた。朝も、大浴場でのんびり。ホテルにいても結局本を読んでいて、家でやっていることと変わらないけど、それでも、なんだかリフレッシュできた。

 

やっぱり、旅はするべし。

気分転換には、場所を変えるに限る。

 

ちなみに、帰りの新幹線は、今度こそ富士山をみるぞ!と富士山側の席を予約。しかも、隣は空席でのんびり座れた。が、しかし、、、、ふじ川を過ぎたあたりから土砂降りで、帰りも富士山を見ることはできなかった・・・。ま、富士山は逃げない。またのチャンスを楽しみにすることにしよう。

 

やっぱり、旅はいい。