東福寺に行ってきた

先日の、京都での寄り道。

歴史の勉強、、、と思って、

紅葉で有名な東福寺にも、行ってきた。

地理、歴史を考えつつ、やはり、行ってよかった、、、と振り返り。

 

創建750年の歴史、臨済宗大本山

 

臨済宗大本山は、たくさんある。

妙心寺南禅寺大徳寺天龍寺相国寺建仁寺建長寺円覚寺、、、、などなど。

megureca.hatenablog.com

 

そんな中でも、京都駅の南に位置する東福寺。JR京都駅から奈良線で各駅停車一駅。平等院鳳凰堂伏見稲荷大社のある宇治駅伏見駅より、ずっと手前。頑張れば、京都駅から歩いていける。

鎌倉時代、ときの摂政関白・藤原道家(摂政九條道家)が、東大寺興福寺から一文字ずつとって、東福寺として造営。京都最大の大伽藍をつくった。

東大寺は、聖武天皇の時代だから、奈良時代。言わずと知れた、大仏様。

興福寺は、飛鳥時代厩坂寺藤原不比等(ふひと)が平城京に移して興福寺と名前を変えたのが、やはり奈良時代。阿修羅像で有名。

奈良時代を代表する大きなお寺にならって建てたのが、東福寺

 

火災などで、焼失したこともあったが、禅宗寺院として再建。足利、豊臣、徳川家によって保護修理されてきた。その後も、焼失することがありながらも再建され、今なお、中世の禅宗建築を随所に残す。

 

これもまた、大きさに圧倒された。

どうだ、参ったかぁ!!の迫力。でも、広々とした中にあるので、威風堂々。はい、文句ありません。無になって修行します、、、と、言いたくなる。

 

境内には、紅葉名所として有名な通天橋がある。通天橋への入場券、600円。木製の橋を渡って、紅葉の庭が見渡せるようになっている。

 

写真の緑の奥に見えるのは、東福寺駅から歩いてくるときに渡る、木製の橋。そちらから眺める通天橋も、緑の中に浮かぶ橋の様で幻想的だった。

 

モミジだけでなく、様々な緑が見渡せる木の橋を渡っていると、なんだか厳かな気持ちになれる。

渡った先には、池が広がるお庭も。。。

 

 

しばらく、緑に囲まれて、ぼぉぉぉッとしたくなる感じ。

暑いには暑いけれど、木陰になっていると、ちょっとひんやり気持ちいい。

のんびりできた。

 

国宝の三門も巨大だった。



なんとも、スケールが違うな、、、って感じ。

 

美しい緑の庭を眺めながら、紅葉になったらどんなに素晴らしいか、と妄想するのも悪くない。庭は、ゆっくりと散歩する事ができるし、なんせ、今は、美しい緑の庭だ。橋の上から眺めた後は、ゆっくり木漏れ日の中を散歩できる素敵な空間。

 

しかも、、、観光客はほとんどいない。

お庭、独り占めの贅沢気分、

もちろん、チラホラとは人はいたけれど、静かだし、のんびりできた。

たしかに、紅葉の季節にきてみたいなぁ、、、と思った。

 

本当は、今回の京都の寄り道で、もっといろいろ行きたいような気もしていたのだけれど、1000年近い歴史の巨大な建物の壮大さや神々しさにちょっと、エネルギーを奪われてしまった。もう、お腹いっぱい、、、って感じになってしまったので、京都でこれ以上他を観光するのはやめておこう、、、と言う気持ちなった。

 

本来、パワースポットというのは、エネルギーをもらう場所なのだろうけれど、こうして、全身全霊で空気感・気配を感じる場所と言うのも、別のパワースポットだな、、と思った。

 

2022年夏の京都、復習すると、

平等院鳳凰堂は、1052年、藤原頼道よって作られた極楽浄土の様子。

伏見稲荷大社は、1300年以上にわたって人々の信仰をあつめる「お稲荷さん」の総本宮。実は、伏見稲荷の楼門( ろうもん) は、豊臣秀吉が造営したと言われている。権力を見せびらかすかのような巨大さは、秀吉が、、、と言われると、思わず頷いちゃう。

東福寺は、1236年、摂政九條道家が、19年の歳月をかけて京都最大の伽藍を建てた。現在では、臨済宗東福寺派大本山

 

趣の異なる、3つの観光名所。

どこも、大きかった・・・。

そういえば、最近訪れる寺院といえば、都内か鎌倉か、、、。

やっぱり、京都って規模が違うなぁ、、、と言う気がした。

 

神社仏閣が多い京都だけれど、実は、日本で一番神社仏閣の数が多いのは、愛知県なのだ。廃仏毀釈などを潜り抜けてきた、、、ということなのかもしれない。

 

日本の歴史と文化の学び直しに、旅はいい。

そして、歴史や文化を学ぶと宗教が切り離せないのは、東洋も日本も同じなのだ

 

歴史、文化、宗教を学ぶとなにが楽しいか。

多分、世の中の複雑系が少しは繋がりとして見えるようになることなのだと思う。

知らなければ、何の関係もないことが、実は、深くつながっている、、あるいは相似形であることがある。歴史は繰り返す、、、と言うのもそうかもしれない。

 

若いころに、まじめに歴史を勉強してこなかったのは悔やまれることではあるけれど、その分、この年になっても新鮮に学べる楽しみが残っているという幸せ。

 

旅はいい。

秋には、やっぱり、紅葉を観に旅に出たいかなぁ。

 

気が付けば、8月も半分過ぎている。

何にもしなくても、忙しくしても、、、

同じように、24時間は過ぎていく。。。。

 

時間ほど貴重なものはない。

大事にしよう、と、1000年の歴史に囲まれて思った夏。。。