「頭の良さはノートで決まる 超速脳内整理術」 by 齋藤孝

頭の良さはノートで決まる 超速脳内整理術
齋藤孝
2017年1月20日第1刷発行
ビジネス社

 

図書館で目に入ったので借りてみた。
著者の齋藤さんは1960年生まれ。メディアにもよく出ている方なので知っている人も多いと思う。
最近もTVに出たりしているのか? よくわからないけど。 著書も多い。教育学や身体論、コミュニケーション論などを得意とする。私も、若い頃にはよく読んでいた。ここ何年も読んでいないけど、齋藤さんの本だからと思って借りてみた。
読んだ感想、率直に言うとタイトルの「頭の良さはノートで決まる」 というのがちょっとわかりにくい。普通に、「脳内整理術」とかのほうがいいのに、、、、と、タイトルに違和感をもってしまった。


ノートに書くということが脳内整理に繋がるというのはよくわかる。
書くことで頭の整理に繋がる。それが一応、頭を良くするということで、このタイトルらしい。

 

齋藤式ノート術全公開、という章がある。
10のメソッドが紹介されている。
メソッド1 いつもノートをカバンに入れておく
メソッド2 自分にフィットするノートを見つける
メソッド3 ノートに名前をつける
メソッド4 ページにタイトルをつける
メソッド5 三色ボールペンを使う
メソッド6 図を書く
メソッド7 ポイントを三つにまとめる
メソッド8 日付を入れる
メソッド9 ノートは一冊にする
メソッド10 本をノート化する

 

私も、かなり手書きノート愛好者だ。でも、「メソッド5 三色ボールペンを使う」 と 「メソッド9 ノートは一冊にする」 は、実施していない。他は、ほとんど実施しているかな。

カバンに入れるのは、ノートではなく、A4の紙だったりするけど。
「メソッド5 三色ボールペンを使う」は、よく、勉強法とかでもいうけれど、私はかえって色がガチャガチャして好きではない。手帳のカレンダーには、3色で色分けして書くけど、ノートは一色でいい。


齋藤さんの三色ボールペン使用方法は、
赤:すごく重要なこと
青:まぁ、重要なこと
緑:個人的に面白いと感じたこと
だそうだ。


私は、基本、黒一色、あるいは青一色でメモをする。最初から、色を付けて書いてしまうと、あとから、その分類は違うな、と思ったときにわかりにくくなってしまうから。
基本は、黒。あとから重要と思えば、赤で囲ったりする。


マインドマップも、多色で書くのが基本になっているけれど、私は、一色で書く。あとから、同じだなとか、関係するな、と思った項目を同じ色で囲んでみたりする。

 

ノートに名前を付けておくのは、私もよくやる。私のノートに「いろいろ書き留めるノート」というのがある。今使用中の最新版は、「いろいろ書きとめるノート 2021.6.28~」となっている。じつは、このノートは、青ペンを使用している。Weber参加中の殴り書きのようなメモとか、打合せ中の脳内図式化メモ。ようするに、ごちゃまぜ情報メモ。
あとから書き加えた、関係を示す線、丸囲み、イラスト、ぐちゃぐちゃノート。
でも、これが意外と、記憶に残るメモになったりする。

 


青ペンで書くメモは、自分の中では「とりあえずのインプットメモ」という位置づけ。

「メソッド9 ノートは一冊にする」では、バラバラの紙よりノートがいいし、テーマごとに分けるより1冊のノートがいい、という。これは、齋藤さんもおっしゃっているが、人それぞれだろう。齋藤さんは、一冊派、ということ。


私は、ノートも使うけれど、レポート用紙が好き。
レポート用紙であれば、必要なメモを取っておいて、 いらなくなったページだけ捨てることができる。 テーマごとにクリアファイルに入れて整理している。クリアファイルの表には100均で買ったタックシールを使ってテーマ名を書いている。


サラリーマンを辞めてから、ノートも使うようになったけれど 、勉強用のノート・仕事用のノート・趣味のノート、それぞれがどんどん増えていって、捨てるに捨てられなくなるような気がして、どうしようか、、、と悩んでいるところ。いらないページだけ破ってすてるのも、なんだし、、、、。1冊にまとめるのは、私向きではなさそう。

ずっと取っておきたいものは、結局は何らかの形で電子媒体にして保存するのが良いのだと思う。


メモ書きノートを時々、ワードやパワーポイントでまとめてみるとか。
手っ取り早くは、スキャンして電子化して保存だろうけど、たぶん、デジタルのゴミと化す・・・。
あと、ずっと気になっているけど使っていないのは、最初からタブレットなどで電子ペンで書くこと。紙と鉛筆、紙とペンが好きなので、いまいち踏ん切りがつかない。

 

マインドマップも、専用のソフトのようなものもあるけど、やっぱり、手書きなのよね。

 

本を読んだ時にもメモ書きをマインドマップで作ってみると、後から見返したときに内容の濃い本だったのか薄い本だったのかがよくわかる。

枝葉の広がりようが、まったく違う。

 

「メソッド10 本をノート化する」は、最近、私もやり始めたこと。
本は好きだけど、場所をとるので、いっとき電子書籍ばかりを買っていた。マーカーをつけられたり、文字検索出来たりと便利なところもあるのだけど、やはり、紙の本のように書き込むことができないのが弱み。あと、やはり、読むスピードが紙の方が速い気がする。
という事で、最近がまた紙の本を買い始めた。


図書館で借りられるものは図書館で借りて、やはり、手元に置いておきたいと思う本は、購入している。そして、購入した本は、思う存分書き込む。
書き込みに使うのは、2Bの鉛筆!
2Bの鉛筆は、養老孟司さんのまねっこ。


文字で書き込むこともあるけど、気になる言葉に鉛筆で丸をつけたりする。ぱらぱらめくって、どこに気になることが書いてあったかが、わかりやすくなる。図書館の本だと、付箋で代用するのだが、付箋だとページはわかるけれど、どの言葉に自分が反応したのかは、読み返さないとわからない。鉛筆で書き込んでしまえば、即わかる。

そういえば、本に書き込むと言えば、中学生の時、つまらない授業の時に教科書に絵を書きまくっていていたら、先生に後ろから小突かれたことを思い出した。。。。教科書の隅ではない。文字の上に堂々と絵を書いていたので、恥ずかしかった。。。。


なんにしても、手書きノートは、私にとっては必須アイテム。
鉛筆も好き。
自宅には、HB、2B 、4Bの鉛筆が常備されている。やわらかい4Bは、文字を書くにも図を書くにも、するする滑る。
薄い紙には鉛筆で。画用紙には水性ペンで。
これが、私のメモ&ノート術。
チラシの裏紙は、テンポラリーメモなので、青ペンで。

 

そして、時々、どこに何を書いたか忘れる。

忘れるくらいだから、たいしたことを書いていないのだ、と思う事にしている。

ま、それも、人それぞれ。