今朝教えていただいた、禅の言葉。
「體露金風(たいろきんぷう)」 碧眼録 (へきがんろく)27則
「僧、雲門(うんもん)に問う、樹凋み(きしぼみ)葉落つる時、如何(いか)
雲門云く、體露金風(たいろきんぷう)」
一人の僧が、雲門禅師にきいてみた。
樹がしぼんで、葉が落ちる時、秋の寂寥感がある。さみしい、厳しい秋がきたけれど、これは、いかなるものなのでしょうか?
雲門禅師は答える。
からだ一杯に、秋風をあびればいい。
體露の體は、「体」。露は、さらけ出すこと。
金風は、秋風。
からだを秋風にさらせばいい。
厳しい秋もあるけれど、大自然の中で、身体を爽やかな秋風にさらす。
緩やかに吹き渡る秋風に、身体をさらす。
ただそれだけ。
季節はめぐってくるものだから、ただ、それだけのことだよ、ってことかな?
気負わずに、毎日を大切に生きればいい。
金風が何で秋風なんだ?
イチョウが黄色くなって、はらはらとおちるから、金風?
でも、確かに、金風って、春でも夏でも冬でもない気がする・・・。
「日日是好日」(にちにちこれこうにち)も一緒に紹介された。
これも、碧巌録におさめられた公案。
樹木希林さんの遺作になった映画、「日日是好日」。
映画の中で、茶道の先生を演じる希林さんが、若い二人に「にちにちこれこうじつ」とゆったりと話しかけるシーンがある。掛け軸を読んだのだったか?よく覚えていないけど、ゆったりとした希林さんの口調が印象的だった。
毎日を大切に生きればいい。
気負わずに、そのまま、生きればいい。
ちなみに、「日日是好日」は、(にちにちこれこうにち)とも、(にちにちこれこうじつ)とも読むらしい。
9月に入って、すっかり秋めいてきた。
自由に旅に出ることが出来ない夏が二回過ぎた。
2020年の秋、2021年の秋もこんなことになるとは思っていなかった。
コロナの感染があっても、日日是好日なのか、、、わからないけれど、
私は、こうして、のんきにブログを書いていられるのだから、平和なものだ。
結局、サラリーマンを辞めてから1年以上、色々な勉強を言い訳に、サラリーマン時代の5%くらいしか仕事をしていない。
のんきすぎる自分に、これでいいのか??と
ちょっと、焦ってもいる今日この頃。
昨日は、朝から晩まで、4件の用事をすませた。
今日は、のんびりいこう。
そういう日があってもいい。
體露金風(たいろきんぷう)
山に行って、森の風を浴びたいなぁ、と思った。
コロナで色々なことをあきらめて、旅をあきらめて、、、、。
でも、季節は巡る。
コロナでも、秋風は吹く。
ステイホームばかりは、身体に悪い。
外に出て、風にあたってこよう。
ホントは、木陰の下で、そよそよと風に吹かれながら読書なんかできたら、最高だ。
今日は、ちょっと遠くまで散歩してみよう。