『ソース source あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。』 by マイク・マクマナス

ソースsource
あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。

マイク・マクマナス 著
ヒューイ洋子 訳
喜多見龍一 プロデュース

VOICE
1999年10月16日

 

とあるところで、7つの習慣と並べて紹介されていたので、図書館で借りてみた。1999年の本と言うことで、だいぶ古いボロボロの1冊だった。

 

背表紙に『ソースsource あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。』とあり、表紙には、
これほどシンプルで、これほど本質的な生き方が他にあるだろうか。
すべての人にある「自分がワクワクすることを」。
そこにはあなたの人生を劇的に活性化させる「奇跡の力」が宿っている。
と。長い説明。

 

主題は、あなたの人生の源はワクワクすることにある。
「ワクワク」がすべてと言う話。

 

全部が「ワクワク」で、幸せに稼いで生きていくのは、ちょっと、ムリがあるだろう、、、と思わなくもないけれど、そのくらい言いきってしまわないと、伝わらないということかな、と思う。

そして、50歳も過ぎれば、それが無理ではなくなっている気もする。

 

なんとなく、コンマリさんの『ときめき』と通じるところがあるような気がする。


本書によれば、人は誰でも、ワクワクすることがあるはずで、ワクワクする内なる炎を点火するもとを、源=ソースと言っている。
本来の自分に戻って、子供のころに感じたような生への意欲を取り戻し、人生の真の目的を見出すための方法論。「ソース」と言う名の、ハウツー本、ということだ。


著書のマイク・マクマナスは1933年生まれ。ワシントン大学にて教育学の修士号を取得。このときの論文が「ソース」の原型。教師と様々な職業を経験。1982年よりワシントン州上院議員。自身の経験からも「ソース」の素晴らしさを実感。自分の子供たちのわくわく応援のため競走馬の飼育会社、レコード会社、不動産会社等も設立。すべての人が自分のワクワクを発見して生活に生かし、生きがいのある人生を送れるようにサポートする「ソース」のプログラムを作った。本プログラムは全米に20,000人を超える体験者がいるとのこと。1999年3月逝去。

 

一貫して言っているのは、ワクワクすること以外はするな、ということ。人生のすべてを自分がワクワクすることでいっぱいにする。

大体、人は社会的に言われている常識と言うものをにとらわれすぎている。ほとんど誤解だと。責任感を持てとか、やる気を持てとか、妥協すべきだとか、あるいは両立なんて難しいから、二者択一をしなくてはいけない、などなど、、、。
これらは、全て誤解である。そんなことを気にするな、と。

全て自分のワクワクすること、好きなことは全部やればいい、と言う。

 

まぁ、確かに、「やる気」は、持とうと思ってもてるものではない。「ヤル気スイッチ」はあるかもしれないけれど、まさにそれは自分の内なる願望として出てくるもので、ひとから、「やる気をもて」といわれてもてるものではない。

 

誤解の一つに、能力、と言うのが説明されている。能力がないとプロになれないなんて嘘だと。

”周りを見てください、管理能力のない管理職がいったい何人いますか?お客様を怒らせる店員、修理前よりひどくしてしまう修理屋、誤診する医者、会社をつぶす経営者、世の中には明らかに無能な人間がプロとして働いているのを誰しも目にしたことがあるはずです。”

と。

笑ってしまった。そうだ、そうだ。

確かに!

 

好きなことをやっていると、自分に必要な事は向こうからやってくる。好きなことと言うのはただ自分勝手に好きなことをすると言うことではなく、信念をもってとりくめる好きなこと。

類は友を呼ぶ、と言う言葉の通り、ワクワクしていればそのワクワクしていることに関することが向こうからやってくる。だから、むりしてやりたくないことをやる必要はないのだと。
仕事も恋人も、自分が好きなことをしていれば同じことに共感する人がやってくる、という。

ちょっとわかるような気もする。

 

自分の人生を変えたいと思ったら、環境を変えるのが一番。好きなことに囲まれた環境に変えていけばいいのだ。そこには、類友がいる。

昔は居心地がよかったのに、時と共に居心地の悪い環境になってしまうのは、ワクワクできるものが少なくなってしまったということだ。それは周囲のせいではなく、自分の成長のせいかもしれない。。。

 

また人生の方向性とお金については、お金も後からついてくるものだから、まずは好きなことをとことんやって、自信を持つこと起業家精神を持つこと。
そして自分がワクワクすることにすべてを集中させること、と言っている。

 

世の中には自分に対して、プラスになる因子とマイナスになる因子がある。
マイナスになる因子、例えば何かやった時に、どっかり疲れて疲労感を感じるような事と言うのはマイナス因子だから、できるだけ自分の人生から少なくすればいい。
一方で、自分が元気になれるようなはプラスの因子。プラスの因子を人生に増やしていく。そして善き人として自分が元気になれることで人生を満たす。

