『フロプシーのこどもたち』 by  ビアトリクス・ポター

フロプシーのこどもたち
ビアトリクス・ポター さく・え
いしいももこ やく
福音館書店
1971年11月1日 発行
1987年7月30日 第44刷
ピーターラビットの絵本ー3

 

石井桃子さん翻訳のピーターラビットシリーズ3。図書館でかりたら、怖ろしくボロボロ。。しかも、どうして絵本なのにここにバーコードのシールはるかなぁ?!っていうセンスの無さ。ひどすぎる。本が可愛そう・・・。

と、残念なかんじだけれど、中身はちゃんと、、、読めた。

ピーターラビットの絵本ー2の続き。

megureca.hatenablog.com

 

フロプシーは、ピーターラビットの絵本ー1にでてきたピーターのきょうだい。どうやら、女の子だったらしい。3では、2にでてきたベンジャミンバニーと結婚して6匹のおチビちゃんが生まれている。そのおちびちゃんたちの災難?!の物語。

こどもは6匹もいるので、
”わたしは、このこどもたちのなまえをいちいちおぼえていませんが、このこうさぎたちを、「フロプシーのとこの こどもたち」といっていました”って。

 

こどもたちはレタスを食べて、さいみんにかかったように寝ている。ベンジャミンは、キャベツ畑をもっているピーターのところへキャベツをかりにいく。ところが、ピーターのところにもキャベツがない時がある。

その日は、ピーターのところにキャベツがなかったので、マクレガーさん(ピーターのお父さんをパイのお肉にしちゃった農家)のやさいばたけのちかくにあるゴミ捨て場にいってみる。すると、レタスがたくさんすててある。みんなでもぐもぐ食べて、寝てしまう。

そこに、「トマシナ・チューチュー」というねずみがやってきて、寝ていたベンジャミンを起こしてしまう。チューチューは、ベンジャミンにあやまって、ピーター・ラビットの友だちだと自己紹介。

 

と、寝ているこどもたちと、挨拶をしている2匹のうえに、いきなりばさっと芝の山が降ってくる。マクレガーさんがかった芝をゴミ捨て場に捨てたのだ。芝にうまってしまったうさぎとねずみ。チューチューとベンジャミンはとっさに隠れたけれど、ねていた子供たちは芝にうまっちゃう。マクレガーさんはすてた芝のなかに奇妙な耳が出ていることに気が付く。
そして、寝ているこどもたちをみんなつかまえて、ふくろのなかにいれてしまう!!マクレガーさんは、こどもたちを袋に入れると、袋の口をきっちりしばって
石垣のうえにおくと、芝刈り機を片づけにいく。

 

ちょうどそこに、フロプシーがやってきて、みょうなふくろがあることに気が付く。チューチューとベンジャミンはかくれていた袋やジャムのびんからでてきて、いま起こったたいへんなことをフロプシーに伝える。なんとか、袋からこどもたちをすくいだそうとするけれど、かたく結ばれたくちをあけることができない。すると、チューチューが、袋のすみをかじって、穴をあけてくれた。6匹はまだ、すやすやと寝ている。ベンジャミンはこどもを袋から引っ張り出して、つねって目をさまさせた。

 

そして、こどもたちのかわりに、袋の中に腐った野菜の芯とくつブラシ、しなびたかぶを2つ入れておいた。

みんなで茂みにかくれて、マクレガーさんが来て袋を家にもってかえるのをみると、こっそりあとをついていってみた。うさぎの皮を外套の裏にするつもりの奥さんと、皮をうって煙草を買う気のマクレガーさん。頭をちょん切って、皮を取るのだと大喜び。ところが、袋の中はくさった野菜の芯としなびたかぶ、それにくつぶらし、、、であることに気が付いたふたりは大げんか。とんできた野菜の芯がこどもにあたって、痛かった。

 

ベンジャミンとフロプシーは急いで家にかえったほうがいいとおもって、子供達と一緒にマクレガーさんの家をあとにしました。

 

ねずみのチューチューは、クリスマスにウサギの毛をたくさんもらって、「まふ」と「てぶくろ」をつくりました。

 

THE END


いやぁ、、今回もこわい。
ベンジャミンは、子どもを起こすためにつねるし、マクレガーさんはこうさぎから皮をはごうとするし、、、、。幼児虐待、動物虐待・・・・。

いやぁ、、、ピーターラビット、やっぱり怖いお話だ・・・・。
でも、面白い。
やめられない・・・。 

 

コンパクトな絵本で、見事なストーリーと可愛いウサギたち。すごいなぁ。。。

絵本は楽しい。