『ウズベキスタン日記 空想料理の故郷へ 』 by 高山なおみ

ウズベキスタン日記
空想料理の故郷へ
高山なおみ
新潮社
2016年7月30日 発行

 

図書館の旅コーナーに置いてあるのが目に入った。実は、今年、ウズベキスタンに旅行しようと思っている。友人Mが現地へ赴任しているので、その間に仲間2人と一緒に行こうという計画。Mの赴任が決まったとき、「遊びに行くね」といっていたものの、コロナの最中だったこともあり、いついけることやら、、、と思っていたけれど、どうやら、2023年は私にとっては旅をしまくる年になりそう。。。日本から行く2人とは予定が合わず、結局は現地で合流することにしたのだけれど、今から楽しみ。

 

で、ウズベキスタン?どこ?
ってくらい、あまりよく知らなかったのだけれど、予習として本書を読んでみることに。

 

著者の高山さんは、1958年、静岡生まれ。レストランのシェフを経て料理家に。文筆家としても活躍。たくさんの著書があるようだけれど、私は読んだことがない。そもそも高山なおみさんを知らなかった。ネットで検索してみたけれど、やはり、お顔もわからない。あまりメディアには出ていない方なのか、私がしらないだけなのか。。。。1958年生まれというから、私より10歳年上。ということは、50代でのウズベキスタンの旅行日記。であれば、私にも参考になるだろう、、、と。

 

読んでみると、武田百合子犬が星見た』に憧れて、ロシアや中央アジアを旅されている様子。武田百合子さんも存じ上げないが、、、まぁ、とにかく読んでみた。

173ページの単行本。さら~~~っと、かる~~~~く読める。なんとなく、ウズベキスタンの気候や食事の事が伝わってきて、予習第一段階としてGood。

 

目次
1 タシケント
2 ヒヴァ
3 ブハラ
4 砂漠へ
5 サマルカンド
6 ダルパン村へ
7 サマルカンドタシケント

 

料理家の高山さんと絵描きの川原さん、二人のウズベキスタンへの旅は、6月3日に始まる。私が今計画しているのは、6月の中旬。まさに、お天気については参考になりそう。
行き先も、目次に出てくる場所は、砂漠とダルパン村を除き、私たちも行こうと思っている町。高山さんは、取材旅行ということで、通訳者とドライバーが同行されているので、私たちの予定している旅とはだいぶ違う。それでも、参考になることは多そう。

 

例えば、食べ物。さすがは料理家、ウズベキスタンの料理の話がたくさんでてくるのだが、キュウリ、トマトといった野菜をよく食べることとか、肉は油っぽいとか。お腹を壊しやすそう、、、とか。暑さにばてそうとか。。。とりあえず、水道水は飲んではいけない国らしい。そして、ウズベキスタンを代表する米料理であるプロフ、つまりはピラフなのだが、油もたっぷり使っているので、美味しいからと言って食べ過ぎると、お腹がついていかない、、、とか。

パスポートは、基本携帯していなくてはいけないけれど、ホテルにチェックインするときに預けて、チェックアウトまで預けておくのが安全だとか。

自動販売機でコーヒーを買ってみたら、カフェラテを押したけど10分後にでてきたのはブラックコーヒーだったとか。。。。。

 

料理だけでなく、景色や、現地の人たちとの交流が温かく、早くウズベキスタンに行ってみたくなる。

 

彼らの行程は、タシケントからヒヴァ(西の方)の空港ウルゲンチへ飛んで、西から東のタシケントに戻ってきている。タシケント→ヒヴァ→ブハラ→サマルカンドタシケント、という感じ。

今、私たちが計画しているのは、その逆。タシケントサマルカンド→ブハラ→ヒヴァ→タシケント。ヒヴァとタシケントの間は飛行機を使い、それ以外は鉄道の旅。本書の中でも、夜行の鉄道にも乗っていて、私の計画とは方向は逆だけど、参考になる。

そもそも、ウズベキスタンは比較的治安のよい国とのこと。そして、言葉はウズベク語なので、基本的に英語は通じない、、、。でも、英語が通じない分、なんとか身振り手振りで伝えようとするから、言葉よりも思いがつたわるかもしれない、なんてことが書かれている。ちょっとわかる気がする。
お互い、ウズベク語と日本語で話している?!けど、なぜか成立している感じの会話。田舎の方に行くとどこの国でもあるあるだ。

 

高山さんは、地元の人にプロフの作り方をおしえてもらったり、ナン(ウズベキスタンのパンで、インドのナンとは違うらしい)の作り方をおしえてもらったり。羨ましい。焼きたてのナンはさぞかしおいしいだろう!と思ったら、現地の人たちは、焼きたてのナンをわざわざ水にひたしてべちゃべちゃにしてたべるのだそうだ。高山さん曰く、おいしくない、、、、と。でも、暑い国なので、冷やした食べ物がご馳走とのこと。他の食べ物も、アツアツよりも、冷えていることのほうがご馳走だそうだ。とはいえ、砂漠の国。田舎なら、冷蔵庫があるわけでもない。だから、冷えているということは最高の贅沢なのだ。

 

本を読んでいると、いかに乾燥しているか、が伝わってくる。電車に乗るとき、ミネラルウォーターを買っておくことを忘れないようにしよう。

あとは、窓をしめていても砂でざらざらする電車やホテル。そんなことには驚かないぞ!

高山さんも、同行の方も、途中で体調を崩している。暑さと油のせいかなぁ。気を付けよう。無理はしない。

 

今回、一緒に旅する予定の友人2人とは、タシケントタシケントの旅の間は、基本、バックパックで移動しようということにした。途中、現地の友人Mと同行するところもあるけれど、基本は私たち日本からの3人での横断。日本からのスーツケースは、タシケントのホテルに預けて、国内の旅はバックパックのつもり。さて、いかにコンパクトな荷物にするか、考えないと。ラグジュアリーな旅も好きだけど、サバイバルな旅も好き。

 

あぁ、早く、ウズベキスタンに行きたくなった!

 

本書は、旅行記としては、そんなにドキドキハラハラはないので、さら~~って感じだけれど、中央アジアに興味があるなら、おすすめ、かな。

少なくとも私は、早くウズベキスタンに行きたくなった。

 

既に、ホテルや飛行機、電車の手配はしているのだけれど、ウズベク語のHPで電車のチケットを予約するのは、やや難儀した。けど、一応Englishもなくはない。。。

現地は、クレジットカードが使えないところが多いとのこと。久しぶりに現金に両替してかなきゃ。

 

はやく、いってみたい。

旅行が日常のような生活もあこがれるなぁ。ま、でもそれはそれで、疲れるだろう。

やはり、我が家が落ち着く。

落ち着き場所があるというのは、ありがたいことだ。

 

と、今は、今の日常のペースを崩さずに生活しないとね。旅に浮かれてばかりはいられない。ベランダの植物たちに、いまからたっぷり水を吸わせておかなきゃ。

旅の準備の一番は、体調管理。残していく植物たちも、ね。