そりゃそうだな。うん。

 

仕事と言うのも、ワクワクすることをやっていれば、それが社会貢献につながり、稼ぎにつながるチャンスがやってくる、と言う。
そもそもワクワクする仕事に退職と言う事は無いともいっている。
定年退職したい仕事は、本当にワクワクする仕事か?? 会社の仕事が好きだとしても、退職したらその仕事は無くなってしまうわけで、本当に自分がワクワクすることは、早くから仕事としてやればいい。

ピカソだって92歳までずっと絵を描き続けた。
ワクワクすることならやめたくないだろう。


定年退職、勝手に辞めさせられるのはワクワクすることじゃないかもしれない。

定年退職したらゆっくり旅行を、、、なんて言っていた人が、退職して数か月で体調を崩すなんて言うのもよく聞く話だ。。。やりたいことは、元気なうちにやっておこう。

そうだそうだ!だから、私も脱サラしたんだ。

 

またストレスフリーに生きると言うことが大事と言っている。
そんなこと、言われんでもわかるわい、と思うが。。。あ、あそうか、と思ったのは、

ストレスの多くは、「やりたくないことをやっているストレス」ということ。会社でストレスがあるとすれば、それは、自分が思うようにいかないストレスよりも、本当はやりたくないことをやっているストレスの方が影響は大きい、と。

確かに、仕事で失敗したり、受験や就職で失敗した、、と思えば、それは大きなストレスだ。本当は、人生に失敗なんてないのだけどね。だから、どこかの時点で、次、頑張ろう、と思える。それに対して、やりたくないことに対するストレスは、自分でどうにかするとすれば、そのことから逃げるしかない!
そうだ、逃げていいんじゃないか?!

やりたくないことから、逃げよう!

会いたくない人からは、逃げよう!

そのかわり、自分がやりたいことをたくさんやって、会いたい人とたくさん会おう


本書の中で、ワクワクする人生を生み出すための条件として、以下の4つを挙げている。
① 人生のあらゆる面において自分が持つワクワクの「すべて」を見つける
② 発見したワクワクは、一つ残らず「すべて」、現在の生活に生かす
③ 自分がワクワクすることを、自分自身や人のために無条件に使う。
  人のために使うときは、なるべく人知れずこっそりと使う。
④ ①から③までを実行しながら、バランスのとれた生活を目指す

 

一年に一度くらい、やりたいことリスト、やりたくないことリストを更新するといいかもしれない。

気持ちの整理になる。

ちなみに、私の今年のやりたいことリストは、去年とあまり変わっていないのだけど、2つ項目が増えた。やりたくないことリストは、減った。。。

幸せ度は上がっているかも?!

 

そして、ワクワクの中でも、人生のバランスをとる要素として「ソースの車輪」が紹介される。
車輪は10個。

1.自分
2.家族
3.友人知人
4.学ぶこと
5.社会との関わり、社会貢献
6.社交
7.レジャー
8.体の健康
9.心の健康
10.財政


10の分野が、なるべく欠けることなく揃うとバランスのとれた人生となる、と。

 

これと似たようなもので、「人生の輪」というワークを以前やったことがある。
それは10ではなく、8つだった。
1.仕事・キャリア
2.お金・経済
3.健康
4.家族・パートナー
5.人間関係
6.学び・自己啓発
7.遊び・余暇
8.物理的環境

私には、ワクワクの車輪より、人生の輪の方がしっくりくるかな、と思う。

なんにしても、いろんな面でバランスをとるというのは大事だ。

 

よく、気分が落ち込んだりしやすい人へのアドバイスで、居場所を複数個もつといい、という事が言われる。

会社と家庭だけを居場所とするのではなく、趣味の仲間や学びの仲間、一人になれる場所を持つといい、という。たとえ会社で嫌なことがあっても、家族とうまくいかなくても、他に仕事や家族とは関係ない自分でいられる場所があれば、気持ちが一色に染まることがない。

ワクワクの輪でも、人生の輪でも、一つがひどく欠けていると車輪はスムーズにまわらない。一つだけが異常に突出していても、そうかもしれない。バランスは大切だ。

 

私は、人生はタイミングだと思っている。

そのタイミングによって、輪の中で大きな割合を占めるものも、小さな割合になるものも変わっていくだろうけれど、死ぬときに、全部がいい感じに均等になっていると、あぁ、良い人生だった、って思うのかもしれない。

 

ワクワクでいっぱいの人生。

周りの人を幸せにしたかったら、まず自分の幸せから、っていうことかな。

うん、たしかにそれ大事。

我慢はよくない。

 

ワクワクすることをたくさんにしよう。

自分の人生は、自分で考えて、自分で決める。

 

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『ソース SOURCE あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。』