「50歳からの出直し大作戦」 by  出口治明

50歳からの出直し大作戦
出口治明
講談社+α新書
2016年9月20日 第1刷発行

 

図書館で見つけた出口さんの本。
50歳からの出直しというので、すでに50を過ぎている私には、時すでに遅しか?!と思わなくもないけれど、とりあえず、手に取って読んでみた。

 

出口さんご自身が、 55歳で日本生命保険相互会社から左遷のような形で出向となり、そして後に、ライフネット生命保険株式会社代表取締役会長になられた。ということで、50代からの出直し。

 

人生100年時代、という言葉こそ出てこないけれど、やはり、50代というのは人生の黄金期で、寿命が長くなっている現代では、起業するのに最適な時期だという。

何人か、具体的に会社をやめて起業された人たちとの対談が紹介されている。一つ一つの話は、それぞれの人のケースの話であり、即、それを参考にすればいいというようなことではなく、「出直し」を考えるきっかけに、ということで紹介されているのだと思う。

多くの場合、きっかけは「偶然」だったりする。

 

最後の章で、出口さんが考える起業成功の三つの条件が紹介されている。

・風が吹いている
・風向きを捉える
・風向きに自分の才能がジャストミートしている

やはり、ただ自分がやりたいこと・自分が好きなこと・自分が得意なこと、だけでは起業はできない。そこに風が吹いていること、つまり「必要とされている」世の中の流れがなければいけない。そういう事だ。

 

出口さん曰く、歴史は三つの波で決まってきた。
・長い波:気候。温暖化の波など
・中間の波:景気。バブル、王朝、不景気。
・短い波:あるビジネスがあたる時期。継続には変化が伴う。

この波に、風が吹く。
いまなら、温暖化、というよりも異常気象の長い波の中。それに伴うニーズがあるだろう。波をとらえて、風をとらえる。

コロナ関連需要は、短い波かもしれない。でも、それに伴う人・物の動きが変わったことによる需要は、中間の波、かもしれない。
たしかに、マーケットをとらえる、つくるって、波をとらえる、それが基本かもしれない。

 

他にもいくつか、出口さんの言葉を覚書。

「後輩への贈り物として本を書くことで、自分の棚卸しをする。」

「良い会社のトップは、質素だ。」

「動ける身体をキープする。」

「適当な時に適当な場所にいる。棚ボタだって、棚の近くにいないとつかめない。」

「人に誘われたら、動いてみる。」

「読書は生きた知識に変える。」

「過去の人脈は起業のあてにしない。未来の人脈をつくる。」


5年前の本だ。
でも、今でも参考になる。

読んでよかった。
起業までの道は、まだまだ遠いけれど、、、、。

 

何歳からでも、出直すことはできる。

そのための、体力、健康、勉強、、とりあえず、そこに投資しておこうと思う。

 

コロナで、波が変わった。

1年半前に思っていたことは、すでに波は去ってしまったように感じている。

だから、結局、起業計画は振出しにもどったり、堂々巡りしているのだが、とりあえず、

体力・健康・勉強

そこは、外さない。

やっぱり、身体が資本だ。

身体を、自分をいたわろう。

 

 

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