教科書に出てくる遺跡と文化財を訪ねる ② 天皇中心の時代と貴族の時代

教科書に出てくる遺跡と文化財を訪ねる ② 天皇中心の時代と貴族の時代
(飛鳥・奈良・平安時代
こどもくらぶ編集
あすなろ書房
2019年1月30日 初版発行

 

時代的には、順番は逆になってしまったけれど、③に続いて、②も図書館で借りてみた。

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天皇中心の時代と貴族の時代、ということで、飛鳥・奈良・平安時代文化財
写真と丁寧な説明文で、やはり読みやすい。

飛鳥時代といえば聖徳太子。トップバッターは、法隆寺
1993年世界文化遺産に登録された「法隆寺地域の仏教建築物」@奈良県斑鳩町
世界最古の木造建築として知られている。

聖徳太子」については、昨今、フィクションではないかなどと言われ、教科書には「厩戸皇子(聖徳太子」と記載されたりしている。
1万円札が、聖徳太子だったのは、何時の時代のことだったか、、、。

国宝に指定されているのは、五重塔、金堂、法起寺三重塔
中門の柱柱は中央にふくらみのあるエンタシスと呼ばれる古代ギリシャ建築に見られる形をしている。

7~8世紀に建てられたというが、そんなに昔にたてた五重塔や三重塔が現存しているというのは、すごいことだ。

 

法隆寺と言えば、梅原猛さんの『隠された十字架 法隆寺論』が面白い。聖徳太子、個人的には実在した人であってほしい気がする。別に、教科書から削除することもないのに、、、と思う。

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奈良時代は、平城京東大寺の大仏、唐招提寺正倉院、が紹介されている。平城宮跡東大寺唐招提寺などは、「古都奈良の文化財」として1998年に世界文化遺産に登録されている。

東大寺といえば、なんといっても大仏。奈良時代の中ごろ、伝染病が広がったり、地方での災害、反乱がおこったりして世の中は大混乱。仏教の力で人々の不安をしずめて平和で発展した国にしようと聖武天皇が進めたのが国分寺国分尼寺の建設。その中心が東大寺の大仏。
中心にふさわしい?!巨大な大仏。

鎌倉の大仏様と比べると、かなり大きい、、、。
奈良の大仏は、中学校の修学旅行で初めて見た気がする。とにかく、大きかった・・・。

 

唐招提寺は、乾漆鑑真和上座像が国宝。鑑真は、聖武天皇が仏教を広めるために中国(唐)からよんだお坊さん。実は、何度も日本への渡航に失敗して、目が見えなくなって、6度目の挑戦で、ようやく渡航に成功。そうまでして、日本へやってきて、仏教の戒律を学ぶ場所として立てたのが、唐招提寺
日本の、元祖仏教寺、ってことか。

 

聖武天皇と言えば、正倉院聖武天皇が愛用した品や、仏具、文書などがおさめられている。当時の日本と大陸とのつながりを示す、大陸からやってきた宝物も色々おさめられている。教科書にもよくでているのが、螺鈿紫檀五弦琵琶螺鈿細工の美しい琵琶だ。
こういう物は、写真でみると、やはり、本物を見たくなる。

たぶん、修学旅行の時に行ったのだと思うけど、わ~~きれい、くらいにしか思わなかった気がする。なんせ、奈良と言えば、鹿、、、で興奮していた。

 

平安時代になると、奈良時代仏教文化から、日本らしい国風文化が始まる。代表はなんといっても、紫式部源氏物語。その絵巻が国宝として、徳川美術館@名古屋市に保存されている。

そして、極楽浄土をもとめて、藤原氏平等院鳳凰堂阿弥陀仏と念仏を唱えれば極楽浄土へいけるという浄土宗が広がる。
浄土宗と言えば、法然。そして、浄土真宗と言えば親鸞

 

平安時代からの遺跡では、「紀伊山地の霊場と参詣道」(熊野・吉野)、「平泉ー仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」(奥州・平泉)がそれぞれ、2004年、2011年に世界文化遺産に登録されている。

 

高野山と言えば、空海真言宗を開いた場所。和歌山からアクセスして行ったことがあるのだけれど、歩いていると、空気が変わる。明らかに、霊場の空気。。。。。嫌な感じはしないけれど、三途の川を近くに感じると言うか、、、冷たい空気を感じる。

那智の大滝は、ずー---っと行ってみたいと思っているのに、未だにいけていない。きっと、いつか行きたい。

 

平泉は、高校の修学旅行でいった。私の通った高校は、各自がテーマを決めて行きたい場所を選ぶ、というやり方で修学旅行の行き先が決まり、私の年は、確か、四か所に別れたと思う。私が選んだのは、東北地方、十和田湖と平泉だった。新渡戸兄弟をテーマに調査した記憶があるが、全く内容は覚えていない。。。どこかでみんなで坐禅もした。多分、あれが人生で初めての坐禅だ。当時は、足が痺れるばかりで、二度と坐禅なんてやらない、、と思った気がする。中尊寺毛越寺はそのときに初めて行って、その後も、何度も一人旅、友人との旅で訪れている。

飛鳥・奈良・平安時代、となると、やはり仏教に絡むものが多かった。
わりと、好きな世界だ。

 

平等院鳳凰堂は、京都府宇治市にあるのだけれど、もしかすると行ったことがないような気がしてきた。

行ってみたい。

 

また、旅にでたくなる。

温泉と美食の旅も好きだけど、やはり歴史をめぐる旅もいい。

旅に出たい思いが、むくむくと大きくなるにもかかわらず、コロナの感染までぐんぐん拡大、、、、、。

旅に出る前に、本を読んで妄想を膨らませておこう・・・。

 

読書は楽しい。