ストレスの正体 と 睡眠
今月の学術刊行誌 ほすぴ(183号)のテーマが「ストレスの正体」、だったので、ちょっとストレスについて考えてみた。
2011年の震災の後、東北復興支援の一つとして避難所の栄養指導のボランティアに参加していたことがある。そして、その時、栄養士の人にすすめられて取った資格が、
「健康管理士一般指導員」というもの。
興味があれば、下記リンクから。
健康管理士一般指導員について | 健康管理士:日本成人病予防協会
成人病予防対策研究会 特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 の資格。
国家資格ではないが、文部科学省後援の資格、という事になっている。
広く、健康に関して学ぶことができる。毎年、年会費を収めているのだが、会員は毎月「ほすぴ」という刊行物を受け取ることができて、毎月研修問題も提出するようになっている。継続して学び続けることのできる仕組み。
今月のテーマが「ストレスの正体」、だった。
コロナで、ストレスを感じていない人はいないと思う。
自分や家族、大切な人が罹患する可能性への恐怖ストレス。自粛要請によって自由に活動できないストレス。あるいは、経済的なストレスの人もいるだろう。
ストレスを軽減するとっておき。
それは、ズバリ、寝ること!
と、私は信じて疑わない。
学術刊行誌のなかでも、睡眠の大切さが説明されている。
ストレスはどこで感じているのか?
それは、「脳」。
脳を休めるには、睡眠!なのだ。
そして、良い睡眠には、運動!なのだ。
なので、コロナ禍であっても、運動できる人は運動をおすすめしたい。
心が疲れて眠れないときは、体も疲れさせて、無理やりにでも寝るに限る。
これは、私が30代のころに海外赴任が決まったときに、アドバイスとして教えてもらったこと。
国による文化の違いとか、言語の違いとか、事業のこととか、色々と研修を受けて赴任したけれど、唯一?!絶対これだけは人類共通、いつの時代も共通、と思えるのが、
「疲れた時は、もっと体を疲れさせて、とことん寝る」
睡眠不足は、一番不健康、という事。
コロナで外出の機会が減って、寝つきが悪くなっていたりはしないだろうか?
実は、私がそうだ。
ちょうど、2020年に30年のサラリーマン生活を辞めたのと、コロナで自粛要請され始めた時期が重なった。蒲団に入って5秒で眠れていた自分が、蒲団に入ってもすぐには眠れなくなった。環境の変化のせいだと思っていたのだが、毎朝の出勤、という運動が無くなったことが大きかったらしい。
精神科医の樺沢紫苑さんもよく言っているが、「朝散歩」で、睡眠が改善する。
少し、「ほすぴ」からの情報を覚書。
ストレスをもたらすのが、ストレッサー、と呼ばれる。
ストレッサーには、
物理的ストレッサー:暑い・寒いといった環境要因
社会的ストレッサー:人間関係のトラブル・仕事の多忙さなど・社会生活がもたらす
身体的ストレッサー:疲労・不眠・ケガ・病気
などがある。
どのようなストレッサーであれ、何らかのマイナスの感情を抱かせるもの。一方で、自分にとって幸福感や楽しみを感じさせるポジティブな感情も人は抱く。
こうした「感情」の中で、一時的で急激に生まれる感情を大脳生理学では、「情動」という言葉で表される。
「情動」をつかさどるのが、「偏桃体」
「情動」を理性で押さえるために発達したのが「前頭前野」
つまり、人間の理性は「前頭前野」の発達によるもので、「前頭前野」は、思考や創造性を担う脳の最高中枢というわけだ。
考えたり、意欲を出したり、判断、記憶、集中、あらゆることの司令塔が「前頭前野」。
「アンガーマネジメント」で、一呼吸おいて反応しよう、というのも「前頭前野」を効率よく働かせるため。
そんな重要な「前頭前野」だが、ストレスの蓄積で「考えすぎ」になってしまうと、オーバーワークになってしまう。ストレスから、無気力になってしまう原因だ。
その、脳を休ませるには、睡眠しかないのだ。
人は、眠れないと死んでしまう。
できれば、一日8時間は寝たい。
寝不足で、頭の回転が悪い状態で効率悪く頑張るより、さっさと寝てしまって、脳を休めて、すっきりさせてから取り組んだ方が、効率よく色々なことができる。
寝不足のデフレスパイラルから抜け出そう。
朝型か、夜型かは人によって違うから、なにも早寝早起きでないといけない、ということではない。規則正しい生活、というけれど、私も必ずしも規則正しいわけでもない。昨日は、夜更かししてしまった。。。ので、今朝は、寝坊した・・・。
でも、8時間の睡眠は確保。
コロナで通勤時間が減ったなら、ちょっと散歩時間を作って、よく寝るのが一番。
私は、コロナではなく、脱サラで通勤時間が無くなったのだけど、、、。
意識して歩くようにしている。
お金もかからない。
スマートウォッチでも、万歩計でも、計測すると、歩いたことを自分でほめてあげたくなる。小さな幸せ。
歩きながらの楽しみも、増えた。音楽を聴くのもいいけど、英語の教材を聞くこともあるし、Kindleの電子書籍の読み上げ機能をつかって、歩きながら耳読することもある。
ただ、交通安全には絶対に気を付ける。
歩道の広いところや川沿いなどの散歩道ならまだしも、歩道と車道がはっきり分かれていないような道は、絶対に、気を付けよう。
イヤホンで耳がふさがっていると、後ろから近づく車に気が付かなくて、ハッとさせられることが時々ある。交通事故だけは避けたい。
眠れないという事がストレスにならないように、体を動かそう。
眠るが一番!
人生50年以上やってきて、唯一の確信!?かな。