「民主主義とは、参加すること」
これは、六本木アートカレッジの講演で、ヤマザキマリさんが語っていた言葉。
うん、そうだと思う。
先日、自宅のポストに「これはチラシではありません」というチラシ??が入っていた。
日本維新の会の冊子だった。
普段だと、マンションのポストの横に置いてある、「不要なチラシ用ゴミ箱」に、ポイなのだが、その裏表紙に、巻末付録として、「あなたのタイプと推し政党」というYes/Noチャートが付いていた。
先日、2021年10月14日に衆院(The Lower House)が解散されて、明日、19日から衆院選の選挙運動期間が始まる。投開票日は31日。10月最後の日曜日。解散から投開票までわずか17日という。報道によると、解散に伴う衆院選としては、1983年の中曽根内閣のときを抜いて、選挙運動期間が最も短くなるということらしい。
ヤマザキマリさんが「民主主義とは参加すること」と言っていた言葉が、頭に残っているので、脱サラして初めての国政選挙、真面目に投票しに行こうという気になっている。
で、そのために、このYes/Noチャートは、一つの検討材料になりそうだと思ったので、捨てずに自宅まで持って帰ってきた。
真面目なのか、ふざけているのかわからないけれど、シンプルなチャートだった。
チャートは、以下の通り。
スタート
Q1:政治の失敗で税金が高くなったり住民サービスが下がっても構わない。
Q1 → YES 投票行かない派
「投票に行かないということは、誰がどんな政治をしても文句は言わないという意思表示になってしまいます。自分を支持政党がない方は、このチャートを活用して是非自分の推し政党を探してみてください。」
Q1 → No → Q2へ
Q2:今の政治が今後も続けばいいと思う。
Q2 → YES 政権与党派
「今の政治に満足しているあなたは、政権与党派です。自民党や公明党に投票することで今の政治が続く方向に社会を後押しすることができます。推し! 自民党 公明党」
Q2 → No → Q3へ
Q3:今の政治が良くないのは前向きな議論をしない野党側にも責任がある。
Q3 → No 対立野党派
「野党の仕事は権力の監視と考えるあなたは、対立野党派です。既存の野党を応援することで与党に緊張感を持たせることができます。推し! 立憲民主党 共産党 など 」
Q3 → Yes → Q4へ
Q4:時代に合わせて制度を変えるのは当たり前だ
Q4 → Yes 改革推進派
「 社会が変われば、制度も変えるのが当たり前と考えるあなたは、改革推進派です。古い制度を時代に合わせて作り直すことで、日本をより暮らしやすく変えることができます。イチ推し! 日本維新の会」
Q4 → NO こだわり派かも
「 制度を変えなくても…と独自の案を掲げるあなたはこだわり派かもしれません。多様な意見も民主主義にとってとても大切です。」
とまぁ、こんなチャートだった。
こんなに簡単に支持政党が選べるわけはないし、質問も恣意的である。でも、割とシンプルにできているなぁ、と感心した。
分かりやすいと言えばわかりやすい。
個別の政策をひとつずつあげれば、自分の理想と100%一致する政治家・政党というのはなかなか存在しがたいだろう。
それでも、今の選挙の仕組みで言えば、小選挙区選挙でも比例代表選挙でも、私たち国民は個別政策に投票するのではなく、代表を選ぶわけだ。
できるだけ、自分の理想とする社会に近い社会を目指そうとしている人・政党を選ぶことになる。
経済政策、コロナ対策、子育て支援、雇用対策、税制、、、、、色々な課題、政策論点があると思うけれど、人によって、その優先順位も違う。
自分の理想とする社会がどういうものかを考えるところから始めないと、選挙にいっても迷ってしまうだろう。
選挙というのは、もちろんその結果としてどこの政党が主力勢力になるのかというは大事なのだが、それまでに、政治家がどのような論点に対して、どのような政策を掲げるのかを討議しあって、国民はそのプロセスを観ることができる、そういう事が大切な気がする。そして、自分自身は何を理想としているのかを考える機会とする。それが、選挙というものかもしれない。
前回の都知事選のように、選挙運動があったかないかもわからないような中で現職が再選、、て、民主主義としては残念だ。まぁ、コロナで街頭演説ができないとかいろいろあったと思うけど、充分な討議なしの選挙運動は、現職が優位に決まっている。
サラリーマンを辞めて、初の国政選挙投票の機会、これまでになく、真面目に選挙に向きあってみようかと思う。
サラリーマン時代は、自分が支払っている税金も社会保険料もあまり気にしていなかったし、ましてどの政党に投票するかも、そんなにまじめに考えていなかった。会社の労働組合が支持している政党に、ま、入れておくか、、、くらいな。。。。
サラリーマンを辞めるというのは、仕事の種類も働き方も自分で自由に選べるわけだけど、自由に選ぶことが出来るというのは、自分で責任をもって考えなくてはいけない、という事でもある。
ちょっと、考えてみようと思う。
たちどまって考える、大切だ。