島原半島 方言 覚書

雲仙温泉の旅館で、案内にいただいた紙に書いてあった。

島原半島の方言だそうだ。

 

みじょか  かわいい

やっちゃ  だが

やっちゃ  とても

びっしゃげる  押しつぶされる

ばちかぶる  罰が当たる

さるく  歩き回る

はらかく  腹を立てる

しゃっちで  何が何でも

おっちゃける  落ちる

あせがる  あわてる

 

方言って、擬態語っぽい。

「おっちゃける」なんて、「落ちる」よりよっぽど「おっちゃけてる」様子が目に浮かぶ気がする、、、。初めて聞いたけど。

 

子供が、ちょっと高い塀の上を歩いている。それをみた隣のおばちゃんが大きな声で叫ぶ。

「そげんことしたら、おっちゃけるけん、きぃつけやぁ」

とか、、、。

おばちゃんの愛情を感じる。

標準語だと、

「そういうことをすると、落ちるから、気をつけなさい」

って、すごく怒られた気分になりそう。。。

「きをつけなさいねぇ」

というだけで、ちょっと和らぐ。

語尾も大事だ。

 

みじょか、って初めて聞いた。

「かわいい」を表現する方言って、他にもいっぱいありそう。

北海道では、「めんこい」っていうけど、同じニュアンスかしら??

 

「かわいい」にも、

見た目のかわいらしさ、

小さくてかわいらしい、

しぐさがかわいらしい、

とか、色々あるけど、「みじょか」は、どれにもあてはまるのだろうか?

 

英語の単語を覚えるのもそうだけど、言葉単独でも、ただの音としてはなかなか頭に残らない。

文中で使われて、初めて言葉のもつ「意味」が伝わる。

文脈。

文の脈。

言葉がつくる、脈。

つながりが作る、脈。

 

方言には、方言の脈がありそうだ。